- 双葉社 (2017年3月16日発売)
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感想 : 7件
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みんなの感想まとめ
心温まる物語が描かれており、神様や精霊との交流を通じて人間の信じる力や存在の意味が問い直されます。主人公は、沖縄に帰郷し父の診療所を継ぐ中で、日常の中に潜む不思議な出来事に遭遇します。特に、朱色の髪を...
感想・レビュー・書評
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3.8
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ほろっとくる優しい物語だった。
神様は人間が作り出したものというのは驚きだったけれど、必要とされなくなると神様は小さくなっていくなら、私は信じる側の人間でありたいと思った。 -
特に心に残ることはなし。
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竹村優希さんの作品まとめ読みモード。
伊勢の神様専用宿ではなくてこちらは沖縄の診療所が舞台。そこには沖縄の神様やら精霊やらが集まってくる。沖縄もなかなかミステリアスだからなぁ。
竹村さんがどんなふうに沖縄に縁があるのか知らないが,こういう地方の話を書くのは取材とか事前調査とかが大変そうだ。私も沖縄に入ったことがないが,TVなどで見たことがある風景などを想像しながら読むのは楽しい。伊勢にも行ってみたいと思ったが,沖縄にも行ってみたい。地域の人との交流がまた温かくて良い。田舎のない人間なので,こういうのにはちょった憧れもあるが,多分自分では馴染めないような気はする。
沖縄の高校を出て東京の医大に入学した比嘉篤。診療所を開いている父の出した条件は,晴れて医者になれたらこの診療所に戻ってこいというもの。当然そんな約束を守るつもりもなかった篤だが,実際に医者になった時,父が迎えに来た。しかも父は関係各所への根回しも万全で,もう沖縄に帰るしかない状況に。
沖縄に帰ったら父は引退(セミ・リタイア?)して診療所は篤に任された。何故そんなに篤を呼び戻したかったのかを問うと,御用聞きが必要だというお告げがあったと謎のことをいう。病院の待合室には患者でもない青年がいた。父の頃から入り浸っているらしい。宮城神社の宮城獅道と名乗る青年は待合室に毎日のようにやってきて子どもたちと話をしたり患者の世話を焼いたりしている。篤は不思議に思いつつも看護師がいない診療所ではその代わりのようなことをしてくれる獅道の存在はありがたいし,街の人々にも親しまれているようだ。
沖縄に戻って以来,篤は不思議な子供を見かけるようになった。いまいち会話が成り立たないため正体が不明だが友だちを探してほしいという。どうもこれが父の言う御用聞きと関係があるようだ。しかし手がかりが殆どないので探しようもない。獅道によるとその少年はキジムナーだという。沖縄では年配の人々は普通に物事をこうした精霊の仕業と考えるらしく,篤はそういうファンタジックな感覚に馴染めず,それが沖縄を出たいと思った理由だった。しかし実際にキジムナーを頻繁に見たりしている内に徐々にそういうのにも馴染んできて頭から否定するような態度から変化してきた。キジムナーともちゃんと向き合って話を聞き出し,それに基づいて獅道とともに調査をすすめる。
次の話。診療所にまた人ではない存在が訪ねてきて。「御用聞きにお願いがある」という。そして自分をヒヌカンだと名乗る。竈の神らしい。カーヌカミが元気がないのでなんとかしてほしいという。井戸の神様だという。それがちょっとうまくいくとまた仲間の調子が良くないので助けてほしいという。てっきりまた別のなにかの神様のことだと思っていたら...。
次の話は獅道の正体に関する話。地元の人でも一人のおばぁ以外は知らないような宮城神社とは何でどこにあるのか。そんな人に知られていないような神社で運営が成り立つのか。獅道の家はどうなっているのか。篤の呼び戻しにも獅道の企みが関わっているなど謎がいろいろ明らかになって面白い。
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