哭声/コクソン [DVD]

監督 : ナ・ホンジン 
出演 : クァク・ドウォン  ファン・ジョンミン  國村隼  チョン・ウヒ 
  • キングレコード
3.49
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本棚登録 : 129
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003847579

感想・レビュー・書評

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  • 國村隼さんが出演という以外、全くの前情報なしで新感染を観た勢いで韓国映画のこちらを鑑賞してみましたので、こんなにオカルト感と宗教と呪術とか民族感とかが混沌と入り混じりここまでエクソシスト色強いとは、、、。
    私、ちょうど昨晩からたまたま首に汗疹みたいなのが出てて、この作品の被害者たちの湿疹シーンとか鑑賞中はかなり痒くなり、私もなんかやばいのに感染したのか??とかあらぬ疑念までとりつかれながら私も主人公の警察官のおっさんと共にこの小さな村で出来た迷宮に迷い込んでいました。

    この映画、始終画面全体が鬱蒼としてなんだかずっと湿ってる。
    いい意味でとてもリアルなオカルト感、映像のエグさが目白押しで、邦画で言うと「悪人」とか「怒り」と同じ色合いだなーとふと感じてたけど、そういえばあの2つもやはり韓国人の李相日監督の作品だから同じ世界観なのかも、と勝手に考えてしまいました。

    はっきりとした答えはないからモヤモヤは残るので、その表現方法は「沈黙」「怒り」そして上映中の「三度目の殺人」のにも通じるものがあり、最後まで鑑賞者をうねりの中に巻き込む感じはかなりドSです。
    やはり、人間は信じたいものを信じたように見るし、思い込むとそうでしか思えない厄介な生き物で、疑念を持つことでなにもかも歯車が狂ってしまう。
    舞台はすごく小さな集落の村という枠で描かれているけれど、繊維に少しずつ水が沁みたるように村人達がだんだんと「何か」に侵されてく様はまるで地球上の人間たち全て姿を物語っているように描かれているので人ごとではない気もしてくる。
    山の上に居る謎の日本人は一体何しにこの地に訪れたのか?
    彼は悪魔なのか?それとも救世主なのか?

    思い込みという自分の中に生まれる悪霊は一人歩きして、個々の人間の精神世界の中で独自のストーリーが展開していく。
    私たちが映像で見せられたものは彼らのフィルターを通した世界であり真実なのかもわからない。
    そこら中に散らばったかけらを簡単に繋げて真実を導き出すことができない、複雑な映像展開が逆に観終わった後も、いく通りもの結論を考えさせてくれる。
    昔、日曜日学校で読んでいた新約聖書も忘れてたのにまさかこの作品の中で頭に蘇ってくるとは思わなかった。
    終わった瞬間は何々???パニックに陥ったけど改めてじわじわと凄みを感じる作品でした。

    関係ないけど、見事にイケメンや美女をほとんど使わないで勝負するなんて、やるなーと感心。
    かなり山奥の集落ということで、主人公の警察官のおっさん達のビジュアルも家族の感じも地味で、かなりリアリティを感じました。
    本当にストーリーと映像、エネルギーで勝負したんだろうなと思うと感服します。

  • 自分の頭では最後までついていけなかったけれど、どうやら、天使VS悪魔、善VS悪、という構図が、日本人VS韓国人という構図に重ね合わされているらしい。國村隼演ずる得体のしれない日本人がほとんどモンスター化されていて笑った。あまりに結末が「開かれ」すぎていて落胆した。
    何はともあれ、韓国映画とドストエフスキーとの親和性を感じた一本だった。

  •  小さな村で起きた謎の家族殺人事件。同様の事件が続き、人々は山に住む謎の日本人が関係してるのではないかと疑うが。。。

     ホラーは不穏であればあるほどいいと思うのだが、この映画は不穏こそがテーマの一つ。國村隼の雰囲気は得体が知れなくて怖い。街の外れに外国語しか喋らない外人が一人で住んでたらそれは怖いわな。
     しかし、どう考えても怪しい國村隼が果たして本当に悪なのかというのがこの映画の真の姿。家族が被害にあい平静でいられない中、何を頼りに何を信じればいいのか。そこにはキリスト教と土着の宗教の関係もある。謎の男が日本人というのもうまい設定。
     どの説も説明しきれないようにあえて描いている。こういう映画は不穏のままで終わるからよいのである。

  • 日本の名俳優國村さんが重要な役どころで登場し、韓国で賞ももらってますが


    まずは怖すぎ、そしてこういうトリッキーな裏の手のようなミステリーが好きではないと

    いうことで自分にはハマらない映画でした。



    占いとか祈祷とか、悪魔とかそういうのが好きじゃないです。

    なので後半になるともうほとんどお化けの話、ホラーになってるように思います。



    それにしても國村さん、ふんどし姿も見せてすっごい体当たり

    さすがです。

    でも自分は日本で見せてくれるちょっととぼけたような役のが好きですね。

  • 混乱・・

  • 國村準のプロモビデオ

  • B。
    途中までおもしろいと思ってみていたが、終わり方が??。
    どういうことでしょう。
    わかりにくい。
    黒金星に向けてのファンジョンミン祭りの第3弾。

  • 韓国映画のこのしっくり感はどこから来るのでしょう。登場人物の演技が自然なのと丁寧な作り込みで落ちつんですね。

    出だしの主人公はどこかへたれで上司も眉をしかめてしまう警官で、ユーモラスな展開が、陰惨な殺人現場といいパランスをとっている。ゾンビ風な展開になるのかと思ったら、除霊の《エクソシスト》ものでだったんですね。

    エクソシズムシーンの太鼓をバックに明るくエネルギッシュなのが《エクソシスト》よりいいかもしれない。これは韓国の何かの儀式に沿ったものなんだろうか。

    ふんどし一つの國村隼の演技が素晴らしい。これに牧師が入ってキリスト教が参戦。どのシーンも演出は徹底していて迫力がある。問題は最後の展開。ここでテンポが急に遅くなる。それだけの重みのある展開なんだろうが、こちらと歯車があわない。さらにラストは幾通りかに解釈できる不可解な終わり方。少し調べると聖書に関連の描写があったりするようで、急に勧善懲悪、ホラーアクション映画から宗教的になってしまう。こうなるとこちらは理解不能になって、不可解なまま終わってしまいました。

  • 鼻血とゲロが同時に出る祈祷師

  • 2016年5月公開。

    國村準様ご出演ということもあり、公開当時から気になっていた韓国映画。その後『邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん』の哭声回を読んだことが決定打となり、やっとレンタルして来ました。

    山間の小さな村・谷城(コクソン)で、凄惨な殺人事件が連続して発生。容疑者はいずれも犠牲者の親族で、当初は幻覚性のキノコを摂取したことによる錯乱が犯行の原因であるとされていた。しかし、警察官のジョングは、山の中に住む謎の日本人に関する不気味な噂を同僚らから聞くにつれ、次第に事件と日本人を結び付けて考えるようになる。

    目いっぱい張り巡らせた伏線を、156分もかけてほとんど回収しないで終わるという、とにかく観る者の精神を削る作品。

    次々に怖いことが起こるから、ずーっと緊張しっぱなしでした長いのに。しかも肝心のことは何にも教えてくれないっていう。ずるい!
    と思ったら、そもそも公開時のキャッチコピーが「疑え。惑わされるな」で、完全には種明かしを見せないことがナ・ホンジン監督の目論見だったようで。
    で、結局誰が悪者なの?誰が嘘つきなの?誰を信じれば良かったの?自分は誰に騙されていたの?という「疑心」を映画を通してガッツリと植え付けられてしまった訳ですよ我々は。物の見事に。恐ろしや。

    考察サイトをいくつか巡ってなるほどなーと思ったのは、「助祭のイサムが『あなたは悪魔か』と問うたから、謎の男は悪魔の姿になった(例えばもし『あなたは救い主か』と問うていたらそのようになったかも)」という話。
    見る者によって善い人にも悪い人にも見えるっていう、相反するものがひとりの中に同時に存在しているかのような佇まいに、國村準様はまさに適役であったと思います。
    (キャストの中ではジョングの娘・ヒョジン役のキム・ファニちゃんがまたすっごかった。)

    面白かったです。
    もう1回見たらまた色んな発見があるんだろうな。

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