バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) [Kindle]

  • 光文社 (2017年5月20日発売)
4.32
  • (220)
  • (151)
  • (65)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 1415
感想 : 229
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (504ページ)

みんなの感想まとめ

バッタの生態や蝗害の影響を深く掘り下げた作品であり、特にアフリカの砂漠におけるバッタ研究の過程が描かれています。著者は、バッタの驚くべき特性や生態を探求しつつ、現地の人々との交流を通じて協力の重要性を...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 独特の語り口。
    極めて冷静なのだけど、やっていることは極めてレア。これはお笑い芸人の語り口だろう。例えば‥‥。

    ・全身バッタアレルギーを持つ特異体質なのに、こよなくバッタを愛し、バッタに喰われたいとまで言う。
    ・ヤギ肉のソースは、牛丼に似た味わいらしい。見た目を全く気にしない、ポジティブ思考。
    ・アフリカでは遅刻は常識。遅刻したスタッフを怒る発想はない。冷静に、1時間早い時刻設定に切り替える。
    ・日中40度から60度を超える生活も、淡々と慣れてゆく。
    ・独特の食事習慣(例えば熱々のご飯を手づかみで食べる工夫)も、文化人類学視点で観察していて、結果現地で観察しないとわからない描写になる。
    ・ドライブ途中に、歯ブラシ用の木の枝を見つける場面がある。これは、古代から続く人類の歯ブラシ使用方法だ。今までは、私は現代の歯ブラシと比べてどう考えても効果薄と思っていた。ところが、前野氏は「ピカピカに歯が白くなる」という。慣れないと血だらけになるそうだが‥‥。もしそうだとすると、古代人に想定以下に虫歯が少ないのは、固いものばかり食べていたからでは無く(お粥も食べていたからおかしいなぁと思っていたんだ)、本当にちゃんと歯磨きやっていたからなんだと、私は思ったものである。個人的に「考古学的」にも発見があった。
    ・子どもから採ったバッタを買い取る試みをしたところ、その額が高すぎたために、正確な数の把握ができない、嘘の申告、不良製品の制作、暴力の発生‥‥「まるで戦争の起こる仕組みを垣間見たよう」と冷静な分析。その時は「カオス」だったはずなのだけど。
    ・ポスドク(研究職で食えるようになる前の研究者)は、如何に多くいて、いかに大変かを具体的に述べた新書になっている。そこから脱出しつつある「戦略」も、ポスドクの人たちには、いろんなヒントがあるように思う。ただ、基本的には、基礎研究にお金を注ぎ込まない日本政府の予算措置にこそ、問題があるのではあるが。その辺りは、自分の意見では無く、ババ所長に語らせる。なかなか頭がいい。


    前野氏は子供の頃から「他人の行動に合わせる」という発想を持たない子だったようだ。それを自分で自覚しているので極めて利発なのだけど、その若干発達障害的な弱点を長所に意識的に変えている。それを突き詰めるアレコレを書いている。この性格、「世界初の発見をする」ことが仕事の「学者」には、とっても向いていると思う。

    本書は、蝗害を起こすサバクトビバッタの生態を明らかにする本ではない(少し明らかにしているけど)。そうではなくて、ポスドクの実態とそこから抜け出すための傾向と対策、特に「広報戦略」という(バッタ研究が重要なことなんだという事を広める→自分の研究が認められて職に就く)現代的な対策の実践例の、体験ノンフィクションである。

    ホントは写真を見ながら読まないと本書の価値は半減してしまうと、カリスマレビュアーから助言を頂いた。だから、オーディブルで「淡々と」聴いた私は、この本の面白さの半分もわかっていないということを告白しておきたい。

    • ひまわりめろんさん
      素直か!
      素直か!
      2024/04/22
    • kuma0504さん
      カリスマレビュアー様、
      コメント恐れ入ります。
      素直に反省致しました。勿論、裏は取っております。
      著者のブログを見ると、バッタの写真に嫌悪感...
      カリスマレビュアー様、
      コメント恐れ入ります。
      素直に反省致しました。勿論、裏は取っております。
      著者のブログを見ると、バッタの写真に嫌悪感を催す読者もいると分かり、泣く泣く電子書籍には「写真付き」「写真無し」の2種類を用意したそうです。反対に言えば、そこまで写真を重視しているという事ですね。そうですよね。

      ところで、最新ブログを見ると、Amazonレビューと並んでブクログレビューも、感想を次の著作に活かしていると書いています。ブクログまで、読むタイプの著者は、かなりレアだと思われます。当然カリスマレビュアーのレビューも読んでくれていると思われます。
      2024/04/22
    • ひまわりめろんさん
      Σ(゚Д゚)

      いやなんかぜんぜん大したこと書いてないのでなんの参考にもならんと思われます!自信持って言えます!
      Σ(゚Д゚)

      いやなんかぜんぜん大したこと書いてないのでなんの参考にもならんと思われます!自信持って言えます!
      2024/04/22
  • 蝗害について知りたかった。時に関東地方くらいの大きさになって、日に100kmも移動するという。
    発生は大干ばつの後の大雨の年で不規則。普段はおとなしいバッタが、群れるとこれほどまで深刻な被害をもたらすなんて不思議だ。筆者はこの問題に真っ正面から切り込んでいる。筆者の輝く姿に研究としての魅力を感じることができた。
    また、モーリタニアの人々の、人間の生き方についての話にははっとさせられる。「厳しい砂漠を生き抜くために、争い奪い合うのではなく、分け与え支え合う」この精神が砂漠という極限の環境を生き抜くことを可能としてきたのだという。現代社会は答えのない、見通しのもちづらい時代である。膨大な情報の海の中、他人と競いあってる場合ではない。それぞれの長所を差し出し力を合わせていくほかはない。なでしこJAPANでも「日本代表レベルになると、単なる競争ではなく自分の得意分野を差し出していかなければならない」と新聞記事にあった。高いレベルになるほど協力が不可欠な時代である。
    今回はバッタの詳しい生態については少なめで物足りなさが残る。
    直近の蝗害ではアフリカから中国へ迫っていることを覚えている。(さしものバッタもヒマラヤ山脈を越えることはできなかった)バッタってすごい。この謎に満ちた生態を知るべく次回作に期待したい。

  • バッタ大好き研究者の方のお話。
    こちらでの評価がよかったので手に取ってみました。途中、他の本を読んだり(貸出期間の関係で…)で中断したりと時間かかっちゃいましたが無事読み終わりました。面白かった!

    アフリカに砂漠にバッタ…と普段馴染みのない(むしろ昆虫はあまり得意ではない)ネタを扱ったものですが読みやすい軽妙な文章だからか、すいすい読み進められます。ナウシカの話をちょいちょい被せてくるところが面白いです。

    著者先生は子供の頃から虫が大好きで研究者としての道を志されますが昆虫学者で身を立てると言うのは難しいそうで、普通の人だと諦めて別の道を進まれる方が多いのかと思いますが、著者先生は単身モーリタニアに渡り試行錯誤しながらバッタの研究を進めます。おそらくその熱意とひたむきさがあるからこそ、現地でも日本でも手を差し伸べて助けてくれる人たちが現れるのだと思います。中でもモーリタニアのババ所長の蝗害を防ぐために身を捧げている姿勢に心打たれました。

    この本は本格的にバッタの研究を始めた!というところで終わります。続編?もあるみたいなので、こちらも読んでみたいです。

    • ひまわりめろんさん
      こんにちは!

      続編はかなり分厚いので、お気をつけを!
      こんにちは!

      続編はかなり分厚いので、お気をつけを!
      2025/04/11
    • あやたろさん
      ひまわりめろんさん
      コメントありがとうございます!
      既に続編を読まれてるんですね。表紙の写真みると同じっぽい感じに見えてたので厚さも同じ感じ...
      ひまわりめろんさん
      コメントありがとうございます!
      既に続編を読まれてるんですね。表紙の写真みると同じっぽい感じに見えてたので厚さも同じ感じかと油断してました。
      でも楽しみです。ありがとうございました!
      2025/04/12
  • 旅の想い出にどんなものがある? と改めて考えてみると、実はあんなことしてしまった、こんなことに巻き込まれてしまった、といったハプニングだったりしないでしょうか?

    ウルド浩太郎さんは、そんなハプニングの達人。
    スケールも大きいですけど。
    遠くアフリカの大地で、ハプニングを楽しんでいるようにすら見えます。ご本人もWelcomeと言ってます(うそ)。
    ハプニングを乗り越えるのは、やっぱり一人では無理です。結局お友達を作って、お友達に支えられて解決していきます。
    アフリカは人を強くするのでしょうか。愛にあふれているのでしょうか。アフリカで活躍する日本の獣医さん(滝田明日香さん)の本も実に素敵だったのを思い出します。
    ティジャニは現地パートナー。読んでいて好きになりました。

    サソリに刺されたときの治療のシーンが出てきます。
    大騒ぎして、結局お祈りで治療するなんて。「もう大丈夫だ、安心しろ」って、うせやろ?
    他の方の著書、「ガダラの豚」、「ピスタチオ」にも出てきた呪術師を彷彿とさせます。
    アフリカに関する本は外れがないわ~
    併せて読むといいですねっ。

  • とても良かった ちょっと盛り過ぎ感もあるけどバッタ大好き人間 前野さんのモーリタニア滞在3年間のドキュメンタリー小説。著者が子どもの時読んだファーブルの昆虫記に触発されて以来まっすぐのバッタ道。
    研究者らしくない?発想力と言動力で失敗にめげずサバクトビバッタを現地で極めるべく邁進する姿に魅せられる!そして研究所長はじめ現地の人達の魅力的なこと(笑)
    刊行時に版を重ねた理由が納得できるユーモラスだけど大変面白いドキュメンタリー小説でした。

    • ありんこさん
      なんだか面白そうですねぇ!
      なんだか面白そうですねぇ!
      2020/07/11
  • めちゃくちゃ面白い本でした。
    アフリカでバッタを研究する著者の研究内容を紹介している本ですが、面白く読みやすく、ハマリました。

  • 筆者の前野ウルド浩太郎が昆虫学者として身を立てるべく、単身アフリカのモーリタニアに渡り、バッタや過酷な気候、さらには収入の危機と闘いながらも朗らかに前進していく様子を描いた冒険エッセイ。

    面白かった。本書ではバッタの生態や学術的な内容はそこまで詳細には語られていない。しかし、昆虫学者に興味がある人にとっては、ある種のロードマップや心構えが得られるのではないだろうか。モーリタニアでの研究の日々は多くの困難に満ちていたと思われるが、それを面白おかしく軽快に語る筆者のおかげで、楽しく読み進めることができる。このスタイルには、後進を育成するためや、昆虫学やバッタ問題への関心を広めるという目的があるのだろう。

    苦労を苦労と感じさせない、筆者のスマートで思いやりに満ちた文章。その人柄は、随所にちりばめられた周囲の人々への感謝の言葉からも伝わってくる。面白く、心温まるエッセイだった。

  • Kindle Unlimitedにて
    読み物としてとても面白かったです。
    ただ、同じ博士・研究者(の端くれ)として、色々ショックを受けました!!

    好きこそものの上手なれ、なんて言いますが
    本当に好きで、パッションを持っている人には
    研究に限らず、何でも、本当にかなわないんですよね

    前野博士は、凄く昆虫(バッタ)が好きで、全然ぶれてない。
    バッタが好きで、バッタの何をもっと知りたいのか(研究欲)、バッタを研究してどうしたいのか(貢献)、そのあたりが凄くはっきりとしていて、しかも熱い。
    でも、そんな人でも葛藤がある。日本の、というか世界的にみても、研究者になるのは辛い椅子取りゲーム。
    ただ、困難があり、それを超えて改めて"自分は本当にこれが好きだ"ということを確認する。すきを信じて進んでいけば、きっと救いがあるということ。

    疑問→仮説→検証→結果
    簡単なように見えるけど、実際実験を始めるとわからなくなりがち
    フィールドワークは全く経験がないですが
    研究室での動物実験をしていると、引っかかる部分ですよね
    実験室のネズミは野生のネズミとは全くの別物で、行動も違う(とろいし・・・)。
    実験室でしかできないことも沢山あるけど
    生物学的な意味ってどうなんだろう??と、ふと思ってしまいます。
    それにしても、砂漠という極限状態のフィールドワーク、大変そう・・・(北極圏とかも大変そう・・・)
    自分では絶対にできない体験、本だからこそ疑似体験でき、楽しかったです。
    論文がアクセプトされたらそのバックグラウンドも兼ねた本も書かれるとのことで、それも面白いなと思いました。(いくつか著書が現在までにあるようなので、そのうちのどれかでされていると思いますが)

    まるでお笑い芸人のように
    自分を低めに書かれていらっしゃるけど
    物凄い努力の人なんだなと思う(文章もとても読みやすいし、頭のいい方なんだなぁ・・・)
    実際、PhD中の学振、PD、海外PDを採られているようなので、・・・はい。
    (その他受賞歴も凄いです)
    フットワークと、物おじしない勇気も凄い。そして自分に結構厳しい。
    努力と熱意。きっと申請書もそれが凄く表れているんだろうな・・・。

    博士以上まで進んだ経験のある人なら
    うんうん、と凄く共感する部分も多い
    "大人は、飯を食うために社会で金を稼がなければならない。"
    フリーランスが珍しくなくなった最近では研究者以外でも共感できると思うけど
    所謂会社員とは違って、"自分が"お金を採れるか取れないか、というのが研究者にとって重要

    夢は口にするのが大事とよく聞くけれど
    本当にそうだなぁと改めて感じました

    ポスドクをした後、なんだか諦め半分で興味のある分野ならとりあえず何でもいいやと思ってきていたけど (何もできないよりはマシだし、少し離れることで学べることもあるのでポジティブに考えている)
    やっぱりまわりまわった後には一番ワクワクする分野の研究に戻りたいなと思いました

    タコはフランス語でプルプルではなくプルポ・・・でもプルプルが可愛すぎてツボりました。

    ババ所長が素晴らしすぎて、名言に励まされます。

    京大の白眉センター、知りませんでした。本当に幅広い分野で採用しているんですね。

  • 読んでいたらアフリカでサバクトビバッタの襲来の報道を見たのでタイムリーだった。
    ティジャニがいい味出してた。

  • 絶対表紙でスベってるだろ。おちゃらけ本かな。って思いながら読んだらなかなか文章が面白いのね。
    平易な文章を素地に、話の強弱の為のふざけるタイミングがテンポを生み出してて読みやすい。
    結局成し遂げた事はなんでしたっけ?
    バッタ?ゴミムシダマシ?白眉?

    「水曜どうでしょう」ぐらい内容は全く無くて、でも、色々なシチュエーションの適応能力とそれを楽しむ気概が本から伝わってきて面白かった。

  • 研究者の生活を知ることができたのも良かった。とても面白く読めた。

  • バッタへの愛と熱い心意気が伝わってくる
    不運に見舞われても腐ることなく自虐すらユーモアに変えて、しかし研究への熱意だけは真っ直ぐに持ち続けるアツい本でした
    この人がどんな研究成果を残したのか、ちょっと硬めの学術書みたいなものも出ているらしいのでそっちも読んでみたいです
    文体は少しブログっぽく、作中でもブログで文章力を鍛えられたと書かれていました
    それだけにサービス精神が旺盛な文章でこちらを楽しませようという気持ちが伝わってきます
    楽しかったです!
    前野さんは昆虫学者になれたのかな?
    この熱い気持ちがあればきっとなれてるだろう、と思うけど…この人が夢を叶えて昆虫学者になっていたら、私も嬉しい

  • ユーモアがあってクスっとしながら楽しく読みました。著者の前野ウルド浩太郎さんもババ所長もティジャニも面白いし、バッタが好きになります。一方で夢と生活の問題とかポスドクの問題とか、考えさせられることも多く勉強になりました!

  • ノンフィクションはほとんど読まないのですが、あちこちで好意的な書評を見かけ、インパクトある表紙にも誘われ読んでみました。
    いや、面白いですね。
    どんな苦境に陥っても前向き。それも「何とかなるさ」では無くて「何とかするさ」なのです。物怖じしないというか、とにかく前に進めてみて、駄目なら改善。それで苦境を乗り切って行く。そんな性格だから周りに助けられ、それを感謝しながらさらに前に進んでいく。いや~、そのバイタリティーが素晴らしい。
    もっとも、肝心のバッタの話はあまり出てこないのですが(笑)

  • 文句なしに面白い。やや過剰な表現もブログで磨いたノリの良さで笑いながら読める。バッタへの熱量が凄くて、こんなに夢中になれることがあるのが羨ましい。でもただ勢いに任せてるんじゃなくて、周到に作戦を練って遂行し乗り越えていくさまが痛快。やっぱり研究者、いかに成果を出すかのデザインと閃きが普通の人とは一味違う。と読みどころはたくさんあるけど、思わず応援したくなる愛されキャラの作者が一番の魅力なんだろな。

  • 著者のエネルギーが伝わってくる。日本で研究費を獲得するのは並大抵のことではないが、行動力と探究心でアフリカの大地を駆け抜け、見事白眉研究者に。ぜひ日本政府には研究者を広く支援してほしい。
    著者がファーブルに憧れて研究者になったように、前野ウルド浩太郎に憧れて研究者になる人もいずれはあらわれるだろう。

  • 2018年の新書大賞を受賞してさんざん面白いと話題になった本なので今更私がどうこう言う必要はないけど

    むちゃくちゃ面白かった!!!!

    そして盛大にババ所長のファンになってしまった

  • ブログっぽい文章でくすくす笑いながら読めるのに、最後には「いいものを見せてもらった…」とじんわり感動してしまう、おもしろ生物読み物。子供の頃はファーブル昆虫記のフンコロガシ編を何度も読み、集団になると凶悪になるバッタがいるらしいということにもロマンを感じていたくちなので、とても面白く読んだ。

    - 21世紀になってもサバクトビバッタの生態は驚くほど解明されていない
    - 筆者の失敗と再挑戦の繰り返しに心が浄化される
    - とは言えアフリカまで緑の全身タイツを持っていくのはやはり頭がおかしい
    - 頭がおかしくても社会性が高く、やはり成し遂げる人は人類に対する信頼感が高いのだなと痛感
    - ポスドクを活用しきれていない日本には「もったいないでしょ!」と叫びたい。自分の頭で考えられる、知的な人達がたくさんくすぶっているのはおおきな損失だと思った

    笑っちゃったのはサソリに刺されたときの現地の治療法と、バッタの代わりに研究した虫の雌雄の区別のつけかた。笑っちゃうポイントは読む人みんなちがうと思うので、言い合いっこしたい。

  • 幸せは人それぞれですよねー。この年になって自分にとって何が幸せなのかを深く考えてしまうのですよ。娘たちの成長を見ていて幸せだし、仕事が順調にいっていると幸せだし、株価が上がっていると幸せだし、先日見たAVが琴線に触れ過ぎて多幸感MAXだったし。

    で、この筆者はバッタ研究を続けられる事に幸せを感じる方で、読んでいて本当に羨ましい。ここまで好きな事を見つけ、今でもそれを続けられる、しかもお金を貰ってですよ。
    それまでには研究者という競争の激しい環境中で、無職という辛い状況にも耐えながら、よくぞ自分の夢を叶える事ができたのだと、ステキです、これは奇跡でしょうか、いやこの方の本当の実力なんでしょう(性格もよさげ)

    アフリカのモーリタニアの研究生活の件も面白いですが、読んでいくうちになぜか筆者の魅力に引き込まれ、ネタバレになるので控えますが、アレがあーなった時なんぞ感動してしまったではないですか。地元に戻っての凱旋もしかり、鼻が熱くなるんですよ。

    この本に研究結果を求めて読んだのではなく、魅力的な筆者の今までの奇蹟を知っただけでも価値があると思ますね。

    因みに私は虫が死ぬほど大っ嫌いなんで、筆者の研究によって全世界の虫を皆殺しにして頂く事を強く望んでここに終わりといたします。

  • いやー面白かった。
    著者は頭が良く行動力があり人望も厚いのに、こんなに嫌味なく自身の自伝を書けるのはすごい。好かれる才能がある。もうそこそこの歳になってしまったが、機会が出来たら今度はフィールドワークのある学科で大学に行ってみたい。学ぶことの楽しさを感じる。

全186件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1980年生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。農学博士。
日本学術振興会海外特別研究員としてモーリタニア国立サバクトビバッタ研究所に赴任。

「2012年 『孤独なバッタが群れるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

前野ウルド浩太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×