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- / ISBN・EAN: 4562474185745
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男と女
男である事を
女である事を
何処かで追い求め続けたふたり
踏み出した一方の足取りは軽かった
ただ会いたくて
ただ顔が見たくて
ただ声が聞きたくて
声を聞き
体を合わせ
女である事
男である事の喜び 歓び 悦び
ブラックコーヒーにミルクが注がれ
スプーンでかき混ぜ
合わさり
混じり
溶けていき
口の中で、苦味と柔らかさが広がりホットする
そんな温かい時間
時を忘れ
コーヒーの苦味を知り、大人になり
ミルクの優しさが、童心に帰らせてくれて
いつの日か
軽かった足取りが
心を持っていかれ
心に重くのしかかり
行き場をなくし
自分の出した答えに、間違っていなかった。という確信を求め
ふたりの想いとは裏腹に
コーヒーのカップは空となり
苦味という、後味だけを残した
不倫
複雑な思いが交錯し
現実と非現実を生き
踏み込んだ池の沼にハマらぬ様に
その折り合いをつける事なのかもしれない -
男の気持ち、女の気持ち、感情の動きの機微がよく表現されていたと思う。静かな、地味と言えば地味な作品だけど。
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うーん、そもそもギホンがなぜにあんなに妄執的な恋に落ちたかの部分があんまり説得力を持って描かれてないんだよね…。だからその後のストーカー部分もなんか浮き上がっちゃう。後半に来ての葛藤とか、最後のなんか「まあそうだよね」って部分はそれなりに説得力があるから、前半がやや残念かな。