サバイバルファミリー DVD

監督 : 矢口史靖 
出演 : 小日向文世  泉澤祐希  葵わかな  深津絵里 
  • ポニーキャニオン
3.51
  • (24)
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  • (18)
  • (4)
本棚登録 : 399
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632504157

感想・レビュー・書評

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  • 邦画ってあんまり好きじゃないけど、これはすごく良かった。

    家族の中で横柄な態度を取ったりするのは相手や環境に対する甘えが大きいわけだけど、甘えられない状況になったときに本来の関係が浮き彫りになっていくっていう展開がよかった。

    災害時にあって、この家族がとった選択はどれも最善とは言い難いものばかりで、解くに大災害を経験した人にとってはモヤモヤするポイントだと思う。
    しかし、実際に当事者になった場合に最善の選択を取り続けられるかと言えばそんなことはないと思う。

    岡山での食事シーンは本当に生唾を飲みこんだ

  • サバイバルファミリー
    2017 主演: 小日向文世

    鈴木家は東京のマンションに住む平凡なよくある家族。
    会社員の父。専業主婦の母。大学生の息子。高校生の娘。

    ある朝、電気製品が使えなくなる。それどころが、停電、ガス、水道ストップとライフラインがすべて使えなくなる。原因不明のそれは1週間経っても復旧の目途もたたず情報もない。

    そこで家族が奮起して、母の故郷である九州を目指して自転車で旅にでる。家族は無事辿りつけるのか・・・。ライフラインの復旧はいかに・・・。

    6歳と3歳の息子・妻と共に観る。
    食い入るように観る息子たち。
    当たり前にあるものが当たり前でなくなる。
    電灯はロウソクに。水を手に入れるのも一苦労。お風呂になんて入れない。家族が焦るにつれて息子も焦る。

    頼りないお父さん像を自分の父に置き換えながらしっかりと世界に入り込んで観ていた。

    家族愛やユーモア。危機意識など多くのことが学べる作品。
    残酷な表現等なく、人間の汚い心などもギリギリなところで留めて表現されており、安心して家族で楽しく観ることができた。

    その夜の息子は水道水を大切に使い歯磨きをしていた。少しのことかもしれないが大きな気づきを息子に与えてくれた。

  • 実際にこんな状況に陥ったらもっと悲惨な状態になってると思うので、本作は少し甘いように感じましたがそれでも楽しめました。
    主人公一家、流石主人公だけあってかなり運良いですよね。私なら早い段階で死んでると思う。
    電気の有難みが嫌という程分かる作品でした。

  • お父さんはそういう人なんだから!

    そう言いいながら一緒に居てくれる人を探しに行こう今すぐに!
    見終わった後に心からそう思うようになる映画。

    教訓
    近くに苔の生えている湧き水は大抵大丈夫
    地面から直接草が生えているのは大抵大丈夫
    乾燥させて保存食にしとけば大抵大丈夫

  • さすがの矢口監督クオリティー。同じ災害モノでもハリウッドではこうはいかないはず。ゴミやトイレの問題、自転車や水の値段など、いかにも日本らしい細部が丹念に描かれるので思わず惹き込まれずにはいられない。全米が涙するような大上段に構えた「愛」など叫ばなくても、微妙に変化していく家族の絆が言葉以上の何かを伝えてくる。ただ、徹底的な取材を重ね、実際に自転車で移動までしてみて製作されたという本作だけに、所どころ不自然なシーンが入ってしまったのはもったいない。中でもトンネルのシーンはやりすぎだし、ポリコレ的配慮に欠ける。バッテリー液が飲料水になるってのは意外な盲点で知っ得だったけど。☆4

  • 未曾有の危機に陥った時の人間の心理や行動をコミカルに描いていて、笑っちゃいました。

    自分だったらどう対処しよう〜と非常用の保存食をチェックしたり、ちょっとアウトドアの知識でもつけようかと思うきっかけになりました笑

    小日向さん、深津さんの表情やセリフの言い回しが絶妙で、面白さを際立たせていると思います。さすがです。

  • 世界中から電気がなくなったら…
    なんだか色々と考えさせられる映画だった

    どんどん便利になっていく世の中で、今その世の中に慣れている自分も家族も 果たして今便利な何かが無くなると一体どうなっちゃうのかなとか、幸せとは何か、とか観終わった後も夫と色々語り合ってしまった 良い映画だ

  • 「早く気がつけよ」

    嬉野雅道さん著書の「ただばたらき」で紹介されてましたこの作品
    感慨深く見入ってしまいました

    ホセ・ムヒカさんのスピーチを思い出します
    人は何に幸せを感じるのか、発展とは何なのか
    宇宙人の想像図に頭でっかちでひょろひょろな顎の小さいものを想像したでしょ
    アレは今の世の中の価値観のままたどり着いた人間の姿なのでしょうね
    技術の発展とは貪欲な人間の成れの果ての世界なのかもしれないな〜などと思ったりします
    今ですよ、踏みとどまるなら
    まだ昔の知恵を持った人達が生きているうちに学ぶべき事があるはずです
    かつて老人は知識の宝庫として敬われ大切にされてきました
    今はなんですか、煙たがりどこかへ押し込み相手をするのもめんどくさがってさ
    先人達の知恵を切り離してはいけないと思います
    些細なことでもね

  • シリアス過ぎず、ちょうどいいコミカルさ。
    家族や幸せについてあらためて考えさせる、見てよかったと思える作品。
    幸福は、裕福や貧しさだけでは計れない。
    どこか『WOOD JOB』っぽいなぁと思ってたら、同じ矢口史靖監督だった。

  • ある日突然、都内で電気が使用できなくなってしまった。
    コンセントだけでなく、電池も車も使えない。
    大阪以南なら電気があるというので、鹿児島の実家へ家族で向かうが……

    3.11の電力不足を思い出し、思わず見入ってしまった。
    考えてみれば、あれからも変わらず電気に頼り切った生活をしている。
    実際似たようなことになれば、どれだけ恐ろしいだろう。
    啓蒙として見やすい作品だと思った。

    「バッテリー補充液=水」というくだりは2回も出てきたのでさすがに覚えた。
    この知識を使う場面が来ないことを願う。

著者プロフィール

矢口 史靖:第7回PFFスカラシップ作品「裸足のピクニック」(93)で、劇場映画監督デビューを果たす。男子高校生がシンクロナイズドスイミングに挑戦する「ウォーターボーイズ」(01)で注目を集め、日本アカデミー賞の優秀監督賞と脚本賞を受賞。続く「スウィングガールズ」(04)では、東北地方を舞台にスウィング・ジャズに熱中していく女子高生を描き、同最優秀脚本賞を受賞した。その後も、オリジナル脚本のコメディ作品「ハッピーフライト」(08)、「ロボジー」(12)などを監督し、ヒットさせている。

「2017年 『映画公式ガイド『サバイバルファミリー』の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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