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みんなの感想まとめ
不確実な世界における「反脆弱性」という概念を通じて、私たちが直面する脆さとその克服方法を探る一冊です。著者は、自然や社会の中に存在する反脆さの重要性を強調し、特に経済や心理学における非対称なリスクにつ...
感想・レビュー・書評
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「ブラック・スワン」理論を提唱したナシーム・ベン・タレブが現代に数多く潜む”脆さ”をテーマとし、手にすべき反脆弱性を語る一冊。
5年程前に上巻だけ一度読んだのですが、下巻の途中で挫折し、感想もきちんと書けないままでしたので、改めて腰を据えて読み直しました。
”反脆弱性”という、うまく言語化されない概念であるが、我々はすでに知っている。
よい判断とは確率だけではなく、そのインパクトを含めて判断されるべきであるし、往々にしてそういった判断を直感的にしている。でも、経済学や心理学の世界
特にごくまれな事象においては、明らかにペイオフに非対称性がある。それを理解せず、脆い事象に金をかけていると、デブのトニーにカモにされる。
自然が存在を許してきたシステムは多くの反脆さを含む。
それには当然個体の死を含む。個体の死は、集団にとっては学習でもあり、進化の機会でもある。
一部の科学の分野や経済学、崩壊と税金投入を招いた金融システムに対しては極めて辛辣な意見を持つ著者。また最新テクノロジーにも必ずしも迎合しないし、なにより過剰な人工的介入や"管理システム"は脆さの元凶と徹底的に攻撃する。
諸々大胆な意見にも聞こえるけれど、たとえも巧みで納得感がある。
戦火に育った故なのか、根本的なところでアツさというか、生きる意味を問う、人類愛があるように思える。
(なかなか難解で半分も理解できていない気がするので、錯覚かもしれませんが・・)
続きは下巻にて。
余談ですが、kindleでは「メモとハイライト」という機能があり、それは読書の記録をつけるうえで非常に便利なのですが、なぜか本書は上下巻ともそのメモしたページが全然正しく記録されていない。これも”脆弱性”なんでしょうか。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※'25 4/25作成途中
反脆いものはある種の間違いさえも歓迎するのだ。
社会を脆くし、危機を生み出している主犯は、“身銭を切らない”人たちだ。
他者の脆さと引き換えに反脆さを手に入れるべからず。
ブラック・スワンとは、巨大な影響をもたらす、大規模で、予測不能で、突発的な事象を意味する。
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長い。しかもだらだらと長い説明。
反脆弱性という聞きなれない言葉であるが、漢字の通り「脆弱」ではない=ロバストということである。
複雑なシステムは予期できない脆弱性、しかも複雑になればなるほどそのインパクトは大きくなるが(これを筆者はブラックスワンと呼んでいる)、頑張れば反脆弱性にある程度は移行することができるよ、という感じ。
それを500ページも使ってだらだらと説明している。
これと同じ説明が下巻にも続くのかと思うとぞっとする。 -
いまこのタイミングでこの本と出会えたことに感謝したい。数年前にはたぶんこの本の価値は半分もわからなかった。文章のはしばしに記憶を呼び覚まされ、それまで無関係だった点と点がつながり、シナプスが結合して「ああ、そういうことだったのか!」とあちこちで発火する、まったくレアで刺激的な読書体験だった。2017年は「反脆さ」と出会った年として、深く記憶されるだろう。
それにしても「アンチフラジャイル(反脆さ)」という言葉の扱いにくさに、翻訳者も編集者も頭を抱えたのではないか。「ブラックスワン」に匹敵するシンボリックな例がないか、読みながらずっと考えてしまった。この本にも「黒鳥」がいれば、きっともっとずっと話題になったのではないかと思うと、それが残念でならない。 -
2024年11月24日、高木社長がTwitterで、電車の遅延についてこの本を引用してた。
→2024年11月28日、メルカリで1100円で購入。 -
「脆い」の反対の意味の言葉は?
と聞かせると「頑丈」とかそういった言葉を考える。
でも、脆いとは、変動性によってマイナスの影響を受けることで、頑健とは影響を受けないこと。
脆いの反対の意味なら、変動性によってプラスの影響を受けることになるが、そんな言葉がない。
なので、本書では、それを「反脆い」と定義して、
反脆さの重要性を示していく。
現代では、予測もしていなかった悪い事象(ブラックスワン)によって、経済が崩壊するということが多くある。
リーマンショックや、最近であればコロナなどがそれにあたると思う。
本書では、そういったブラックスワンを予測するのではなく、そもそも、予測不可能なのだから、予測せずとも問題のない反脆いシステムを作るべきだと主張する。
現代において益々重要性を増している本だと思う -
最後の部分が自分の勉強法でランダムな読書をしてきて一生を暮らせる金を得たということである。そのためには、経営学などのビジネススクールは無駄であり、さらに国家の経済のためにも大学は無駄であるという話を持ってきている、
これを読んで学生が大学に通わずに本を何百冊も読めるかどうかはわからない。つまり、予測があるものではない、という筆者の主張になる。
筆者には自分の方法があったのであろうが、そう単純なものではあるまい。 -
「反脆い」もしくは「反脆弱性」という新しくて分かりづらい概念を説明している書籍です。著者はブラックスワンで有名なタレブ氏で、上・下巻の二巻構成になっています。
分かりづらい概念ではありますが、本書を読み進めるうちに自分の周りにも「反脆い」システムがありふれていることに気づきます。特に生態系は最も分かりやすい反脆弱なシステムと感じました。地球という生物にとっての生存環境が長い年月をかけて変化し続ける中で、多数の生物が存在することが全体として反脆弱なシステムになっています。一方で一つの種に視点を移すと、環境の変化に適応できずに絶滅する種はいつでも存在するので「脆い」と言えます。多種多様な「脆い」種が存在することが、全体として「反脆い」生態系というシステムを形成しているという考え方です。
本書では他にもあらゆる事例や視点から反脆弱性について検証されており、世界を理解する新たな視点を得ることができ、視野が広がったと感じます。 -
非常に面白い哲学書。物事の考え方を正すことに適している。脆弱の反対は「頑健」ではなく「反脆弱」この考え方や、実例の紹介はとても分かりやすかった。
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「脆弱」の対義語は「反脆弱」。
一時的な強いストレスや環境の急激な変化に対して、むしろその影響をプラスにすることができる能力。
ケリー・マクゴニガル博士の「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」にある「レジリエンス」に近い概念だと感じた。
様々なエピソードはどれも面白かったが、中でも「大企業は安定しているが、そこで働く人は突然の倒産に対応できない」という話が面白かった。
ちょうどインターン中にこの本を読んでいて、進路を考える上で示唆を与えてくれた。
安定を求めて、安定している職場を一生懸命探すよりも、
日常的に身銭を切る行動をとって「反脆い」存在になることの方が、
不確実性の高いこれからの時代を生き抜くためには有利であるように思える。 -
コロナ危機を受けて再読した。本当に素晴らしい本だと思う。ブラックスワンの頃から読んでいないと分からない部分も多いと思うが、この本に書いてあることは類を見ないクォリティと革新性だ。タレブはかなり昔から物事のオプション性の危険性と対処の仕方を様々な形で話している。冗長である事や細かな間違いを全体に反映する事ができる事が非常に重要であること、合理的な手法や様々な仮定の上に成り立つエセ科学的な理論の危険性を繰り返し指摘し、脆弱ではない事とはどのような事かを説明する。その内容は圧倒的だと思う。パンデミック後の社会を考える上で非常に重要だと思う変わらないだろうと思いつつ、この本の偉大さに感じ入る。
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やっと読み終えた。。
やや冗長なんじゃないかな。途中で経済の本ってことを忘れて、なんで市場の話してんだろ?と思うぐらいには、散見してる。あと、学問への並ならぬ想いゆえに、学者への痛烈な批判やポエムも混じってる。
まさに生命。 -
評判を気にしていない人にしか、よい評判は立たないものなのだ。人間の魅力も同じだが、私たちはいちばん注目なんて求めない人に、いちばん注目する
システム全体を強くするためには、システム内部に脆い部分が必要なこともある
この七面鳥の話から、質の悪い間違いの根本原因がわかる。「(有害性の)証拠がないこと」を「(有害性が)ないこと」と勘違いしてしまうことだ。あとで説明するように、この種の間違いは知識人の間で蔓延していて、社会科学の分野にもすっかり根を下ろしている。
変化なくして安定なし。それが人生の摂理のひとつなのだ。
人間の立派さは、自分の意見を貫くためにどれだけ個人的リスクを冒したかに比例する。言い換えれば、その人の負ったダウンサイドの量に比例するわけだ。要するに、ネロは、博学、美意識、リスク・テイク以外、ほとんど何も信じていなかった。
実際、心を”最悪”の状態にセットしておくという方法には、癒し以上のメリットがあった。最悪の状況がはっきりとしていて、ダウンサイドに一定の限度があるようなタイプのリスクが負えるようになるのだ。物事が順調なとき、常に最悪を想定しつづけるのは難しい。だが、自制がいちばん必要なのはそういうとき
私は、現代の真のストア哲学者とは、恐怖を思慮深さに、苦しみを教訓に、過ちをきっかけに、そして欲望を実行に変えられる人だと考えている。
「単純明快な発見ほど、複雑な手法では見つけにくい」というシンプルで実用的な経験則を思いついた。
物事を理屈でとらえると失敗するという以外に、もうひとつ教訓がある。頭にまやかしの知識や複雑な手法をいっぱい詰め込んでいる連中ほど、ごくごく初歩的な物事を見落とすということ
「ほかの人がもう知っていることの大部分は、学ぶ価値などない」。私は心を打たれた。私は今でも、ある職業で成功するために知っておくべきこと極意みたいなものは、必ず教科書以外にあると思っている。それも中心からなるべく離れたところに。だが、読む本を選ぶときに、自分の心の声に従うというやり方には、ひとつ重大な意味が潜んでいる。私は学校で勉強しろと言われたことはまったく覚えていない。でも、自分で決めて読んだものは、今でも覚えているのだ。 -
脆いことの反対の概念は存在しない。
反脆さがあれば、予測に頼らずに意思決定が可能となる。
「リスクを予想する」ことは大変難しいが、「被害の影響されやすさ」は予測しやすい。
→原発事故が起きた際、事故の発生を予測できなかったことを反省するのではなく、事故に対して脆いシステムを作ってしまったことを反省すべき。
★互いに独立した変数を持つことが反脆弱性を持つシステムの条件
・失敗から学ぶことができる
→飛行機のフライトは一つの事象が失敗したところで、他の事象に影響を与えるわけではない。だが、一つの墜落から学ぶことはできる。→小さなリスクは成長のために必要である。
・安定のためには多少の変動が必要
→いつも定時上がりをする場合、少しでも遅れたら家族は心配になる。
→少し幅を持たせるほうが融通の利くシステムとなる。
・経路依存性
「麻酔を打ってから手術する」のと「手術してから麻酔を打つ」のとでは体験が異なる。
一旦ダメージを受けてしまうと元に戻ることは難しい。
利益をあげるためにも、まずは生き残らなくてはならない。
墜落する可能性の高い飛行機は、まずは目的地に到着しないと意味がないため、速度という概念は劣後することになる。 -
「脆い」の反対の特性とは何なのか。それは生物の持っている特性である。つまりダメージを受けるたびに耐性を持ち、強靭となるような特性である。この本ではこの「反脆い」特性を獲得することがいかに重要か、主に経済の視点から説いていく。
「反脆い」の概念は、会社員とタクシードライバーの比較が分かりやすい。一般的には会社員の方が安定していると言われる。しかし「反脆い」のはタクシードライバーであるとされる。なぜなら自営業のタクシードライバーは収入に細かな変動はあるものの、急激な変化は起きにくい。一方で会社員は日常的な変動は無いものの、クビになった瞬間に収入は0となる。このような場合、タクシードライバーの方が「反脆い」存在であり、むしろ安定した立場と言えるのだ。
こういうのを読むと、では脆い存在である俺はどうするべきか、とちょっと考える。とりあえずバーベル戦略(極端な選択肢を組み合わせる戦略)を使うところから始めてみるか。 -
経営学者のウィリアム・スターバックは、計画に効果がないことを暴く論文をいくつか発表している。計画を立てることで、企業は計画どおりの行動しか取れなくなり、オプション(選択肢)に対して盲目になるからだ
これ言われてしまうと打つ手なしですよね。計画立てないと、誰もその行動に同意が得られず、お金も落ちて来ず、計画を実施できません。
逆に無計画だと、リスク不透明ということで、これまた、お金が落ちてきません。
八方塞がりな気がします。偉い人のエイヤという直感に頼るしかないのでしょうか。それとも、多少は漠とした計画を了承し得る組織体制の構築が必要なのでしょうか。
ナシーム・ニコラス・タレブの作品
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