- 筑摩書房 (2017年6月10日発売)
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みんなの感想まとめ
現代思想の多様な流れを理解するための一冊であり、フッサールから始まり、実存主義、構造主義、ポスト構造主義に至るまで、代表的な著作をわかりやすく解説しています。哲学に関する前提知識がないと難解に感じるか...
感想・レビュー・書評
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フッサールから始まり、現象学・実存主義を通して構造主義が表れ、次いでそのカウンターとして登場したポスト構造主義、資本主義批判、文化論、さらに日本の現代思想に関する書籍を合計30冊にまとめて1冊ごと解説していく。それぞれの説明は哲学に関してある程度は前提知識が無いとなかなかむずかしい。しかし、要点をしぼって解説しており、不必要に難解な言葉や言い回しはしていないので、じっくり時間をかけて読んでいけば付いて行くことが可能。
現代思想とはどういったものなのかを一言でまとめることはできないけれど、読んでいて感じたのはどの思想にも「他者」との関係性や他者を理解しようとする意識があるように感じられた。デリダの脱構築にしても、ドゥルーズのリゾームにしても、他者がいて社会があって、それを捉えようとする私がいて、という意識の流れ――つまり、「私」が先に来るのではなく、「他者」が先ずいて、その後に社会や私という存在がいる(規定される)という前提があるのかなと。まだ初歩の初歩の段階であるが、現代思想に関する今のところの手触りはそのようなもの。だとしたら、現代思想とは、解けない問いに言葉遊びで応えるような知識層の遊戯などではなく、自分以外の存在に目を向けるための学問なのかもしれない。そうであるならば、もっと、もっと深く学ぶ価値がある気がした。
とりあえず、いくつか気になる著作が見つかり、まずどういったところから現代思想へ着手していこうかイメージが固まりはじめたので、そういった点から言っても得るものが多い本だったと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サルトル、ハイデガー、デリダ、ドゥルーズなどによる実存主義、構造主義、ポスト構造主義などの代表的な著作をそれぞれわかりやすく紹介している。このあたりの概要を手早く知りたい人によいと思う。浅田彰の構造と力もある。構造主義、ポスト構造主義などが流行ったのは60-70年代で今はフランス系の哲学は廃れアングロ・サクソン系が優勢になっているらしい。このあたりのフランス系の哲学、私も学生時代、そのきらきらとした言葉遣いに惹かれ勉強していたが、今は熱が冷めてしまって本書もさらりと流し読みになってしまった。そのきらきらとした言葉遣いはソーカル事件などで厳密な言葉遣いとロジックをベースとした理系な科学者たちからバカにされてしまったが、今見ても魅力的な著作が並んでいると思う。
著者プロフィール
仲正昌樹の作品
