たかが世界の終わり [DVD]

監督 : グザヴィエ・ドラン 
出演 : ギャスパー・ウリエル  レア・セドゥ  マリオン・コティヤール  ヴァンサン・カッセル  ナタリー・バイ 
  • ポニーキャニオン (2017年9月6日発売)
3.45
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013374898

感想・レビュー・書評

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  • JUSTE LA FIN DU MONDE
    2016年 カナダ+フランス 99分
    監督:グザヴィエ・ドラン
    原作:ジャン=リュック・ラガルス『まさに世界の終わり』
    出演:ギャスパー・ウリエル/レア・セドゥ/マリオン・コティヤール/ヴァンサン・カッセル/ナタリー・バイ
    http://gaga.ne.jp/sekainoowari-xdolan/

    人気劇作家のルイは、12年ぶりに家族に会いにいく。理由は、自分が病でもうすぐ死ぬと告げるため。なぜ彼が家を出たっきり12年も音信不通だったかは明確に説明されないけれど、ルイがゲイであること、その回想シーン等から、おそらく家族の理解を得られなかったのかと。

    父はすでになく、陽気でお喋りな母(ナタリー・バイ)、暴力的で短気な兄(ヴァンサン・カッセル、年齢的に予告みたときお父さんだと思い込んでた;)、内気でいつも何かに怯えているようなその妻(マリオン・コティヤール)、12年前はまだ幼かったので次兄をよく覚えていない妹(レア・セドゥ)の4人がルイを迎える。

    原作は戯曲。作者のジャン=リュック・ラガルスは1995年、38才でエイズで亡くなっている。おそらくこれは自伝的な内容なのでしょう。もとが戯曲なだけに、映画のカメラも一度ドライブに出る以外ずっと室内から出ない。一幕ものの会話劇のよう。ゆえに具体的なエピソードというよりは、ひたすら会話で物語は進んでいく。

    ルイは無口だけれど兄と妹はベクトルは違えどどちらも激しやすく、せっかくの12年ぶりの帰省も口論ばかり。ルイはなかなか本題を打ち明けられない。しかしそれらの会話から、彼らの屈折、鬱屈、ルイへの愛憎もろもろが浮かび上がってくる。映画というよりは舞台演劇の鑑賞をするつもりで観たほうが違和感は少ないかも。

    音楽がとても良かった。オープニングの「Home is where it hurts」という曲の歌詞がこれから始まるストーリーを象徴していてとてもいい。エンディングはMoby「Natural Blues」これもルイの心情を現していてとても象徴的。あと途中で日本ではちょっとアレなマイアヒーマイアフーな曲が使われていて、とても良いシーンなだけに日本人的に複雑な気持ちに(なんか脳内で変な猫が・・・)

    キャストはそれぞれ熱演だったし、ギャスパー・ウリエルも美しかったけど、個人的にはこの年齢のこの役だったらドランちゃんが自分で演じても良かったんじゃない?と思ってしまった。ただのミーハーファン。

    そういえば原作は「まさに」世界の終わりと訳されてるけれど、映画は「たかが」世界の終わり。この違い、どちらも間違いではないのだろうけど日本語だと随分ニュアンスが真逆に変わってしまう。「愛が終わることに比べたら、たかが世界が終わりなんて」という映画のキャッチコピーの意味を汲むとしたら、やっぱり「たかが」がいいのかな。世界の終わり=自分が死ぬとしても愛があったなら。

  • 『キネカ大森名画座2本立て』にて観賞。

    12年ぶりの家族の再会。
    12年という月日は大きい。
    家族ではあるけれど、他人に近い距離。
    主人公ルイも家族に対して、家族もルイに対して、お互いに伝えたい気持ちはあるものの、おっかなびっくり、素直になれなかったりしてすれ違ってる。
    まるでヤマアラシのジレンマだなと思った。
    それぞれ自分がどう思っているのかを伝えれば、解決の糸口は掴めそうなのに、そうはならず。
    家族という枠組みが彼らを縛り付けて身動きをとれなくさせているようにも思えてならない。
    言わなくてもわかるでしょ?みたいな雰囲気を何度も感じた。

    まさか『恋のマイアヒ』を2017年に聞くとは思ってなかった。懐かしい。

  • 印象的な音楽で始まるイントロから引き込まれる。

    クローズアップの続く、緊張感ある居心地悪さ。
    家族なのに分かり合えないもどかしさを抱えながらも、
    繋がっているどこかを探りながら、
    確信できない答えを求め感情がぶつかり合う。

    ドラマ、という言葉が似合う。
    人生の哀しい切ない一場面を丁寧に描く。

    そこには後悔という言葉では収まりきれない
    やりきれない想いが、永遠に続くことが示唆される。

    家(ホーム)に飛び込んだ鳥は、息絶え絶えに
    絶望に散っていった。死からは逃れることはできない。

  • 家を出て12年目の帰郷。脚本家として成功した次男の、この間の音信は、短文が添えられた絵葉書だけ、家族への関心はありません。帰郷の目的は、「(余命宣告を告げて)彼の存在の幻想を遺す」ことです。家族には、募る不満や切れない絆や愛が募っていました。濃密な会話で緊張感を高め、家族それぞれの人間性を明らかにしてみせます。ハリウッドの大味さとは対極の感性をえぐる傑作です。タイトルがいい。じゃ、帰ってくるなよ“ナル野郎”という話です。

  • 「私達があなたを理解出来ないと思っている。その通りよ。でも愛してる」
    自分がもうすぐ死んでしまうことを伝える為に十数年ぶりに実家に戻ったルイ。母、兄、兄嫁、妹。それぞれの感情が混線した先で、ルイの選んだ結末。最後まで観終わってタイトルに戻るともう一度観たくなるのではないでしょうか。それは確かに「愛」が為せることですよね。
    「Mommy」の方が感情は肉感的だったように感じましたが、音楽や映像の美しさはより洗練されている気がします。

  • 兄嫁はあの兄となんで結婚したんだろうな…とかそっちばっか考えちゃったよ、あの家族は地獄、兄は狂ってる、全員話を聞く気はゼロ、地獄、帰ってくることにメリットはなし、地獄、という感じでした
    たかが世界の終わり、嫌いになれないモヤモヤが残ってあの場面はこうだったら、とかあのキャラがこうだったら、とかいろいろ考えて話に出してしまう時点で我々の負けなのだ、本当につまらない嫌いな映画はもう感想を共有するのも嫌、思い出すのも嫌となる
    突然のノマノマイェイ!はわろた

  • 邦題に惹かれて視聴

    最後まで何も起こらず退屈
    ずっと一家族が言い争ってるだけの
    何も起こらない無駄な2時間でした
    何これ?
    主役の顔の造形が良い

  • 著名な劇作家、長い間不在にしていた実家に帰る。どうやら彼に死期が迫っていそうな、不穏な雰囲気だ。
    設定はいたってありがちだけれど、グザヴィエ・ドランが撮ると、今まで観たことがない作品に変貌するから不思議。
    クライマックスの小鳥には、息を飲んだ。

  • 観了。

    とにかく暗い。陰鬱で観てるのが辛かった。

    仏映画ってやっぱ苦手。『アメリ』ぐらいポップなやつならいいんだけど。

    2人だけで会話してるのなんか地獄。暗喩的に喋ってんの?ってぐらい何言ってっかわからない。

    兄の不快な皮肉と、家族(特に主人公)の必要以上の暗さ演出で観るのが苦痛以外のなにものでもなかった。
    (171218)

  • (2016年作品)

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