働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」 [Kindle]

著者 :
制作 : 川添愛  花松あゆみ  花松あゆみ 
  • 朝日出版社
4.40
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本棚登録 : 31
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (272ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 「言葉がわかる」とはどういうことを考えるために考えなければならないことが、かなり整理できた。

  • 2018年に読んだ本BEST10

    第6位 :『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」 / 川添愛』

    ・人工知能関連本。「言葉を理解する機械」を作って面倒な仕事をさせて、自分は楽をしたいイタチのトライ&エラーを通して、「言葉がわかるとはどういうことか」という定義について考えさせてくれる、童話・寓話のような物語。

    ・イタチは言葉がわかるロボットを探していろんな動物の技術をもらおう(パクろう)とする。その中で登場するのは、機械学習・人工知能の世界で扱われる技術・概念。
     (1)言葉が聞き取れる ・・・ 音声認識、単語区切り
     (2)雑談ができる ・・・ チューリングテスト
     (3)質問に正しく答える ・・・ IBMワトソン、ネット検索
     (4)言葉と外の世界を関係づけられる(目を持つ) ・・・ Deep Learning、画像認識
     (5)文と文との論理的な関係が分かる ・・・ 推論パターン、文章の類似度
     (6)単語の意味についての知識を持っている(辞書) ・・・ 単語のベクトル化
     (7)話し手の意図を推測する(言外の背景も理解) ・・・ 曖昧さ解消

    ・どこまで人工知能が進化しても、(7)まで到達するのは困難であるということが良く分かった。人間が無意識にしている、前後文脈の判断、話者同士の共通常識すりあわせ、その場の空気読みなど、「曖昧さ解消能力」の高さは、自分が理解できている範囲の技術では、未来永劫無理なように感じてしまう。技術者の立場からしたら、言語を機械が理解できるよう、日本語を曖昧さを排除した文法・単語に変えていった方が良いのでは、とも思ってしまう。でも一方、文学好き・日本好きの立場からすると、そうなったら日本の良さが失われるのは確実なので、そんな動きがあったら、やっぱり断固反対するけど。

  • 前半はAI全般の進化を解りやすく解説
    後半は言語処理に特化して、言葉の性質を含めて丁寧に解説
    イタチと他の動物たち達とのやりとりも楽しく、挿絵も癒やされる 久しぶりに良本に出会えた

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著者プロフィール

言語学者

「2019年 『平成遺産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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