彼女が追ってくる (祥伝社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • まさにこのタイトルがぴったり。最後の結末までハラハラしながら楽しめた。

  • シリーズを追うごとに、碓氷優佳の抱く犯人に対する失望感が大きくなっている。と同時に、殺人者に対して呆れた態度が露骨に見られるようになった。
    夏子と姫乃が同じ人を愛したことまではいいが、そのことで2人の間にコミュニケション不足が起こり、今回の事件に繋がったと思う。非常に頭の回る2人であっただけに勿体なかった。
    最後に夏子の生死はどうなったのか。ドアを開いて無理やり脱出することもできたと思われるが、姫乃に完敗されたと悟り思考が停止した状態だった。生きることを諦めたような雰囲気が文章から伝わってきた。

  • 碓氷優佳シリーズ第三段

    貿易業を営む3社は毎年恒例の会合を計画していた。
    今年は独立した女性の元部下二人も招待することにした。

    女性の一方はもう一方に元恋人の事故死の責任があると考え殺害を計画する。
    翌朝死体が発見されるが、なぜか手に握りしめたものがあり、ある人物を指し示していた。


    今回は碓氷優佳はほとんどセリフがなく、場を誘導することが少ない。ただ、最後の場面では犯人の心をグサリと斬りつける。すごい切れ味と怖さだった。

  • 恐るべし碓氷優佳。前作に続き、優佳か理路整然と事件を解き明かしていく姿は気持ちがいい。事件自体に興味があるわけではなく、ただただ、周りの状況を論理的に解釈することにしか興味がない、という姿勢が面白く、この主人公を魅力的に見せている。
    次作も絶対読もうと思う。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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