政と源 (集英社オレンジ文庫) [Kindle]

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  • 集英社 (2017年6月27日発売)
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みんなの感想まとめ

異なる性格を持つ二人の幼馴染の物語が描かれています。政は元銀行員で真面目、源はかんざし職人で楽観的な性格を持ち、二人の対比が物語に深みを与えています。彼らの生活は、昭和の香りを漂わせながらも、現代の東...

感想・レビュー・書評

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  • 何の話か知らずに読んだが、昭和の匂いがするいい話でした。登場人物が湿っぽくなく、カラッとして気持ちがいい。政はイジイジしたところがあるが、源や徹平の明るさでカバーされていると思う。徹平の結婚で何年も別居してる奥さんとの距離感に変化があるところもいい感じ。

  • 政と源
    全く性格の異なる2人同士の話だけれど、まだ30代の私が読むと人生それぞれ、みんないろいろあるなと考えさせられる一冊です。

  • オススメに出てたから、なんとなく購入した本。

    時代小説かと思ってたら、東京下町の今の話でした。主な登場人物は、幼馴染の73歳のおっさん2人。政と源。

    今でも同じ町内に住んでいる下町育ちの幼馴染。2人の性格や今までの経歴は正反対。政は元銀行員、源はかんざし職人。真面目と大雑把。悲観的と楽観的。天涯孤独と妻と別居中。白髪とハゲ。

    小説の視点は、真面目な政。悩んだり、卑屈になったりしてる政から見た源。源と周りの人々。そして自分の家族。過去と今。

    三浦しをんさんは、なんとなくつながっている男の友情?的なものを書くのがうまいですよね。いいお話でした。

  • おもしろかった。
    語りが源二郎だったら、また違った物語になるんだろう。

    職人と勤め人、幼馴染でなかったら付き合っていなかったと思うほど違う個性のふたりが、それぞれのいいところや弱みをうまく使いながらの長年の付き合い。安心して読むことができた。

    清子が家を出ていった経緯はよくわからないが、人生の後半、夫と距離をおいた生活をするという選択肢に気づかされた。

  • おじいさん二人のお話っていうのも新鮮だったし,
    主人公がヤキモキするほど唐変木というか。
    でもどこか憎めないと思うのは他人だからだろうか。
    源さんのような人が好かれるし、私も好きだけどね。

  • 登場人物がそれぞれ面白く、政さんがどうなるかと思いきや、一気に展開が進んで良い終りになっていた。

  • 直木賞、そして本屋大賞の受賞経歴を持つ人気作家、三浦しをん。
    自分もその作品の発表を楽しみにしている読者のひとりです。
    その三浦しをんの作品が文庫化されているのに気づき、電子書籍版を探して読んでみることにしました。

    舞台は東京の下町。
    主人公は子供の頃からこの町に住む、ふたりの「じいさん」国政と源二郎。

    73歳の幼なじみの”政と源”。
    政は元銀行員、源は子供時分から働き出し、今も現役のつまみ簪(かんざし)職人。
    いっぽうは几帳面でお固い性格、かたや乱暴とも言える奔放な性格。
    訳あって今はそれぞれ、ひとり暮らしをしています。

    悶々と考え込んでしまう政と、弟子(20歳)を迎えてにぎやかな生活をしている源。
    まったくタイプの違うふたりですが、子供の頃から今まで、家族のように付き合っています。

    そのふたりの日常を追いながら、源の弟子の結婚や政のぎっくり腰などの騒動が、6編の連作短編集の形で描かれています。

    その描写を楽しむのが、この小説の味わいかたなのだと思います。
    それに加えて、高齢になってひとりで生きることはどういうことなのか、家族とは何なのか、悠久の時間の流れの中で人の一生とはどういうものか、などなど、多くのことを考えさせてもらいました。

    軽快に読めて、ずしりと残る。
    さすが、三浦しをんの作品だなと感じました。
    今後も作品の発表を、楽しみにしたいと思います。

    『神去なあなあ夜話』三浦しをん
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01GFP0QZ2

    .

  • ちょっと有川浩の三匹っぽい雰囲気があった。
    人の状況をうらやましく思うことってよくあることだと思うけど、私からしたら、そんな年齢になっても気兼ねなくいれる友がいるってことは、相当に羨ましい。

  • 73歳のおじいさん二人が主人公なのにこんなにさわやかな読後感!さすが三浦しをんさん。某経済新聞の最終面の連載で財界の重鎮みたいなおぢがさんざん自分の栄光を語ったのちに「仕事ばかりで家のことはすべて妻に任せきりだったが3人の子供たちは立派に育った。感謝してもしきれない」とか2行くらい書いてお茶を濁しているのがつねに腹立たしいわけだが、それと同じような人生を歩んできた政さんが最後に奥さんにほんのちょっとだけ許されるのが泣ける。

  • 江戸っ子爺さんコンビのドタバタ劇。
    いや、BL扱いするには燻銀過ぎるでしょ。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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