こちらあみ子 (ちくま文庫) [Kindle]

著者 :
  • 筑摩書房
4.25
  • (3)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (164ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • あみ子…生きづらくないのか?心がザワザワする感じがたまらない。
    この作家さんの本をしばらく読んでみよう。「あひる」はあらすじだけで、敬遠してたけど面白そうだな。

  • これは噂に違わず凄かった!『こちらあみ子』もそうだけど『ピクニック』にも打ち震えた。「ルミたち」のなんの足しにもならない優しさやら、「新人」の子が「七瀬さん」を通して変わっていく過程やら、なにもかもいちいち巧い。語らずにきた事実をそっと明らかにするタイミングとか完璧じゃないですか??「あみ子」も「七瀬さん」も惨めといえば惨めなんだけど、どこか神様のようでもあり。『星の子』→『あひる』と遡って読んできて、わたしはこれが一番というか断然好きだったけど、作家として尻すぼみってことではけっしてなくて、作者はいろいろ試しながら深化・円熟しつつあるんだろうなあ、と。こうなったらいきおいで最新作も読んだほうがいい気がしています。

  • あみ子は祖母と二人で住んでいる。ずっと昔はそうではなかったが、ここからずっと遠くの家にいたころの話だからほとんど忘れてしまったという。そう、ずっと昔父と母と兄と一緒に暮らしていたころ。あみ子がずっと相手を好きでいても、なかなか相手にはその思いが伝わらない。生まれてくる赤ん坊をどれだけ待っていたかということも、同級生ののり君への思いもそうだ。あみ子の世界とみんなの世界がちょっとだけ違っているからだろうか。読めば読むほど、あみ子が愛おしくなるが、現実にあみ子と関わると、そうも言えなくなるだろうな。

  • きつい。誰も悪くない話なのに。

  • 表題作。とても不思議な女の子。なんともいえない読後感。少しの切なさもあり。
    併録の他2つの短篇も、よい。

    心にひっそりと残しておきたい短篇集。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

こちらあみ子 (ちくま文庫)のその他の作品

こちらあみ子 単行本 こちらあみ子 今村夏子

今村夏子の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする