ナベちゃんのヨメ (Kindle Single) [Kindle]

著者 :
  • Amazon Publishing
3.25
  • (20)
  • (82)
  • (157)
  • (36)
  • (5)
本棚登録 : 837
感想 : 128
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (37ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大学時代の友人ナベちゃんが結婚することになったのだが、
    お嫁さんがおかしいらしいと仲間内で噂になっていた。

    お嫁さんの言いなり状態のナベちゃん。
    ナベちゃんの女友達をお嫁さんの友人として歌を披露してほしいと言う高飛車なお願いに戸惑う女友達たち。

    大学時代、ナベちゃんは優しくて女子たちにとって都合のいい友人だったこと。
    みんなにとって1番ではなかったナベちゃんが、束縛を受けてまでも誰か1人の1番になれたこと。

    飲み会でどれだけネタにされようとも
    友達を失ったとしても、ナベちゃんは幸せなのかもしれない。

    変わっていく人との関係。

  • 超短編。
    自分もどちらかというと、ナベちゃんのヨメ側の人間なので、胸が痛くなりながら読みました。

  • 短い為無駄な話がなくとても読みやすい

    「良い人」が周りからどう思われているのか、と考えさせられた。

    佐和が庇うように言ってた話も智子の「友達だから」ってのも両方共感してしまうから、考え出してもキリがないなと感じた。少なくても、ナベちゃんが幸せな時間を過ごしているのに周りが口出すことでもないと思えた。それにしても、「私たちは友達を一人失うだろう」と言うセリフは考えるほどインパクトを感じる。

  • 非常識な嫁なんだけど、やっぱり自分の価値観で押し付けて考えるのはよくないってよくわかる。だから、人それぞれの幸せの形があるのだけれでも、果たして本当に幸せだったのか、よくわからない
    旦那さんはただ求められたかっただけなら、果たしてそれは幸せと言えるのかは私には疑問でしかなかった

  • 大学時代の男友達のなべちゃんが結婚することに。でも奥さんになる人は、変わった人。
    でも、自分の事を唯一無二の大切な存在として考えてくれる奥さんをまっすぐに見つめているであろうなべちゃん。
    幸せの形って、色々だなー。

  • こういう時のモヤっとした感情を活字にしてもらえるってスッキリ

  • どの登場人物に対しても、「いるいる」と思う作品でした。辻村さんは本当に心の奥深くまで描く作家さんだなあ…。

    男友達のナベちゃんが結婚することに。メールの文面やそのお嫁さんと実際に会った印象で、周りの会話は盛り上がっていくが…。

    「ナベちゃんは、ずっと誰かの“一番”になりたかったんだよ。必要とされたかったんだよ。」


    本来はその人が幸せならそれでいいはずなのに、自分の価値観と合わなければ批判しようとする。不幸だと決めつけてしまう。自分も多かれ少なかれ、やってきてしまったことだなと反省…。
    人は人、自分は自分と考えて接していきたいと思いました。

  • こういう人いる、、そして私もそれを女子で批判して盛り上がるタイプだ。まるで友達からのメールを読み進めているかのように自分自身前のめりになってページをめくる手が止まらなかった。なんでナベちゃん、、、あの嫁だったんだろう、、窮屈じゃないのかな。。。

  • 短いので一気読み。男友達との関係。大事な友達で、異性でも、恋人とはちがう。お互いが一歩踏み出さなかったから、恋人でも他人でもなく、友達なこともある。

  • こういう人いるなぁって思う登場人物ばかり登場する。本当に人物描写が上手。幸せは自分にしかわからない。

全128件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×