かわいい結婚 (講談社文庫) [Kindle]

  • 講談社 (2017年6月15日発売)
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みんなの感想まとめ

女性たちの現実を鋭く描いた三つの短編が収められています。それぞれの物語は、結婚や家事、そして人間関係にまつわるさまざまな悩みや喜びをユーモアを交えて語り、読者に深い共感を呼び起こします。表題作では、家...

感想・レビュー・書評

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  • 日本で男女が婚姻制度をつかうことによって求められるジェンダー規範を描いているけれど、そのわりに著者自身がエイジズムに囚われてる価値観がちからつくのが気になる。あと異性愛者しか出てこないのだなぁとか。

  • 3つの短編、ぜんぶすき。ちょっと迷ったけどもう一回読み直したいから★5にする!
    表題作『かわいい結婚』で、家事代行で働いてみた後が良い。『悪夢じゃなかった?』も女の人生の楽しいところ、めんどくさいところが描かれてて楽しい。『お嬢さんたち気をつけて』も本当にどの選択が正しいとかどっちがしあわせかとか、簡単には言えないのよね。
    「男の人の、こちらを査定するような冷たい視線や、下心と直結したわかりやすい態度に、いちいち小さく傷ついたりしたくないのだ。変な女と思われないように自主規制して振る舞う、窮屈で空虚な人間関係なんてまっぴら」(『かわいい結婚』)

  • 初めて読んだ山内マリコ作品。映画『あのこは貴族』でも描かれていた、女たちを取り巻く不条理な現実がこれでもかと容赦なく我々読者の眼前に浴びせられる。それなのに読後に心が重たくならないのは、筆者の溢れ出るユーモアセンスが鬱屈とした暗闇のなかでも燦々と輝いているから。
    表題作の『かわいい結婚』を読み終えて感じた(山内マリコは恐ろしいひとかも)という予感は、最後の『お嬢さんたち気をつけて』で確信に変わる。女たちの絶望は、連帯によって手繰り寄せる微かな希望に最後は救われると思いきや、プツッと蜘蛛の糸を切られて物語が終わってしまう。女たちがどんな逆境にもめげず、火事場のコミカル力で重たい現実を跳ね除けようとしても、最後にぴしゃりと潰れる不穏な未来が提示されたまま幕が閉じられる。泡のように一寸の笑いや悦楽に気持ちを紛らわせながらも、綺麗で収まりの良いファンタジーに逃避させない、生粋のリアリスト。
    『お嬢さんたち気をつけて』のユリとあや子ー男を取り合うように見せかけて実はキャッキャと女同士で興に入る方が愉しみの本命だった2人ーは、少女時代の喋り方がまるで西谷祥子が描く古典少女漫画のようだったのに、可憐な花が摘まれて萎れてしまうように、それぞれ就職/結婚後には陰りが生まれて絶妙に普通になってしまうのが淋しい。だけれどこれもまた山内マリコが見てきたこの世の現実なのかしら思うと、再びぞくっとする。ブラックコメディとホラーは、ラベリングの都合で線引きしているだけで実際には表裏一体なのかもしれない。

  • 結婚ってなんだろう?

    嫌いな家事を一生しないといけないなんて…
    女ってこんなに大変なのか…
    地獄へ行くようなものよ…

    結婚は夢も希望もない?

    種類の違う3つの結婚をリアルかつコミカル&ブラックに描く短編集。

    男女共に読んでほしい。
    2、3作品目が好き。

    どれも面白かった!!
    キャラや性格的にイライラする人たちもいるけど笑 

    1作品目の専業主婦の終わりのない絶望感に共感。
    2作品目のラストがとてもよかった!
    3作品目は仕事と結婚、どちらを選んでも大変。

    ほんと可愛らしいタイトルや装丁に似合わずブラックで絶望な小説だった笑

  • さらさらと楽しく読めた。
    けど、全体に古臭い。
    20年くらい前の作品なのかと思ったら単行本は2015年出版。
    ここ10年で急速にジェンダー観や女性の働き方に変化があったのか?舞台が地方だから遅れているのか?


  • 3つの短編集が収録されている。
    婚活中や新婚の方に男女性別関係なく読んでいただきたい。結婚のリアル。
    自分も30をすぎ、リアリティが段々とわかってきたので「そ、そうだよね」と共感して読むことができた。
    2話目の「悪夢じゃなかった?」がお気に入り。女性として生きてきて当たり前に受け止め(させられ)ていた常識が、立場が変わるとこんなにもおかしいものかと笑いそうになった。身近な男性に読ませて感想を聞きたいくらい。

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著者プロフィール

1980年富山県生まれ。2008年に「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2012年、受賞作を含む連作短編集『ここは退屈迎えに来て』を刊行しデビュー。その他の著書に『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』『マリリン・トールド・ミー』など。

「2024年 『逃亡するガール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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