- Amazon.co.jp ・電子書籍 (179ページ)
感想・レビュー・書評
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森下さんの食べ物とともにある思い出が、美しい日本語で丁寧に綴られていて、読んでいてとても心地よい。
たぶん自分の中にも食べ物の思い出話はたくさん眠っていると思うけれど、こんな風に鮮やかに切り取って出すことはできない。
とくに、桃饅頭にまつわる漢文の先生の話、そして東日本大震災にまつわる「日常の手触り」は秀逸だった。
こういう文章はきっといつまでも色褪せず、読み継がれていくのだろう。
ちいさな共感がいくつもある、すてきなエッセイだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう軽いものが好きだ。
平松洋子さんを連想するがくどさが無くて読みやすい。 -
懐かしい、温かい、幸せ。
そんな気持ちで読める本。
食べ物の思い出。時に甘く、苦く。
その食べ物と同時に記憶までよみがえる。
私も鳩サブレ―は何かにつけていただいていた。
会社におみやげでもってきていただいた芋きんつばに驚いた。ホットケーキはぷつぷついってきたらひっくり返すと教わった。音楽を聴いたら思い出すように、当時につれていってくれる話。 -
素敵な挿絵と文章に癒されました。
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全巻に続いて食べ物とそれに結びつく思い出のエッセイ。釜飯であったりホットケーキであったり思い出が重なることで共感出来る。読んでいると関連してあそこの饅頭やコッペパンなど自分の思い出も思い出せる。
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【大人気『いとしいたべもの』の続編が文庫オリジナルで登場!】幼い頃母が作ってくれたホットケーキは格別の味。一口食べた瞬間甦る懐かしい味の記憶を心温まる文章と絵で綴るビジュアルエッセイ。