こいしいたべもの (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 森下さんの食べ物とともにある思い出が、美しい日本語で丁寧に綴られていて、読んでいてとても心地よい。
    たぶん自分の中にも食べ物の思い出話はたくさん眠っていると思うけれど、こんな風に鮮やかに切り取って出すことはできない。
    とくに、桃饅頭にまつわる漢文の先生の話、そして東日本大震災にまつわる「日常の手触り」は秀逸だった。
    こういう文章はきっといつまでも色褪せず、読み継がれていくのだろう。
    ちいさな共感がいくつもある、すてきなエッセイだった。

  • 2017年7月作品 「いとしいたべもの」続編
    (株)カジワラHP「おいしさ さ・ら・え」毎月1回掲載しているもの。

    世代が違っても長く親しまれているものは昔を知ることが感慨深い。

    峠の釜めしの横川駅は碓氷峠の道路をおぎのやドライブインを利用していたため、繁盛期を過ぎていたが微かな記憶がある。

    昭和の懐かしさを感じた。

  • こういう軽いものが好きだ。
    平松洋子さんを連想するがくどさが無くて読みやすい。

  • 懐かしい、温かい、幸せ。
    そんな気持ちで読める本。
    食べ物の思い出。時に甘く、苦く。
    その食べ物と同時に記憶までよみがえる。
    私も鳩サブレ―は何かにつけていただいていた。
    会社におみやげでもってきていただいた芋きんつばに驚いた。ホットケーキはぷつぷついってきたらひっくり返すと教わった。音楽を聴いたら思い出すように、当時につれていってくれる話。

  • 素敵な挿絵と文章に癒されました。

  • 全巻に続いて食べ物とそれに結びつく思い出のエッセイ。釜飯であったりホットケーキであったり思い出が重なることで共感出来る。読んでいると関連してあそこの饅頭やコッペパンなど自分の思い出も思い出せる。

  • 【大人気『いとしいたべもの』の続編が文庫オリジナルで登場!】幼い頃母が作ってくれたホットケーキは格別の味。一口食べた瞬間甦る懐かしい味の記憶を心温まる文章と絵で綴るビジュアルエッセイ。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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