祝言島 [Kindle]

  • 小学館 (2017年7月31日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 真梨幸子最新作。
    1年に2〜3作品をコンスタントに上辞してくれるありがた
    い作家さんなのだが、今回はちょっと間が空いた。ところ
    がこのブランク、とんでもない作品を作るための準備期間
    だった模様。だって・・・。

    僕の中では「イヤミスの教祖」として確固たる地位を築き
    まくっている幸子サマ。もちろん今作も大前提としてその
    テイストはキッチリ保っているのだが、この「祝言島」に
    関してはカテゴリを“イヤミス”ではなく、“ミステリー”
    に置くべき。序盤から張りまくられるも、ラストにはきっ
    ちり回収される大量の伏線に加え、恐ろしいまでに計算さ
    れた叙述トリックの妙技。「本格」と呼ばれる中山七里や
    大倉崇裕等の作品に引けを取らない、すばらしい構成。
    全く予想の付かなかったラストには唸るしかなく、女史に
    とっても会心の作品だと思う。

    そして、「都市伝説」をテーマにしているのもさすが。
    ファンタゴールデンアップルの時も感嘆した覚えがあるの
    だが、この祝言島もどこまでがリアルでどこからがフィク
    ションなのか全く解らない。本を読み終わった後で調べ物
    をせずにいられない状況を創ってしまう作家なんて、今こ
    の世に何人居るか・・・。

    久々に全方面・全方位の皆様に超オススメ。
    稀代のイヤミス作家の真の実力を、いろんな人に知って欲
    しいと思う。すっげぇな、この作家!

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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