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  • コルク (2017年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (221ページ)

みんなの感想まとめ

現代のインターネット社会を背景にしたショートショート集で、日常の中に潜む微妙な感情や不安を巧みに描写しています。読者は、少しダークな味わいのあるストーリーに引き込まれ、思わずニヤリとしたり、時には背筋...

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとした物事の捉え方 感性が面白い
    それで飯を食べていると言えばそれまでだが
    羨ましい反面 生きるの疲れるなと感じた

  • インターネットや科学技術を主なテーマとしたシニカルな短編集。クスリと笑えるものから、どことない不安を誘う作品まで幅広く、短いものは2ページという超短編であることから読みやすさも抜群だった。

    いずれも世界観が明かされた程度で完結しているため、もっと補完が欲しくなったりしてしまうが、あまり解説されるのも野暮なので自分なりにその世界を妄想してみる楽しみもある。

    以下短編ごとの感想メモ (ネタバレあり)

    「猫を持ち上げるな」
    正直、笑える楽しい短編集を想像していたので初っ端からこれはキツイものがあった。異常なまでに生々しく、フィクションでありながら毎日世界のどこかで起こっていることのように思える話作りですぐに本書に引き込まれてしまった。

    「カステラ」
    好き。オンラインでの会話はオフラインと違って、変に知識マウントを取ってしまうと言うか、聴くぐらいならその場でググろうという気持ちになってしまうよね。

    「この商品を買っている人が買っている商品を買っている人は」
    世界観の導入が非常に自然で上手だなとまず感心した。始めは現実世界と同レベルの世界観と思わせて、徐々にずいぶんと発達してるんだと読者に体感させ、それを不安から恐怖へと発展させていく筋書きがたまらない。

    「カスタマーサポート」
    一度読んだときはもう終わり?と拍子抜けしてしまったが、もう一度読み直して解答にたどり着けてスッキリした。

    「天才小説家・北山修介の秘密」
    最近は漫画でさえも、作者とされる人物はあまり関わってなく、プロダクションという形式で作られてると言うけど、確かに小説でそれをやられると不思議と違和感を覚える。コレについては巻末の解説にて腑に落ちる考察がされていてよかった。今後は AI が書いた小説というのがどんどん普及していくだろうから、作品と作者を割り切れるかがより重要になりそう。

    「紫色の洗面器」
    子供系の YouTuber, どうしてもこういう背景があるんじゃないかと勘ぐってしまい直視することができない。

    「みちるちゃんの呪い」
    言葉の持つ魔力がテーマなんだろうけど、あまり刺さらなかった。

    「1日5分の操作で月収20万!最強ブログ生成システムで稼いじゃおう」
    SEOに強そう。

    「過程の医学」
    反出生主義的な価値観の話はあまり好きじゃない。一定以上の年齢の人に対してだけ機能するみたいな仕組みを作れば発表できるんじゃないかな。AI がそういう価値観を持っていること自体が問題なのかな。

    「習字の授業」
    好き。直接入力するとかズルはいけませんってところが学校教育を皮肉ってるとこが好き。

    「ピクニックの日」
    序盤から随所で不穏な表現が散りばめられてたから、どんな落ちになるんだろうとワクワクしながら読み進めた。結果的には電脳化的なありがちな話ではあったけど、純真無垢な子と、在りし日を偲ぶ母の会話が良かった。

    「亀ケ谷典久の動向を見守るスレ part2836」
    一番好き。ありえない話なんだけどありそうと思わせる匿名掲示板パロディーの精度が高い。

    「GIF FILE」
    ループからの脱出というありふれたテーマを、GIF アニメに落とし込んだのが実にインターネット的。一度ネットの海に流れた GIF アニメは、他のループモノとは比べ物にならないほど繰り返し続けてきたんだろう。

    「有名人」
    勢いだけほんと好き。

    「最後の1日」
    正直、友人の竣君が事故の被害者なんじゃないかと思った。こういうとなんだけど、亡くなったのがトシ君のほうで良かった。

    「同窓会」
    この人がみちるちゃんだと気づいた時は続き物なんだって嬉しくなった。

    「クラムゲートの封は切られる」
    大作SFを感じさせる世界観を僅かな量の短編で表現できてるのはすごい。本書の中では比較的長い方ではあるけど、終始引き付けられてあっという間に読み終えてしまった。

  • 面白かった。
    「猫を持ち上げるな」「亀ヶ谷典久の動向を見守るスレpart2836」あたりも面白かったし、「クラムゲートの封は切られる」のSFっぽいのも面白かった。
    みちるちゃんはなんか怖い。

  • インターネット、SNS等々どっぷり浸かった現代を生きる私達に則したショートショート。ニヤリと口角が少し上がってしまうような、ふっと息が漏れるように小さく笑えるような、怖ぁとなるような、そんな話たち。隙間時間にさくりと読めます。

  • 少しダークな味付けのショートショート集。
    日常や人の感情の何となく感じているけれど見過ごしがちな「あるある」を切り取るのが上手い。
    特にインターネット独自のリアルな嫌さの描写は流石ですね。
    中でも、とある大学生が亡くなるまでの直前の主観視点での1日と、ニュースになった時の無機質さの対比を描いた作品が印象的でした。

    文体は読みやすいですが、文字組みを変えたりといった色んなやり方を模索している現代的な作品集です。

  • ネットにまつわる短編集。クスリと来るものから、ゾッとするものまで。
    気軽に読めるものではあるが、実際にあり得そうな話もあり、思わず唸ってしまった。
    読み進めるうちに、あのファイルとこのファイルが繋がっているとは。

  • タイトル買い。現代~近未来的をテーマに、ショートショートくらいの長さのものもあり、内容もクスっとするものからホラーじみたものまでごった煮のような短編集で飽きずに一気読みできた。

    同著者の他の著書も同じような感じならもっと読んでみようと思う。

  • 長短様々な恐山ワールド

  • 相当面白かった。
    品田遊を読んだのは『止まりだしたら走らない』『ただしい人類滅亡計画』『キリンに雷が落ちてどうする』に続いて4作目。なんというかフィクションを読んでいるというより、「嘘の話をされている」みたいな気分になる、非人間的な作風が好き。
    特に好きだったのは以下。

    『1日5分の操作で月収20万!最強ブログ生成システムで稼いじゃおう』
    こういうアフィリエイトサイトが世の中に氾濫するようになって、いろんな角度で言及されてきた。この作品はそんなサイトの不気味さをうまく切り取っている。お金儲けのためだけに存在しているwebサイトがやけにこっちに親密に話しかけてくるのは確かに不気味で、ただそれをちゃんと意識できていなかったな、と思わされた。

    『習字の授業』
    お笑いとして面白い。

    『亀ヶ谷典久の動向を見守るスレpart2836』
    めっちゃ好き。オモコロ特集の城戸さんの記事とか、ちょっと前の2chの形式の読み物はもうこの世にあるもの全部読みたいくらい好き。
    最初「ある一般人の動向が全部ネット民に追われることが当たり前な世界」という仮想の世界なのかと思って読み進めていると、>>462みたいに本気でスレ民に引いているやつがいて怖かった。じゃあレスしてる人全員普通に狂人だったんだ、と思う。

    『GIF FILE』
    1番ホラー。どうやったらこんな設定思いつくんだと思う。
    ベティが死、消滅を選んだ時の絶望感がすごい。

    『有名人』
    これはめっちゃお笑い。面白い。「中学生への強制性交致死」のどうしようもなさが面白い。

    『最後の一日』
    「人は誰しも急にいなくなる可能性がある、明日が自分の命日になるかもしれない」というよく見るような教訓?を、出来うる限り意地悪に切り取ったような短編。
    寿也の幼稚な大学生としての描写がリアルすぎて見ていられなかった。恵まれてるのに救いがなさすぎる。

    『クラムゲートの封は切られる』
    藤子・F・不二雄のSF短編っぽくて好き。
    時間を止める理屈が端的なわりに説得力があって良かった。

  • すべてがサクッとしてる本だなぁ

  • 星新一とかミヒャエルエンデに近しい作風を感じて好きでした
    サクッと読める所は最高ですが、もう少しオチが強いと良かった気がします...

  • 面白かった。インターネットの万能感の影にある空虚さ。

  • 現代、近未来、超未来まで。
    現実世界、電脳世界、sns、人工知能。
    前作とは違って今回はSFっぽい物語集。
    なんとも言えないブラックなSF。

  • インターネットやSNSを主軸に置いたショートショートだが、読み手の世代を選ぶ作品。

    自分はインターネットの恩恵にあずかりつつも、ネットがない時代もしっかり記憶にあり、SNSは情報を収集するツール程度にしか使わず、適度な距離感でこれらと付き合ってきた。

    自分と同世代の人間がこの本を読めば「現在進行形で起きている、もしくは将来起きそうな話だな」で終わるだろう。インターネットもSNSも便利な隣人だが生活にくいこんではおらず、何かあれば縁を切れなくもない程度の付き合いだ。だから星先生のショートショートのようにオチを読んでぞっとするほど身近な出来事ととらえない。
    自分より上の世代ならネットやSNSに馴染みが薄いため「ぴんとこない」だろう。実際そういうレビューも見かけた。

    生まれた時からインターネットとともにあり、SNSの知人と学校の友人が同列であり、パソコンよりスマホに馴染みがある。それぐらいの世代が一番楽しめる本だと考える。

  • 情報社会の短篇集。とても面白かったです。
    中にはゾワッと来るようなものもあり、現実でも起こっているのではないかと錯覚させられるような話がありました。

    ショートショートやSFが好きな方には特におすすめです。

  • デジタル社会をテーマにした作品群。

    あるある、ありそうでないけど共感できる、そして未来にはこうなっているかもしれない、、
    そういった感情をもたらしてくれる。

    SFだけど、ノンフィクションみたいな

    不思議な感覚。

  • 面白いけど、あともうひとひねり欲しいかな。

  • 現代のSF短編集といった本。
    じっくり読むというよりは、軽く読み流して新しい感覚を見つける本。

  • ずばりインターネットを中心に据えていきいきと斜に構えた文章はThis is ダ・ヴィンチ恐山、カッコいい。
    ときどき私の心の中のARuFa氏が「そーだそーだいけいけいけいけー!いったれいったれ〜!!」と応援するデカい声が聞こえたほど。
    スルスル読めるけどモヤモヤできるのが良かったです。

  • あらゆるインターネットテーマを扱ったSF短編集、のような本。かなりバラエティに富んでいて発想力の洪水のよう。普段、匿名ラジオではぶっ飛んだ発想のARuFa氏に対するツッコミだと思っていたけど、こと文章となるとかなりのストーリーテラーだった。星新一や筒井康隆を読みまくってたころのワクワクに、少し毒を混ぜたような、少しだけ大人になった自分に刺さりました。普段は紙派だけど、電子で読むとゾクっとできてまた良いですね。

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著者プロフィール

東京都出身。作家。
著者に『止まりだしたら走らない』(リトルモア)、『名称未設定ファイル』(キノブックス)がある。
「ダ・ヴィンチ・恐山」名義で、株式会社バーグハンバーグバーグ運営の「オモコロ」などの幅広い媒体でライターとしても活動中。

「2021年 『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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