探偵が早すぎる (下) (講談社タイガ) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ほんと、探偵が早すぎる。
    先にすべてを察知して未然に防ぐなんてできないよ。それができるほど観察・洞察力があるということなのか。どんな訓練をしてきたんだ!

  • 上巻以上にテンポが早いです笑

    下巻だけで10個ぐらいのミステリーを解決するので、1つのトリックに対して、5ページぐらいのスピード感で進んでいきます。最後はそうきたかと思ったんですがトリック返しかと言われると微妙に違う気が…。

  • 上巻が一件一件丁寧にやってたのに下巻はなんか怒涛の暗殺方法博覧会で景気良くてかなりよかった 橋田好きだなーーー! 何年か後一華が成人した後の続編が読みたいな…。

  • 下巻に至ってはもはやTVドラマとは全く関係なくなった。ドラマ版は設定を借りてワル乗りしたオリジナル作品と言って良い。
    下巻の舞台は一華の亡父の49日法要。ここで一華の財産を狙う大陀羅一族が寄ってたかって一華の命を狙ってくるという話。しかしその手口がどれもこれも極めてくだらない。探偵側が凄腕なだけに相手の無能感が極まる。大陀羅なんて設定と仕掛けが大仰な割に手口も安っぽいし,自らは手を下さず金で実行犯を雇ってはいるが,そいつらが悉くチンピラレベル。バランスが悪すぎる。しかも上巻とは違って,下巻ではトリックを仕掛けた大陀羅一族の人間に,後の法廷闘争を考えてトリック返しは仕掛けない。そういう意味でも爽快感もない。
    とは言え終盤に驚きの事実が明かされる。これはこれで面白かった。

  • 断念

  • 莫大な遺産を相続した女子高生。遺産を狙って殺害を試みる一族。その事件が起きる前に見抜いて防いでしまう探偵。
    特に後半、矢継ぎ早に完全犯罪で暗殺しようとする一族がすごい。

  • 下巻である。
    図書館本である。
    上巻は割とのんびり話が進んできたが、下巻はスピード感。
    あいかわらず探偵が早すぎるな。
    推理小説とかミステリとしてはやっぱりイマイチ。
    トリックも微妙だし。
    しかし早すぎる探偵ものとしてはかなり面白いな。
    結構一気に読んでしまったよ。
    そして橋田の正体。
    なるほどねえ。
    途中からトリック返しがなくなってしまったのが残念である。
    そこが不満ではあるがなかなかに面白かった。

  • わりとさっくり読み終わった井上真偽「探偵が早すぎる」
    の下巻。上巻から舞台は転換。亡き父より5兆円の遺産を
    受け継いだ主人公の女子高生が、亡き父の四十九日法要の
    日に、自らの命を狙う親族一同と対峙する、という、言わ
    ば一点集中型の物語へシフト。矢継ぎ早にあの手この手で
    「事故死に見せかけた暗殺」を企てる血縁者たちの企みを、
    基本実行される前(^^;)に悉く潰していく「早い探偵」の
    活躍が描かれている。

    上巻でも感じたように、トリックの作り込みはなかなかす
    ばらしい。特に最後の刺客が計画した暗殺は正しく「コロ
    ンブスの卵」的な発想であり、なんでソレに気付かない??、
    と自分を責めたほど。ミステリーのお手本と言って過言の
    無いレベルだと思う。でも・・・。

    これはもう好みの問題だと思うのだけど、中途半端なラノ
    ベ臭さが最後まで抜けなかったのがちょっと残念。
    この作家、そういう部分はサクッと捨てて、いわゆる「本
    格ミステリー」の道に進むべきだと思う。前述した通りト
    リックは優秀だし、説得力も充分。もしかしたら他の著作
    にはそういうものがあるのかもしれないけど。

    上下巻合わせるとそれなりの長編になるのだが、それほど
    読むのに苦労しないタイプのミステリー。アレっぽさが気
    にならない人には良いと思う次第。個人的にはちょっと惜
    しかったかな、やっぱり。

  • 四十九日の法要であの手この手で襲いかかる犯人たち。探偵はすべての暗殺計画を防ぎきることができるのか。
    事故に見せかけた殺人トリックのオンパレード。寺、墓、会食会場のホテルすべて事前にチェックして犯罪計画を察知し、依頼人にも気づかれないように防ぐというのは探偵側から描くととてつもない労力なのではないか。
    ラストに向けて加速するものの小粒の犯罪にトリック返しのヒマはないし、基本的には上巻と同じことなのでちょっと失速した感じもするが、怒濤の暗殺計画は面白かった。

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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