- 新潮社 (2017年2月1日発売)
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みんなの感想まとめ
本書は、日本の考古学の歴史とその闇を深く掘り下げた作品であり、特に2000年の旧石器捏造事件を中心に描かれています。著者は、戦後の「岩宿」での旧石器発見に関わる相澤忠洋と芹沢長介の物語を通じて、考古学...
感想・レビュー・書評
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本書は2014年に発刊された『石の巨塔』を改題したものである。
藤村新一の旧石器捏造事件をもとにしたドラマ『地の塩』も観ていたので、事件の輪郭だけは掴んでいたが、この事件がなぜ起きたのかという理由や構造は全くわかっていなかった。
本作はそういった点を描き出した良作である。丁寧な取材の上に明確に書かれている労作である。
考古学が科学としてスタートしたのは戦後であった。また、土器が表面に出ていたり、少し掘れば土器が出てくるような時代であった。ゆえに、考古学に興味があれば素人でも参入できる領域であった。相澤忠洋は素人ながらも画期的な発見をしたスターであった。
2000年の旧石器捏造事件を起こした神の手・藤村新一は相澤忠洋の模倣であった。捏造の理由は、藤村の生い立ちや性格など様々な要因を挙げることができるが、罪深いのは藤村を認めた考古学会である。相澤忠洋を認め、後には藤村新一を認めたのは芹沢長介という考古学会の重鎮であった。
さらに、考古学会そのものが、科学的な手法が未発達であることが事件の遠因であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NHKの番組でみた「神の手」旧石器捏造事件について知りたくて見つけた電子書籍。
前半3/4ぐらいは捏造事件ではなくて、戦後の「岩宿」での旧石器発見と、それにかかわる相澤忠洋と芹澤長介という二人とその周りの考古学者達の話。
関係なさそうだけど、実は深い関係が。
「岩宿」というのは当時、存在しないと考えられていた日本の旧石器時代を発見した大事件で、しかも発掘したのはアマチュアの相澤。それを認めたのが芹澤。
この構図をコピーするようにさらに古い「前期旧石器)の石器を「発掘」しつづけた一人のアマチュア発掘者 藤村。実際に真似をしようとしたようであるし、このころはもう長老だった芹澤はこれに乗っかってしまう。
土器も石器も区別つかなかったけど、少しわかってきました。今度、どこかの歴史博物館に行ったらよくみてみよう。
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