22年目の告白-私が殺人犯です- ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

監督 : 入江悠 
出演 : 藤原竜也  伊藤英明  夏帆  野村周平  石橋杏奈  竜星涼 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.54
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  • (5)
本棚登録 : 673
感想 : 151
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967341799

感想・レビュー・書評

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  • 2017年 日本 117分
    監督:入江悠
    出演:藤原竜也/伊藤英明/夏帆/野村周平/石橋杏奈/竜星涼/早乙女太一/平田満/岩松了/岩城滉一/仲村トオル
    http://wwws.warnerbros.co.jp/22-kokuhaku/

    1995年に起こった凶悪な連続殺人事件。犯人は殺害をあえて被害者の近親者の目の前でおこない、目撃者のほうは殺さないという残酷な方法にこだわる。4件の同じ手口の事件のあと、5件目の被害者に選ばれたのは事件を捜査していた刑事・牧村。しかし犯人の狙いは失敗、牧村は生き残るが先輩刑事が亡くなる。その後必死の捜査にも関わらず犯人は捕まらず、事件は時効に。そして22年後の2017年、突然、自分が犯人だと名乗る男・曽根崎が犯罪告白本を出版、世間を騒がせるが・・・。

    なかなかよくできたサスペンスでした!何度かどんでん返し的な衝撃の展開があるのだけど、注意して見ていれば伏線はきちんと張ってあるので、観客としてはうっすら真相に気づいていても「やっぱり!当たった!」という満足感もあり、気持ちよく驚ける。伏線に気づいてなければさらに驚ける。なんというか、伏せたカードを、どの順番で、どのタイミングで開示するかというのがとても上手い脚本だったのだと思う。

    韓国映画のリメイクだそうですが、時効についての日本の法律や、震災など日本ならではの状況をうまく盛り込んであり違和感はない。さらについ2年ほど前に日本でも某連続殺人事件の未成年犯人が堂々と手記を出版して波紋を呼んだことも記憶に新しく、けしてありえない事態ではないというリアリティもある。

    それにしても改めて藤原竜也は上手いねえ。途中、ある場面からはっきりと表情が変わっていくのだけど、あのギャップは凄い。

    あえて難を言うなら、主要キャストの年齢が全体的に若すぎることくらいかなあ。俳優さんって実年齢よりそもそも若く見えてるし、せいぜい30代前半の藤原竜也、40代前半くらいにしか見えない伊藤英明の22年前の年齢を逆算するとやっぱりちょっと無理がある。

    でもそれ以外は素直にハラハラドキドキ楽しめて、ラストもわりとスッキリ、ひさびさによくできたエンタメ邦画でした。

  • 韓国映画「殺人の告白」のリメイク作品だったんですね。
    なんか知ってる内容やなと思いながら観ていて、中盤辺りで気付きました(遅い)
    基本の流れは同じですが終盤は全く違うし、オリジナルのあの凄すぎるアクションシーンなどないので此方の方が良かったです。

  • ある日、曽根崎雅人(藤原竜也)という1人の若い男が記者会見を開き、1冊の本の出版を発表する。その本のタイトルは「私が殺人犯です」。 22年前に発生し、既に時効となった同一犯による5件の連続殺人事件の犯人が自分であると告白したショッキングなものであった。
    残忍な殺人犯とは思えぬ美しい容姿を持った曽根崎は、過熱するマスコミ報道やSNSによって一躍時の人となるが、彼の告白が、曽根崎の告白本のサイン会での曽根崎を狙った狙撃事件など新たな事件を引き起こす。
    事件を担当していた刑事・牧村(伊藤英明)は、犯人をあと一歩のところで取り逃がし、事件によって愛する妹や妹の婚約者を失っていた。牧村は再び起きた事件を曽根崎の仕業だとにらみ、今度こそ検挙しようと奔走するのだが…。
    韓国映画「殺人の告白」を日本を舞台にリメイクした衝撃サスペンス映画。
    日本版リメイクでは、時効が成立しても割り切れないし癒されない被害者遺族の哀しみと怒りを軸に、犯人に妹と妹の婚約者を殺され犯人を追いつめながらも取り逃がした牧村や殺人事件の被害者遺族で曽根崎の告白本の出版により癒えぬ心の傷を踏みにじられ曽根崎に怒りを募らせる書店員の岸(夏帆)や医師でありながら犯人に怒りを募らせる医師の山縣(岩松了)や娘と妻を目の前で殺され曽根崎の命を狙うヤクザの組長橘(岩城澆一)の大切な人の命を突然奪われた哀しみと犯人に対する怒りと心に空いた穴を埋めるために復讐心に囚われる狂気や葛藤が描かれていく哀切な群像劇、被害者遺族や警察やマスコミを挑発するようにマスコミを引き連れての被害者遺族への公開謝罪や告白本のサイン会など次々に世間を挑発する曽根崎の狙いやニュース番組での曽根崎と牧村とジャーナリスト仙堂(仲村トオル)の討論の中で浮かび上がる6番目の殺人や告白本に書かれていない犯人の真の動機の謎がストーリーの中で解き明かされる二転三転するスリリングなサスペンス、クライマックスで明らかになる犯人の正体と連続殺人事件の動機では連続殺人事件だけでなく震災や紛争で大切な人の命を奪われた心の傷やトラウマの根深さ、世間や観客を振り回すトリックスター曽根崎を演じた藤原竜也の前半の冷酷で頭脳明晰な面と後半での哀しみと怒りを爆発させる演じ分けも見事、伊藤英明演じる牧村の犯人に対する怒りや妹と妹の婚約者や被害者遺族に対する罪悪感や哀しみも表現した熱演、仲村トオル演じるジャーナリスト仙堂の正義感と隠された面の演じ分けも見事、何気ないセリフやシーンも隠された伏線になっていて2度見必至で、中盤からクライマックスまでの2段オチは韓国版を見ている観客も見事に驚かせるどんでん返しで、傑作サスペンス映画です。

  • ある連続殺人事件の22年後、時効を迎えた後に、犯人と思われる人物が「自分が犯人だ」と名乗り出るところから話が展開していく。
    途中に出てきた回想シーンについては、今のことなのか昔のことなのかがわかりにくかったです。終盤で、線と線は繋がりましたが。
    序盤の22年間の長さを表現するための演出が良かったです。
    察しが悪いので、終盤まで犯人が分かりませんでした。


  • すっかり騙された!

    でも演技であの人が犯人だろうなと思いました

  • 面白い映画ですので、機会があれば手に取ってみてください。
    元ネタである韓国映画「殺人の告白」はすでに観ていたので、比較しながら観ることができましたが、だからと言ってネタバレで面白みを欠くこともなく、最後まで楽しむことができました。
    韓国映画版は、さすがの重厚感で見応え十分。
    本作は、原作よりもエンターテイメント性を増していますが、その分ラストを別な形で練り上げていて、これはこれで良かったと思います。

  • GYAOで視聴。
    韓国映画「殺人の告白」のリメイクながら本家を凌駕する出来栄えで久しぶりに日本映画のエンタメ秀作を鑑賞させてもらった。原作を徹底的に日本社会にあわせて構築し直しているところが素晴らしい。警察やテレビ局のオーバーアクション演出にはいつも通りの幻滅を感じたが、それ以外は殊の外良かった。藤原竜也は好きではないがやっぱり上手いのは認めざるを得ない。仲村トオルの存在感は認めるが科白読みはやはり下手で他の役者さんが良かったかな。野村周平と石橋杏奈は脇で光ってた。

  • 刑法の「時効」を軸にしたミステリ物。
    展開はある程度予想できる部分もあったが、二転三転するなかで、作者の意図どおり翻弄され引き込まれた。

    また、犯人の動機が理解し難かったが、最後の自供シーンの演技力と説得力ですとんと腑に落ちた。

    惜しむらくは伊藤英明の演技。特にラストの説得するシーンでは、一人だけ浮いていた。

    さらに欲をいえば、最後に裁判のシーンもほしかった。
    本作は「時効」という法の限界を描いている。登場人物は、それを越えた理屈で、一部では法に抵触しつつ動いている。
    すべてが終わったとき、犯人の処遇を含め、登場人物に法はどんな裁きをするのか。そこまで描かれていればさらに深い作品になったかもしれない。

  •  2012年の韓国映画『殺人の告白』のリメイク。

     私はオリジナルの韓国版を観ていないので比較はできないが、上出来のクライム・サスペンスであった。二転三転、どんでん返しが連続する展開で、最後まで少しも飽きさせない。

     この手のサイコ・サスペンスにありがちな猟奇的要素は控えめにし、全体に抑制のきいた演出である(たとえば、サイコキラーが「キャハハハハ!」と気味の悪い笑い声を上げたりしない)。そのことが、脚本のよさをくっきりと浮かび上がらせる。

  • 藤原竜也はほんとこういう変わった役似合うよなぁと思ったら、どんでん返しありでした。

    最後ちょっと先が読めちゃったのは残念ですが、どんでん返しと俳優陣の演技力の高さで楽しめました。

    気になってた作品だったので、観られて良かったです。

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