- 徳間書店 (2015年12月15日発売)
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みんなの感想まとめ
心温まる物語が展開されるこの作品は、山奥の限界集落を舞台に、主人公の無垢でお人好しな村田二郎、通称ムーさんが奮闘する様子を描いています。彼は、卵かけご飯の専門店を開くという大胆な夢を抱き、周囲の人々を...
感想・レビュー・書評
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山奥の限界集落「蛍原集落」を舞台とした「産みたての卵のようにほっこりとした小説」(あとがき)。
主人公の村田二郎は、ムーミンみたいな容貌で性格もおっとりほんわか。あだ名はムーさん。「とにかく、ひたすら無欲で無垢で……損得ではなく、善悪で動いてしまう。しかも、それが毎回、思い立ったら吉日だから、周囲を驚かせてしまう」人。「冗談みたいなお人好しで、それでいて、どこかつかみどころがな」く、「とんでもない大失敗を喫してもなお、自分のことを「ツイてる」と信じ込む、まさに「おめでたい」」性格。要するに、「モノの考え方が人とちょっとズレていて、しかも、それがいつもハッピーな方にズレているのだ」。
そんなムーさんが無謀にも、「俺、近いうちに、卵かけご飯の専門店を出すぞ」と宣言してしまったから、さあ大変。親友の大吉にも相談せず、親から受け継いだ養鶏場を担保に銀行から借金までしてしまった。激怒する大吉。さて事の顛末は…。
物語は、関係者が順繰りに独白する形で進んでいく。ムーさんの語りは最初だけ。
タイトルの「ヒカル」は、ムーさんが直子にあげた鶏の名前。尻突つきで片目を失い、傷ついた鶏だったが、直子の世話で元気になり、やっと卵を産めるようになった直後にイタチに殺られてしまう。
ピュアなムーさんをほっとけない親友や村人達が、卵かけご飯専門店「ヒカルの卵」や直売店「蛍原百笑館」をあれこれとサポートしていく姿が、読んでいて心地よい。うまく行きすぎ、という気もするが(唯一のピンチは、ムーさんの養鶏場がイタチに襲われた事くらいかな)、安心して読める癒され系の小説だった。
二郎の母親の「努力をした結果、それが実る人と実らない人がいるんではなくて、実るまで努力を続けた人と、実る前に努力を止めた人がいるだけなんだって。そう思ったの」というセリフがいい。
「兵庫県豊岡市にある「但熊」という卵かけご飯専門店」「東京都青梅市にある「たまご俱楽部」」をモデルにしているという。この卵かけご飯専門店、「脱サラ就農、九条ねぎで年商10億円」でも紹介されてたな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安心安定な森沢作品です♪幸せの本質とは?とのテーマを追って綴られたユーモラスな小説なので、肩の凝らないほっこりさせて貰える仕上がり。幼馴染みのムーさん 大吉 直子3人を軸に自然の豊かな でも過疎化の激しい田舎を舞台に奮闘奔走する様子がなんともほっこり出来ました。タイトル見た時は囲碁の話かいな?と思ったけど全く違っていました(笑) 当地にも名高い「卵かけご飯専用醤油」を売りの醸造醤油老舗があるし、卵が売りの養鶏所も幾つもあるので頷きながら読み終わりました。でも私はちょっと卵かけご飯が苦手です(笑)
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やはりモデルがありましたね。
聞いたことのあるお話でしたが、感動です。うるうるしてしまいます。
私は首都圏で働いて地元に戻ったのですが、そこで改めて感動したのは、食のおいしさでした。魚貝が、肉が~、…とグルメレポでは話題になるものですが、私が感動したのは野菜でした。野菜は実はごちそうです。皮付きジャガイモだった午房だってそんな身近なものがほんとうにごちそう。ミニトマトなんて止まらなくなります。こちらのスープカレーは野菜が主役なんですよ~実は。
話がそれましたけれど、地方が元気を失って存続の危機であるいま、農家の方々が生き生きとできる、そんなきっかけを与えてくれるお話(実話)です。お金儲けではなくて、みんなに喜んでほしい、どうすれば喜んでくれるか。みんなで工夫することが楽しいし、みんなが喜んでくれる。その喜びが、たまたまお金になって帰ってきているだけ(お金は喜びの対価でもあるのです)なんですね。
ほんとにいいお話でした。 -
限界集落で養鶏農家を営むムーさんが、村起こしのため至高の卵かけご飯専門店「ヒカルの卵」を立ち上げる。
村起こしは成功するのか?
人の善意のリレーが素敵な作品だった。 -
KindleUnlimitedでジャケ買い。
優しい物語でした。読んでいて楽しかった。
過疎のすすむ限界集落で養鶏業を営むムーさんが、「たまごかけごはん専門店」を開いて町おこしをする、という物語。
中心人物はムーさんなんだけど、ムーさん視点は最初だけ、その後は、ムーさんの幼馴染や、村に移住してきた若い陶芸家や、村の人たちの視点から物語が描かれるのが面白い。ムーさんのお人好しっぷりがたっぷり描かれているんだけど、それは、外から観察するからこそ。その描き方がとても好きでした。
この作品はフィクションの小説として書かれているけれど、実際に卵かけご飯専門店を開いた方を取材して書かれたとか。
村おこし、町おこしは、この物語のように成功する例ばかりではないだろけれど、そういう地域がたくさんあるんだろうなとか思いながら読みました。
KindleUnlimitedに入っていなければ読まなかった本だと思うので、KindleUnlimitedさんに感謝。 -
人の良い登場人物で、都合良すぎと思わないでもないが、疲れた週末には、これくらいがちょうど良い。
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ほんわか、にっこりできる話。やりたいと思ったことは実行して、できるまで諦めないか。きっとうまくいく。
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青森の田舎で養鶏を営むムーさん。ある日ムーさんは『日本一のたまごかけごはん屋を作る!』と言い出す。そんなん上手くいくわけないだろと言う友人、やや遠巻きに応援する村の人たち。ムーさんの運命はどっちだ!?
という感じの色々あるけど明るいお話。ムーさんが本当に底抜けに『いいひと』で、大丈夫かハラハラする。友人は現実見てるよ………と思いつつ、でも友人ちょっとムーさんに冷たすぎやしないか!?って気持ちもある。森沢明夫さんの本の寡黙な人物はだいたい味があって良い人なのだがこの作品でも安定して良い人。売れない陶芸家のワカメくんもめっちゃ好き。
良い人に囲まれて待ち受ける結末は…………作者が作者なのでハッピーエンドなのだが、予想を超えるハッピーでよかった!表紙の通り元気になれる本でした。 -
TKGの但熊のレジに置いてあったので読んでみました
森沢明夫さんは、はじめてですが
高倉健最後の主演作品「あなたへ」の作者さんです
限界集落に暮らす養鶏場のムーさんは、父から受け継いだ養鶏場を担保に入れてまである計画を実行しようとするそれは、みんな幸せになるための日本初の卵かけご飯のお店
そして、その先の夢も
無謀な計画は、村のみんなの意外な協力で前に進んで行く
とっても魅力的なキャラクター達が出て来る心温まるお話
とっても良かったです
森沢明夫さんの他の本も読んでみたくなりました
そして、TKGも食べたくなりました
但熊にも行きたくなります(^o^) -
故郷の同級生に会いたくなった本。
どんでん返しがあるにしても、悪いものではなかった。
卵かけご飯のように、シンプルでも変わりないものを持っている集落の暖かさにほっこりした。 -
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とある田舎の心温まるお話。
養鶏場で働くムーさんは無謀とも思える村おこし計画。
幼馴染の直子と大吉、移住してきたワカメ君、料理人の源さん、そして共に暮らしてきた周囲の人たち。
みんなそれぞれの思いや状況が交差しながら進んでいきます。
心に残る言葉が出てきて沁みました。
ムーさんのツイている人生、田舎の幼馴染や集落のみんなとの関係性が仲良くて良かったです。
場面ごとの中心人物の目線で話が進むので、区切りがよく疲れないので読みやすかったです。
小説を読み慣れていませんが、自分のペースでスムーズに読むことができたので読書が楽しくなりました。
5/4~21 -
主人公の純朴なムーさんとその仲間達の友情と村おこしの物語。前半のヒカルと他の子達の事件、泣いてしまった。ムーさんの優しい気持ち、愛情。読後感、気持ちがいい。小説だけど自己啓発本。
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この人の本はいい気持ちで追われて読んでてとても良い。
幸福と裕福はイコールではない。心に刻んでいきたい -
めっっっちゃ卵かけご飯食べたくなった
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山奥の小さな限界集落を舞台に
何とかしようと奮闘する人々を描いた優しい小説
産み立て卵の「卵かけごはん」の店を皮切りに
特産物の店、スイーツの店
心優しいムーさんとその仲間たちの「ツイてる」頑張りが温かい。 -
心に染みるような暖かい言葉がたくさんあって、読んでてほっこりしました。田舎の風景も想像しながら読めて、楽しめました^_^
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2023/10/9 登録
Amazon Kindle unlimited -
アンリミテッドにて読了。
図書館で著者の小説の書き方指南本が展示されていたので、その本を読む前に著者の小説を読んでみるべきと思い読んでみた。涙あり笑いあり感動もある、卵かけご飯専門店の起業物語。同時に過疎の村を村おこしする冒険チックな話。さらに幼馴染の男の友情や、都会から移住した人びとの人間模様もあり多彩。
いつも読む小説はデザスターパニックものだったり歴史ものだったりするので、自分としては初めてのジャンルといってもいい小説。
ゾンビも疫病も火星人襲来もないのに、実に面白かったので、星五つ。
超おすすめ。 -
田舎で卵ご飯専門店を開くビジネスを始める主人公。いったいどうなっていくのか、というわくわく感。終盤は簡単なミステリ要素もあり、最後まで飽きさせない面白さ。
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森沢さんらしい、読んでほっこりする話。
卵かけごはん、たべたくなるね。
著者プロフィール
森沢明夫の作品
