アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考える (文春e-book) [Kindle]
- 文藝春秋 (2017年7月28日発売)
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感想 : 4件
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (453ページ)
みんなの感想まとめ
データの収集と活用が進化する現代において、消費者がどのようにデータを理解し、主体的に利用していくべきかを考察した一冊です。著者は元アマゾンのチーフ・データ・サイエンティストであり、データ企業が消費者の...
感想・レビュー・書評
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出張のフライトに乗る前にkindleストアをざっと見て購入した一冊。
著者がアマゾンの元チーフ・データ・サイエンティストということから『アマゾノミクス』なる邦題がついているようだが、原題は『Data for the People』。アマゾンに限らず、グーグルやフェースブック、さらには金融機関や病院などが、パーソナルデータをいかに入手し、活用しているかを述べつつ、データを提供した我々消費者はどう処してゆくべきかを提言している。目指すところは、“我々の、我々によるデータは、我々のためのデータになる”ことだ。
アマゾンで買い物をすると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」とお勧め商品が出てくるのは今や誰もが知っているが、実は「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」というパターンもあって、それぞれ効果が違う。また、フェースブック上で頻繁にやりとりをしていた二人が、ステータスを「交際中」に変えた途端にやり取りが激減することから、フェースブックは二人が交際を始めることをおよそ100日前から予測している。さらに、米国では、性別・誕生日・郵便番号がわかれば、なんと63%の個人が特定できる。(然るに、日本ではこの割合がさらに高くなる。)
さすが元アマゾンのチーフ・データ・サイエンティストだけあって、本書にはこうしたネタが満載。しかし、著者のポイントはこうした事実に怯むのではなく、データを提供した我々消費者も受益者となるべきだと指摘している。データを入手・分析・活用する企業側の利益と、消費者個人の利益を共に伸ばすことを目指そうというわけだ。そして、このためには、企業側が「透明性」を高めるための仕組みを作り、消費者は提供するデータの使い方についてその決定権を握る「主体性」を高めてゆく必要があると説く。
我々のクリックひとつ、「いいね!」ひとつで、どれだけのデータを与えることになり、そして、アマゾンやフェースブックらデータ企業が、そのデータをどう集めてどう分析しているのか。この理解を深めることが「主体性」を高めることの第一歩となるに違いなく、本書はその指南役には最適だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書はアマゾンの元チーフ・サイエンティストだったワイガンド氏による本です。原題はData for the peopleということで、リンカーンの「人民の人民による人民のための政治」をモジっています。人民のためのデータとするために我々はどういう権利を主張すべきなのか、データ会社とはどういう形でウィン・ウィンの協力関係を結ぶべきかという著者の主張が一貫して記載されています。翻訳もわかりやすく、書かれていることはやや複雑な面もありましたが一気に読めました。本書が素晴らしかったのは、データ分析の世界で何が起こっているのか、我々のプライバシーはどう影響を受けているのか、といった現状についてわかりやすく記述しているのに加えて、後半には著者の主張、すなわちどういうルールをつくっていくべきかという提言が書かれていたことです。つまり現状分析と提言のバランスが良く、かつロジックも明瞭で現実性も高く説得力がありました。おそらく民主主義国家の多くはワイガンド氏の主張する世界に向かうのかなと感じましたが、国家権力が強大な国は、ワイガンド氏が警鐘する超監視社会になるのかもわかりませんね。本書とても面白かったです。
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読み始めた動機としては、アマゾンの事業に引き付けて書かれているかと思った。それを期待すると物足りない
