ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 上司に勧めていただいた本を読了。仕事のみならず、育休中に読んでも、自分に当てはめて考えることができる本だった。
    10X型リーダーたちも、ただ運がよかった、特別な存在というわけではなく、日々の積み重ねから偉大なリーダーになっていたのだと実感させられる。

  • ○ビジョナリーカンパニーシリーズの説明
    ・ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則
    →経営者が入れ替わった後も長期にわたって成長し続ける企業の特徴まとめ

    ・ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則
    →突如業績をのばした企業を分析したもの。飛躍の瞬間に、何がおこなわれたのかをまとめ

    ・ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階
    →なぜ偉大だった企業が転落したり消滅したりしたのかのまとめ

    ・ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる
    →先行きが見えない不確実な時代といわれる昨今で、業績を伸ばした会社の特徴まとめ。一番面白くなかった。

    ○概要
    ・先駆者が勝者になるわけではない
    業界でイノベーションを起こした企業が勝者になったのはたった9%だけ。たとえば、Amazonは本のオンライン販売の先駆者ではない。
    ・テストが成功してから大きなリスクを取る
    リーン的な考え方。
    ビジョナリー・カンパニーは、比較対象企業に比べて小さなリスクしか取っていなかった。
    小さくテストをして、その成功を確認してからリスクをとっていた。
    ・常に余裕を持つと同時に、危機をいち早く察知する
    業績が良い時でも警戒をおこたってはいけない。
    偉大な指導者は、先行きが明るいときであっても、突如の逆風に見舞われることを想定しておく。
    ・外部環境が変わっても業務のやり方を大幅には変えない
    一貫したレシピ(やり方)を決め、それを何十年にもわたって適用するべき。
    やり方は、外部環境が変わっても一部しか変えてはいけない。
    ・幸運を活かすと同時に不運を避ける
    幸運はなにかを分析し、幸運を最大限に活かそう。
    不運は自らが呼び込む。不運を避ける選択肢を取り続けうことは当たり前であり、不運がきたときに致命傷を避けれるように備えるべき。

  • ○人生は不確実であり、未来は未知である。
    ○10X型リーダーはいつアクセルを踏み、いつ踏んではならないのか理解している。
    ○ビジョナリー・カンパニーは、単に変化に受動的に反応する組織ではなく、変化を自ら引き起こす組織だ。
    ○10 X型リーダーは、常に不確実な状況に置かれていることを認識している。
    ○10 X型リーダーは、不可抗力や偶発事象によってすべての結果が決まってしまうとも考えていない。
    ○10 X型リーダーの特徴は、「狂信的規律」「実証的創造力」「建設的パラノイア」の三つである。
    ○規律とは、本質的には「行動の一貫性」である。
    ○不確実性の時代に自らの目標を定める際に、広く受け入れられている社会通念を無視する。
    ○決断・行動に不可欠な実証的な基盤をしっかりと築いている
    ○常に恐怖を感じて経営すべきだ。ただし、恐怖を表に出してはならない。個人的にはいつも失敗した場合のことを考えている。
    ○10 X型リーダーは、良い時でも悪い時でも警戒を怠らないという点で比較対象リーダーと異なる。
    ○レベルファイブリーダーは控えめで腰が低く、優れた人柄ではなく優れた評価基準で組織を率いる。
    ○X型リーダーは、良い時でも悪い時でもガードを崩さない。潜在的脅威や環境変化がないか監視するため、常に高感度なアンテナを張っている。
    ○「ゴールディロックス時間」を使う。短過ぎもしないし、長過ぎもしない、ちょうどいい時間だ。
    ○病院ならば「医療安全行進」。
    ○一 逆境でも成果を出せるという自信を身に付けられる。  二 大混乱を前にしても大惨事に陥る確率を低くできる。  三 不可抗力に直面しても自制心を保って対応できる。
    ○二十マイル行進を実践していれば、目標達成に向けて集中できる。
    ○五年後の目標をきちんと達成する唯一の方法は毎年着実に進むこと。
    ○どんな環境下でも、脱落せずに競争し続けるために最低限達成しなければならない「イノベーションの 閾値」がある。
    ○イノベーションの成果をきちんと顧客に送り届ける。
    ○イノベーションを起こすと同時に業務効率化も徹底する。
    ○未来を予測し、それに備えよ」といった戦略で成功する人はまず存在しない
    ○重要なのは、銃撃に続いて大砲を発射すること。
    ○いったん閾値を超えれば、それ以上のイノベーションにこだわってもあまり意味がない。
    ○変化や脅威を早期に認識し、限られた時間内で用心深く厳格な判断を下すのがカギだ。
    ○誰にでも「ここは決定的に重要。だから完璧にやり遂げなければならない」という瞬間がある。その瞬間を上手に生かすか、それとも浪費してしまうか、これで人生が左右される。
    ○永続性のある業務改善法をひとまとめにしている。SMaCは、「具体的である(Specific)」「整然としている(Methodical)」「そして(and)」「一貫している(Consistent)」の頭文字を使った造語
    ○比較対象企業には劇的な変化の歴史があるのだろうか。変化は一番難しい部分ではないか。
    ○まず「レシピから外れてしまったのか」「レシピを厳格に守る規律を忘れてしまったのか」などと自問する。
    ○一貫性も変化も共に取り入れる。しかも同時に。
    ○偉大さを手に入れるのは、何が有効なのか考えながら前進し続ける人たちだ。
    ○第一に実証的創造力(レシピの開発・進化)、第二に狂信的規律(レシピの厳守)、第三に建設的パラノイア(必要に応じて変更)だ。
    ○最も重要な運の形態の一つは「何」ではなく「誰」である。
    ○幸運だろうが不運だろうが、運が訪れたらプラスのリターンを生み出す
    ○運は戦略ではないが、ROL、つまり運の利益率をプラスにすることは戦略である。
    ○リーダーシップ概念とは、狂信的規律、実証的創造力、建設的パラノイア、レベルファイブ(第五水準)野心、二十マイル行進、銃撃に続いて大砲発射、死線を避けるリーダーシップ、SMaCである。
    ○何にも増して自分自身の意志と規律である。
    ○選抜した偉大なリーダーは、(一)勝利と同じぐらいに価値観にこだわる、(二)利益と同じぐらいに目的に執着する、(三)成功するのと同じぐらいに役立つことに注力する。

  • 偉大な企業の条件を探るシリーズの4冊目。
    「置かれた経営環境の厳しさ」に着目し、これまで以上に現代の環境に適合したものとなっている。
    ・狂信的規律
    ・実証的創造力
    ・建設的パラノイア
    そしてレベルファイブの野心、これが厳しい環境でも圧倒的な成果をだす卓越した企業にみられる傾向とのこと。
    実証的であること、反復すること、「やらないこと」も明確にすること。
    これは奇しくも、ソフトウェアエンジニアリングのアジャイル開発、中でもスクラム開発の思想とも通じる。
    異なる分野で語られることから、やはり普遍的なのであろうという納得感もある。

    結局は「われわれがなにをするのか」というところに帰結するが、本書、そして前三作はそういった思索を行う際の素晴らしい行動指針となるだろう。

  • われわれは五カ年経営計画のわなに陥っていた。『すべてうまくいけばこれが五年後の世界』といったシナリオを描き、長期計画を策定した。だが、長期計画に厳格に従って経営していなかった。わが社の歴史をさかのぼり、私自身が直接参加した案件も含め十五の長期計画を洗い出してみた。誰もまじめに長期計画を受け止めていなかった。来る年も来る年も目標未達成で終わると分かっていたのだ

    社会人になって今更ながら、一年間の計画立ててみました。思いがけないことにより、予定が狂うこともあるでしょう。ただ、これまではあまりにも行き当たりばったりでした。なので、計画とずれたなら、何がズレたのが、なぜズレたのか、どうすればズレは抑制されるのか、を考えながら、時に柔軟に時に厳格に計画を進めて行きたいと思います。

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著者プロフィール

『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。

「2021年 『ビジョナリー・カンパニーZERO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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