「穴場」の喪失 (祥伝社新書) [Kindle]

  • 祥伝社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 5
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (144ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 穴場というものは人によって違うものと思いますが、共通して居心地の良い温かさが感じられるとこでしょうか。「穴場の喪失」(2017.6)、本村凌二、マイク・モラスキー、二人の対話形式で、ネット時代の飲食文化、映画ヒーローの日米比較、ギャンブルと文化、地域性の彩り、街に生きる、の5つのテーマで語られています。改札、合理的で便利になったけど、改札員の改札鋏の芸が喪失したw。米の路地は汚い、危険、恐いの3Kだけど、東京の路地には人間らしい温かさが。特に個人経営の飲み屋には、こじんまりとした温もりがある。
    穴場は待ち構えているのではなく、自分で作っていく側面がある。穴場は獲得するもので、自分の居場所を居心地よくするためには、勇気も、周囲を見る目も必要。人間関係をうまく作っていくことが一番。「他人は関係ない。このスマホの中で十分」というのでは、「穴場」はできない。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1947年 熊本県生まれ
1980年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程(西洋史学)修了
現在 東京大学名誉教授
西洋古代史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞。著作に『多神教と一神教』『愛欲のローマ史』『はじめて読む人のローマ史1200年』『ローマ帝国 人物列伝』『競馬の世界史』『教養としての「世界史」の読み方』『英語で読む高校世界史』『裕次郎』『教養としての「ローマ史」の読み方』など多数。

「2020年 『衝突と共存の地中海世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本村凌二の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×