はてしない物語 下 (岩波少年文庫) [Kindle]

  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
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みんなの感想まとめ

物語の世界に飛び込んだ少年が、女王の加護を受けながらも大切なものを失っていく過程を描くこの作品は、読者に深い感動を与えます。摩訶不思議なキャラクターたちとの出会いが、主人公に重要な教訓をもたらし、同時...

感想・レビュー・書評

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  • お伽の国の女王の呼びかけに物語の世界に飛び込んだ少年
    やがて彼は女王の加護により大きな力を得てゆく反面、気付かず大事なものを失ってゆく
    下巻でも出会う摩訶不思議な面々が大切なことを教えてくれる
    気付けば自分も少年と共に物語を旅していた

  • 作中に何度も登場する「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう。」という言葉によって物語のなかで語られなかったあらゆる物語に”続き”の可能性が生まれ、まさに題名通りはてしない物語となっている。本の中の登場人物が本の中に入っていく入れ子構造はわれわれ現実の読者にも『はてしない物語』で起きていることを「自分事」とする効力があり、その点からも現実と虚構が融解していく不思議な感覚を味わえた。
    意味合いは異なるものの、今回読んだファンタジーも「忘れる」ことが大きなテーマとなっていて、大人にとっての「忘却」と、子どもにとっての「忘却」の違いについて考えたりもする。
    電書で読んどいてなんだけど、ハードカバー版の方がおすすめ。文字が赤と緑に分けられていて素敵なのです。

  • 最終的には愛することが幸福への道

    アドラー心理学の本でも、人生のタスクとして最後は愛することと言っていたのを思い出しました。

    アドラー心理学との違いは、主人公のバスチアンがいろんなものをなくして行った先に愛することしない残らない、という見つけ方をしたこと。

    無くしていった先に残ったもの。
    無くしていったけど残したいと思ったもの。
    それこそが、与えられたものではなく、自分で見つけたもので、大切にしたいと思えるものになるんだろうな。

    デトックスもなくすことで自分に気づく一つのやり方なのかもしれないですね

    バスチアンみたいにファンタジーの世界で気づきを得て、そして現実世界に戻ってこれるといいな。
    現実世界で自分で大切なものに気付いていくのは、いろんな痛みが伴っちゃう。だから、この痛みと向き合える関係性を作って、傷つき傷つけられる練習をしようという教訓もあるのかな。東畑開人さんの本だったかな。

    ファンタジーも他の本と繋がるものですね。

  • 『はてしない物語』下巻をオーディブルで聴き終えた。

    下巻では、バスチアンが強くなってからも少年の声色のままだったのがオーディブルならではの新鮮な印象だった。
    20年以上昔に読んだ紙の本では、口調の変化に合わせて脳内ではもっと大人の声で読んでいたので、最後まで元のバスチアンが透けて見えるように感じた。

    昔から変わらず特に好きなのは、下巻序盤の夜の森ペレリンから色の砂漠ゴアプまでと、最後のアイゥオーラおばさまとヨルとの採掘の場面。
    一粒から世界が広がる前半も、満たされた後で塩辛いスープを飲みながら淡々と採掘を続ける最後も、紙の本と同様に、とても心に残った。
    特に最後は、厳しい日々でも、おばさまの愛情をたっぷり受けた後だからこそ頑張れるのだと思う。
    バスチアンの破滅を「それもあなたにとって必要なことだった」と受け入れる物語になっているところも昔と変わらずよかった。

  • 児童書とは思えないほど容赦ない展開でした。上手い言い方が見つかりませんが、子供を舐めていない本だと思います。

    アウリンを手放すシーンの描写が大好きです。静かで、誰も一言も発しないけれど、たくさんの思いが伝わってくるようでした。

  • モモが非常に面白かったので読みましたが、はてしない物語も面白いですね。
    子供たちに伝えたいことは、私たちが大人になるため、大人であり続けるために必要な事なのかも。だから年をとった者が読んでも面白いのかもしれません。

  • 幼な心の君に名前を付け、望みは全て叶えられる、ファンタージエンを思うように作れるようになったバスチアン。しかし望みを叶える度に大事な人間界の記憶を無くすという代償があった。人間界の記憶が無いのにどうして帰りたくなるの?と思ったら末路は恐ろしいものだった。そして元の世界に戻る時には全てを置いていかなければならない。この場面はふと戻るではなく逝く場面とも思え、死後の世界ってこんなかな?そうだったらいいなと思ってしまった。次読むときはあかがね色の表紙で赤と緑の2色刷りの本で味わいたいな。

  • 上巻で幼ごころの君にモンデンキントという名前を授け、ファンタージエン国へと招かれたバスチアン少年。幼ごころの君、モンデンキントとの再会を願いバスチアンのファンタージエン国での旅が始まる。

    バスチアン少年は明るい少年ではないので、この先いったいどうなっちゃうんだろうと思いながら読み進めました。
    アトレーユやフッフールという上巻における英雄的存在に出会えても、ふたりの間にずっと不穏な感じが取り巻いて精神的にチクチクしました。
    作中ではバスチアンのネガティブな面が存分に引き出され、そこに読者は向き合い続けます。しかし、ファンタージエンの生き物たちは誰もとても魅力的で読むことをやめたいとは思いませんでした。

    その中でも、私はアッハライとシュラムッフェン、サイーデ、アーガックス、イスカールナリ、アイゥオーラおばさま、盲目の鉱夫ヨルのエピソード、それとバスチアンがシカンダを抜いたシーンが好きですね。

    特に好きなのはアイゥオーラおばさまで、おばさまのもとでバスチアンが得た最後の望み「愛することができるようになること」と引き換えに失った記憶「お父さんお母さん」にはなるほどな~と思いました。
    誰かを愛するには自分を愛してほしいという気持ちを満たし、そして忘れなくてはいけない。
    とても難しいことだけれどもこのファンタージエン国での旅を終えた人にはきっとできるという、明るい気持ちを読後に得ることができました。

  • 下巻はバスチアンが主人公。
    物語の中に入り、どんどん望みが形になっていくうちにちょっと間違った方向に(だけど人間らしい)。
    もう帰れなくなるバッドエンドかと思ったが、そんなことなくてよかった。

    アトレーユがいちばん物語の主人公らしかった(笑)

    2022/06/15読了

  • Audibleで聴きました

  • グラオーグラマーン!!

  • 「はてしない物語」を読んでいた頃のバスチアンの変化が皮肉というか……。最後は良かった。
    青い鳥のような物語。
    個人的には訳者あとがきの、エンデの言った人はなぜものを書くのかに対しての答えがすごく印象深かった。

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著者プロフィール

文:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)
1929–1995年。ドイツのガルミッシュ生まれ。作家。小説、絵本、戯曲、詩などの文芸作品がある。愛をもって社会を見つめ、深い思索のもと生まれた作品は、世界中の多くの読者に読み継がれている。1960年『ジム・ボタンの機関車大旅行』(邦訳版1986年/岩波書店)で作家としてデビューし、ドイツ児童文学賞を受賞。以降、執筆活動を続け数々の国際的な文学賞を受賞。主な邦訳作品に『ジム・ボタンと13人の海賊』『モモ』『はてしない物語』『鏡のなかの鏡—迷宮—』『魔法のカクテル』『魔法の学校—エンデのメルヒェン集』(以上すべて岩波書店)などがある。『モモ』の装画・挿絵はエンデ自身が描いたもの。長野県の信濃町黒姫童話館に、原稿や草稿、ノート、写真、書簡、自筆原画、愛用品などのエンデの関連資料が多く所蔵され、一部が常設展示されている。

「2026年 『影の縫製機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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