AX アックス (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 446
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (292ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 最初は、
    短編集かな?殺し屋だけど恐妻家のほのぼの話かしらん?という感じでした。その為、殺しのシーンが出ても、その「お仕事シーン」よりも家庭での「妻とのかけひきシーン」の方が緊張感あるぐらいでした。前2作でバタバタと人が死ぬのに慣れたせいかもしれません。
    ただ、
    途中からは一変、結末に向けて緊張感が増してきました。
    また息子が涙するシーンでは共に泣いてしまいました。
    あそこに…が行っちゃってたら、どうするのさ?!という疑問は残るにせよ、面白かったです。
    「蟷螂の斧」いつか、ガツンと。やるべきことをやりましょう。

  • 一日で読み終えた。
    読んでいて気持ちよく思える一冊
    読み終わるのが残念だった。

  • 何というか、非常に愛らしい父親が主人公の連作短編でした、
    特に好きなのはBeeです。厚着をした主人公が庭に大の字で倒れている姿が非常に良いです。
    願わくば、もっと彼の話を読んでみたいなぁ。と思いました。この作品自体から父性みたいなものが溢れていて、あぁ、これは人の親が書いたものなのであろうと思った次第です。

    この殺し屋シリーズというのはどうしても主人公が、非合法な存在な訳で、こういった圧倒的に筋が通っていない状況からどうやって主人公の存在に筋を通すのかが、この手の物語の命題になってくるのでは?と思います。
    もちろん、そこらへんは全部投げ出して格好良さで持っていくであるとか、任侠映画みたいにその世界の正義に従うというのも一つの方法だとは思うんですが、もうちょっとそういった処理は幼稚だとか、古いと言われる時代だと思うんですよね。
    その中で「AX」では公平さという角度から主人公に筋を通させます。
    正義というのは間違いやすい、というよりも求めれば求めるほど中心から離れていく性質のあるものだと思うのですが、公平さというのは真芯を捉えることは難しくても向かう方向は間違えにくいものだと思うんですよね。そういった意味で公平に向かう努力というのは、こういった非合法な人間を扱う物語の一つの答えになる気がします。

  • 不幸な生い立ちから殺し屋を生業としてきた1人の男が、愛に目覚め、自分が冒してきた罪の大きさを知って足を洗う決意をする。ところが足抜けを許さない殺し屋の元締めに命を狙われて……。

    とストーリーを書いてみると、ハードボイルド小説にでもありそうな筋書きである。だが「殺し屋シリーズ」3作目となる今作は、相変わらずこちらの予想を裏切るオフビートを刻む。

    描かれるのは息子を愛し、妻のご機嫌取りに滑稽なほど腐心する中年サラリーマンの日常だ。ほのぼのホームコメディと言ってもいいくらい和やかなストーリーに、一点、影を落とすのが、家族にも秘密にしている主人公のもう一つの仕事、殺し屋稼業。章を追うごとにその影は広がっていき、中盤を過ぎたあたりで急転直下、読む者の度肝を抜くような展開が待っている。

    これはきっと、ハッピーエンドなんだろうなあ。このシリーズには「悲劇と喜劇は紙一重」といった警句を思い出す。笑いと切なさが入り混じるような読後感が長く胸に残ります。

  • 読み始めたら止まらなかった。さすが伊坂幸太郎。美人教師や山田先生、スズメバチ♂など後で再登場するかと思ったけどしなかった。押し屋も必要だったのか?他作品と比べて読了後のスッキリ感は少なめ。

  • 物騒で、あまりに道徳を逸脱した自分の仕事については、もはや許してもらえるたぐいのものではないため、懺悔することはできなかった。願うのは、「自分の家族の平和」のことだ。妻と息子がそれなりに平穏な人生を送れますように、と念じる。(兜)


    再読。前回読んだ時よりも面白く、切なかった。
    殺し屋で恐妻家という設定がまず面白い。

    殺し屋3部作の中では“グラスホッパー”“マリアビートル”とハラハラする展開が多かったが、“AX”では日常とハラハラの緩急のテンポが良く、一気に読めた。

  • 蜜柑と檸檬がちょこっと出てきて嬉しかった

  • 伊坂幸太郎さんが度々テーマにする「殺し屋」シリーズ
    主人公の兜は殺し屋でありながら家庭の中での人間味のようなものを感じて交換が持てた
    中盤〜終盤の急展開が気になって一日で読みきってしまった
    個人的に、読後感がラッシュライフに近いものを感じた

  • 殺し屋シリーズが好きだが、今回も殺し屋のくせに愛らしいキャラクターで読み始めてすぐに気に入った。

  • 業者たちが暗躍するシリーズ第3弾。個人的には、これが一番楽しかったです。兜の恐妻家ぶりが滑稽なのに、家族が温かい。そして親父はでかい。殺し屋に心をあたためてもらいました。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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