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感想・レビュー・書評
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”カラマーゾフの兄弟”ではっきりしなかった真犯人を、特別捜査官となった次男イワンが突き止めていくという続編。二次創作のミステリーなので文学的なものではないです。
これを読むため先にミステリーカット版を読みましたが、この作品にもかなり詳しく事件の経緯が解説されていたので、必要なかったかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
質の良い推理小説。ただ、それだけ。
それで良いではないか、という見方もあるだろう。
それは、本書を推理小説として見做す見方だ。
だが、「カラマーゾフの兄弟」の愛読者には、不満なのだ。
ドストエフスキーの混沌としたデモーニッシュな迫力は、何人ともいえども真似をすることが出来ないのは、分かっている。
そんなことは期待していない。
ドストエフスキーの書き得なかった「カラマーゾフの兄弟」第二部、というか「本編」を読んでみたいという思いは、ドストエフスキー•ファンは全員が思っている。
だが、読みたい第二部、「本編」は本作のような推理小説ではない。
そもそも「カラマーゾフの兄弟」は推理小説なのか?
そうではあるまい。
推理小説のような構造を示しては、いる。
しかし、ドストエフスキーが止むに止まれぬ衝迫で書き上げた「カラマーゾフの兄弟」は、ロシアの大地に根差したカラマーゾフ的混沌、善も悪も飲み込んだ「善悪の彼岸」を書くことにあった。
だから、本来のテーマを提示するための推理小説的構成のみを取り出して、続編を書くのは、着眼は面白いが、それだけのことに終わってしまう。
だから、「質の良い推理小説。ただ、それだけ」という読後感しか残らなかったのだ。
しかし、本書は、原典たる「カラマーゾフの兄弟」に人を赴かせるきっかけにはなるかもしれない。
本書によって「カラマーゾフの兄弟」に赴く読者が一人でも現れんことを。
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ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟を下敷きに第2部を創作した2次創作ということになる。ドストエフスキーの作品にみられる複雑性はなく、読みやすいのは確かだが、その結末には元の深さには及ばない。
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