SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「マルチタスク」がもてはやされる風潮に意を唱え、つねに「シングルタスク」を徹底することこそ、じつは最も効率的で生産性が高いのだと主張する本。

    著者の主張は、脳科学や心理学など多くの研究成果に裏打ちされている。たとえば――。

    《マサチューセッツ工科大学のアール・ミラー博士はこう述べている。「なにかをしているときに、べつのこと(タスク) に集中することはできない。なぜなら2つのタスクのあいだで『干渉』が生じるからだ。人にはマルチタスクをこなすことなどできない。『できる』という人がいるとしたら、それはたんなる勘違いだ。脳は勘違いするのが得意である」
     手みじかにいえば、マルチタスクは不可能であり、 一般に「マルチタスク」と考えられている行為は「タスク・スイッチング」にすぎない。 タスクからタスクへとせわしなく、注意を向ける先を無益に変えているだけだ。タスクの切り替えには0・1秒もかからないため、当人はその遅れに気づかない》

    その「タスク・スイッチング」のくり返しが脳や心に負荷をかけ、集中力を損ない、生産性や効率を下げる……ということを、著者はさまざまな角度から解説していく。

    マルチタスクが推奨され、常態となっているのは、ネットやスマホなどテクノロジーの発達ゆえでもある。
    私たちは家でも外出先でも仕事を継続できるようになり、いくつもの作業・調べ物・娯楽を同時進行できるようになった。
    昔に比べて格段に便利になったわけだが、反面、常にマルチタスクを強いられるようになり、〝一つのことに集中する力〟は大幅に毀損された。

    だからこそ、私たちは一点に集中するシングルタスク能力を取り戻さないといけない――というのが著者の主張である。

    本書の参考文献にも挙げられている、ニコラス・G・カーの『ネット・バカ』に通ずる本だと思った。

    『ネット・バカ』は、下品な邦題のせいで損をしているが、まっとうで示唆に富む好著である。
    同書は、ネットの普及によって我々の思考能力がいかに深刻なダメージを受けているかを明らかにする内容。ネット・サーフィンに類する行為を日常化すると、「スイッチング・コスト(切り替えコスト)」と呼ばれる負荷が脳にかかり、集中力や深い思索をする能力が損なわれる、というのだ。

    同様に、我々が日々強いられている「タスク・スイッチング」も、脳と心に大きな負荷をかける。つまり、2つの本は同じ現象を別の側面から述べているとも言える。

    本書は、第一義的にはシングルタスク化の徹底による仕事の効率化を目指すビジネス書である。
    だが、それだけにとどまらない。

    我々は一つのことに集中して取り組むからこそ、チクセントミハイの言う「フロー」状態に達して、充実感・幸福感を味わうことができる。
    逆に言えば、マルチタスクが常態化しているかぎり、真の充実・幸福を味わうことができない……と著者は言うのであり、本書は一種の幸福論でもあるのだ。

    本書に「マインドフルネス」という言葉は出てこないが、著者の主張は「いま・ここ」に心を集中せよと説くマインドフルネスと相通ずる。

    穿った見方をすれば、本書は発達障害の人たちに希望を与える内容かもしれない。
    発達障害の人の多くは一つのことに集中しやすく、マルチタスクが苦手であり、それが往々にして欠点と見做されがちだからだ。

    ともあれ、たんなる「タスク管理術」には終わらない深みを持った良書である。

  • 1. 作業中の邪念はどこかにメモして済ませる
    2. スマホの代わりにノートとストップウォッチを
    3. 自身の作業3日分を書き出し、何を最優先したのかを考える
    4. 1X10X1 (1分でできること→10分でできること→1H以上でできること)
    5. 行動計画を記録に残す
    6. 敬意とは(アイコンタクト・名前・ほめる・謝意・気にかける・関心を持つ・貢献しあう・会えたことを喜ぶ)
    7. じっくり考える時間を持つ(他人の視点から自分を見る)
    8. 職場以外に集中するところを作る(エアロビ・ジム...)
    9. 今自分にとって何が一番大切かを考え、決めたら一途に取り組む

  • 「マルチタスク」は仕事ができるイメージがあるけれど、それはただの幻想で、一つ一つの仕事を細切れにスイッチングしている非常に効率の悪い行為。

    やるべきことが沢山ある状況でも、一つのことに集中して、それ以外の情報はシャットアウトして没頭することで、効率よく仕事をこなしていくことができる。

    何かをしながら別の情報を取り込んだり、途中で他の作業を細切れに手をつけたりなどしていると、集中が途切れ、とても効率が悪くなる。

    仕事だけでなく日常生活においても、一つのことに集中することはクオリティオブライフにもつながる。
    今ここに集中し、やるべき一つのことに没頭するべし。

  • わかってはいるけどを改めて。
    流石に昨今はマルチタスク説は否定されたと思いたい。
    その上で一点集中である今ここのまるで釈迦の考えのようにwant toの集中の日々へ。
    そのヒントが詰めこまれている。
    片付けや通知の整理など減らすことも意識して心から集中したいことに没頭しよう。
    どちらかというと自身のため以上に周囲のために身につけておきたい考え。
    人に説明するレベルで覚えておきたい内容。
    サクッと読める短い文章量だが大事なことが詰まっている。

  • 一つのことに集中することで生産性を上げる。
    意外にもシンプルに物事を進めることが仕事も捗るし、集中力も高まる
    この本に出会うまでは同時進行で進めることが効率の良いものだと思っていたが
    逆であった。確かに2つ同時に仕事することはできないし、できたとしても
    他よりも時間がかかってしまう。
    シングルタスクをすることで満足度も幸福度も高まる
    現在の生活ではスマートフォンが邪魔をしている
    うまくこれらと付き合いながら効率性をあげないといけないと感じました。
    この本を読んでから周りを見る目が変わりました。
    この人は効率が悪いなぁとか。
    でもマルチにも考えていかないとシングルタスクを行う上で忘れがちになってしまうと思ったので、シングルタスクを行いながらしっかりメモを取って次何するかを記憶しておく。
    でも「いまこの瞬間」を大事にこれからもシングルタスクを行なっていきたいです。

  • シングルタスクは人のためにもなる。
    5分でも目の前の人に集中するほうが、なにかやりながら30分話を聞くよりよっぽど良い。

    断ることは、今優先順位が高いことに対する誠実さの表れ。

  • 「いまここ」に集中する。
    「1つの作業に集中し、効率を上げる」

    スマホの通知、仕事のメール、急に入ってくる案件。
    気付いたら、横から入ってくる情報に振り回されて、マルチタスク状態になってる。
    シンプルにただ目の前のことに、集中。集中。
    没頭しろ。
    振り回されるな。

  • マルチタスクは生産性を大きく損なう

  • 【きっかけ・目的】
    自分は色々な業務をこなしている。一つに集中したいという焦りも日々ある。
    しかし、出来ることは限られている。
    基本的に仕事は断らない方だ。それがいけないのかもしれないということもあるが、色々仕事が溜まっていく。GTDという概念を使って捌こうとしているものの、そもそも追いつかない。どうすればという思いもあってこの本に至った。

    【感想】
    簡単に言うと「同時に色々やることは集中力を削ぎ、効率が悪いよ」
    それよりも「一つのことに集中して結果を残すことが効率的だよ」
    ということを繰り返し説いている。
    どうすれば、一つのことに集中できるのか。
    OneTaskにどうすれば持っていけるのか。
    という技術的への詳細な記述は少ない。

    SingleTaskを行うとこういういいことがあるよ。とかマルチタスクと比較すると生産性がいいよ。「こうすること」がSingleTaskに繋がるよということが多面的に書かれているが結果がどれも同じのため、「どうすれば」というところもきちんと書いて欲しかった。

    確かに
    一つのことに集中すること
    そういう時間を作ること
    そういう場を作ること

    は日々仕事をしていて非常に大切だと思う。そういうことを反省点として想起させてくれるにはいい本だった。そして自分は気が散って生産性の悪いマルチタスカ―だという事実を受け止めさせてくれた。

    【終わりに】
    自分にとってどうすれば集中することができるのか。
    それはGTDレビューをどう実践するかという課題に直結する。そういうことを自覚された。

  • 時間をとにかく効率化しようと同時に色んな事をして作業効率を上げようとする事が本当に生産性を上げてくれるのか教えてくれる本

    マルチタスクをする事がいかに生産性を落としているか知れ、シングルタスクが重要かを認識できる。

    結構頑張っているけど、成果につながっていないと感じている人におすすめ。

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