いちご(3) (講談社青い鳥文庫) [Kindle]

  • 講談社 (1995年11月15日発売)
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  • 秋の学芸会で、いちご達のクラスでは『つるの恩返し』を演じる事になった。ところが、配役をめぐって学級会は騒然してしまう。そのうえ、いちごのお母さんが病気で入院する事になる…。
    私は演劇部に入部していた事があったのですが、「目立ちたい!」というとんでもないワガママがあり、自分が役に選ばれなかった事で、女優になりたいという夢を捨ててしまいました。でも、物語を朗読する分では、主役だけでなく悪役にもなりきれるため、主人公だけでなく、主人公の味方や敵を演じる人達の気持ちが少しだけわかるような気がしました。特に、人をいじめる悪役を演じる人達の事を思うと、「どんな気持ちでこんな悪役を演じたのかしら…」と考えるようになりました。本当は物語の悪役なんて大嫌いなのですが、悪役の人が少しずつ改心していくと、今までの意地悪を水に流せそうな気がしました。でも、現実世界の場合は水を流す気なんてもうありません。「絶対許さない!」の一点張りですから…。
    いちごのお母さんが胃の病気で入院してしまう話を読んで、自分が入院した時の事を思い出しました。とても他人事とは思えなくて…。1冊目でお母さんが挿絵で登場した時、とても優しそうなお母さんだと思っていたのですが、娘のいちごの主張なんて全然わかってくれないお母さんだとは思っていませんでした。それに、男の子と女の子の関係にも厳しかったし…。でも、信州の山で暮らすようになってからはニコニコするようになったのに、まさか胃の病気で入院するとは思ってもみませんでした。入院は信じられませんでしたが、なんとか手術が成功してよかったです。
    今回から初登場した山部美帆ちゃんを見て、『風を道しるべに…』に登場した庄野美帆ちゃんを思い出しました。同じ「美帆」という名前だし、髪型だって微妙に似ているような気がしました。でも、性格は全然違いました。「風道」の美帆ちゃんは明るくて積極的な女の子ですが、『いちご』の美帆ちゃんは内気で大人しく、自分の言いたい事を主張できないのが原因で親の言いなりになっている女の子なのです。正反対の性格ですが、どちらの美帆ちゃんも好きです。『いちご』の美帆ちゃんが百合ちゃんと同じように、少しずつ変わっていってよかったです。
    すっかり話をそらしてしまいましたが、水木家の人達が平穏無事に暮らせる事を願うばかりです。それに、今回から初登場した優子ちゃんの病気がちゃんと克服できるのかどうか気になるところです。

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著者プロフィール

 広島県生まれ。上智大学文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者、コピーライター を経て、作家デビュー。講談社X文庫『風を道しるべに……』等で大人気を博した。 その後、児童読み物に重心を移す。主な作品に、『いちご』(全5巻)、『青い天使』(全9巻)、『パセリ伝説』(全12巻)『パセリ伝説外伝 守り石の予言』『ラ・メール星物語(全5巻)』、『魔女の診療所(全8巻)』、『ドジ魔女ヒアリ(全3巻)』、『ポレポレ日記(全5巻)』、『生きているだけでいい!~馬がおしえてくれたこと~』、『夜カフェ(全12巻)』(以上、すべて青い鳥文庫/講談社)、『倉橋惣三物語 上皇さまの教育係』(講談社)、『風の天使』(ポプラ社)などがある。

「2023年 『星カフェ この気持ちが恋だとしたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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