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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910075111074

感想・レビュー・書評

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  • 自分にも確かに子どものころが
    あったはずなのに、

    オトナになると
    はて、子どものころのわたしは
    どうやって本をおもしろがっていたのだろう?と、思うことってありませんか。

    そんなときは
    母の友2017年10月号の特集
    “子どもと絵本を読む、ということ”が
    ヒントになるかもしれません。

    オススメは
    作家の小林エリカさんと
    幼稚園・保育園で長年勤められた
    中村柾子さんの対談
    “絵本を選ぶ・自分を知る”です。

    対談で語られている
    中村さんの目からみた
    本を楽しむ子どもの姿が、
    とてもほほえましく思えてきます。

    オトナになると
    本を「正しく」読もう、
    という意識が強くなりすぎて
    本が楽しめなくなる時があります。

    そして
    「正しく読む」ことを
    子どもにも求めてしまい、
    「そんな読み方は正しくない!」と、

    本をいろんなカタチで
    おもしろがっている子どもに、
    ダメ出ししてしまうのです。

    けれど
    小林さんと中村さんの対談を読むと

    本を逆さまにしたり、
    ページをめくる音にじっと耳をすましたり…
    いろんなカタチで
    本を楽しんでいる子どもの姿を
    知ることができます。

    この対談を読む前とあとでは
    本を楽しむ子どもの姿が
    たくさん目にとまるようになるかも
    しれません。

    そして
    正しい読み方にとらわれすぎている
    自分自身にも気づけるかも?しれません。

  • 2017.9月。
    絵本特集。作家さんなどいろんな人の私的な絵本の話。人によって好きな絵本も思い出の絵本も、絵本体験も様々。それがおもしろい。

  • <対談:絵本を選ぶ・自分を知る>わたし自身は自分が好きだと思う絵本をどっさり本棚に並べて、そこからこどもが読みたい本を持ってくる感じで、悩みや迷いがあまりなかったのだけれど、たしかにこどもが思いがけない本を気に入ったり、逆に気に入ってもらえなかったり、それも三人三様で、絵本の選択や読み方を通して子どもや自分を発見するというのは実感としてわかると思った。

    <子どもと絵本とわたし>山崎ナオコーラ、村井理子、堀江敏幸、石津ちひろ、柴田愛子、澤口たまみ、國分功一郎ら10人のおとうさんおかあさんのお子さんと絵本をめぐるお話がよかった。さわひらきさんの「何語で読めばいいんだろう?」はかなり根源的な話題で、このご家庭が外野の意見に惑わされずにそれぞれの母語で育てるという選択ができてよかったなと思った。

    東直子さんの連載「母の風景」、平塚らいてうと母性保護論争をくりひろげた与謝野晶子の言い分「(国家や親のものではなく)子供は子供自身のものです」とはっきり言い切っているのが、そして自分自身のために人格を培った結果として国家や人類への愛も培われるという見識の高さが新鮮だった。

    特集のなかで、本田いづみさん(『万次郎さんとすいか』などのお話を書いている)の2005年の寄稿の再掲があり、自分と同い年で四人のお子さんを残して逝去なさったらしいと知る。なんといったらいいのかわからない。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科准教授

「2020年 『責任の生成 中動態と当事者研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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