ラジオ・ガガガ [Kindle]

  • 双葉社 (2017年5月19日発売)
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みんなの感想まとめ

ラジオがもたらす心の支えや共感をテーマにした短編小説集です。物語は、リスナーや作家志望の人々が実在するラジオ番組を通じて織り成す人生の瞬間を描いています。心躍るエピソードや涙を誘うストーリーがあり、特...

感想・レビュー・書評

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  • 実は読書を趣味にするようになったのはもう50年近く前、地元で放送していた[べかこ・鏡のべかミラ作戦]というラジオ番組の中に徳間書店提供の文庫本を紹介するコーナーがあり、そこで知った作品を読み始めたのがきっかけ。
    これはそんなラジオに時に心を躍らせ、或いは涙を流し、ラジオとかけがえのない時間を共にした6人の物語。
    思えば自分も家族や友人とわかりあえず、誰かと共にいたいと思ったとき、いつもそこにはラジオがいてくれたなと。
    短篇の中では第1話の[三匹の子豚たち]が最も心に。

  • 著者の作品は「三千円の使いかた」、「三人屋」、「ほろよい読書」、
    「古本食堂」、「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」、
    「財布は踊る」、「その復讐、お預かりします」を読んでこれで八冊目です。

    ラジオをテーマとして深夜放送、ラジオドラマ、電話相談室などにまつわる短編集。
    三章の「リトルプリンセス二号」は著者が2006年に
    第34回NHK創作ラジオドラマ大賞を受賞された作品を
    基にしたものだと想像しました。
    六章もラジオドラマが主となって脚本家の主人公が人生の
    岐路に立つという内容でした。

    小説の中でラジオドラマの様子が描かれていたのは
    今までにあまり無かったのでテレビドラマと違ってまた面白かったです。

    どの作品でも主人公の思入れのあるラジオ番組が登場するので、
    その番組が登場するたびに一喜一憂してしまいました。
    印象的で好きな作品は
    伊集院光の深夜の馬鹿力に胸をときめかしたケアハウスで暮らす老女。
    老女が過去の人生を振り返って自分の好きなことが言えずに
    不器用な生き方をしてしまったことに気が付き、
    これから人生を変えていこうとする様子がひしひしと伝わって良かったです。

    芸人を目指していた男性と結婚をし、その後はお笑いを辞めていた夫。
    ところが昔の相方から突然電話が来て右往左往してしまう妻との
    間に流れてきたナインティナインのオールナイトニッポン。
    岡村さんのサッカー部の先輩や地元の友達との定番の話などを
    振り返りながら夫婦の絆の再確認も良かったです。

    著者とほぼ同じ世代なのでラジオを聞いていた番組も
    殆ど同じでした。
    なので登場する主人公が聞いていたラジオ番組も殆ど同じで、
    昔懐かしい往年のラジオ番組から今でも続いているオールナイトニッポン、
    TBSジャンクなどと殆ど知っていて今でも聞いている番組ばかりだったので
    親近感がより深まり、身近な話題ばかりでした。

    ラジオ暦ははっきりとは覚えていないですが、
    小学生の高学年から中学生の時から聞き始めて、
    成長するにしたがって昼の番組から深夜番組にもなったので、
    その時代にかかっていたラジオ番組のタイトルコールを聞くだけでも
    当時の記憶が蘇り懐かしくなります。
    今まであまりラジオを聞いていると友達などには言ったことが
    無いですが、こうやって小説にもなって紹介されると
    好きなラジオ番組を胸を張って公言しても良いのだと思いました。
    これからもラジオと共に人生を楽しく生きていきたいなと強く思いました。

    ラジオの醍醐味は孤独な時でも自分だけに話しかけて
    くれるような気分や連帯感があり、孤独から抜け出す感覚が出来ることです。
    今はラジコやポットキャストもスマホなどで聞けるようになった時代なので多くの方がラジオを愉しまれても良いかと思いました。

    ラジオを聞いている人、聞かない人でもラジオが聞きたくなる短編集でした。

  • リスナーや作家志望などのラジオにまつわる短編小説5篇。実在するラジオ番組に耳を傾ける人々の人生を描く。

    暮らしの中で目立たないけど確かに心の支えになってるラジオ、素敵です。最近で一番のヒットでした。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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