悼む人 上 (文春文庫) [Kindle]

  • 文藝春秋 (2011年5月10日発売)
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  • 第140回直木賞受賞作品(2008年下期)
    主人公坂築静人が新聞やニュースで亡くなった人を捜し、その命を落とした現場で「悼む」。これが最初違和感たっぷりだし、それを許している家族も謎でしかなかったのだけれど、静人の経歴が明らかになり、静人を囲む人々のそれぞれの「命の事情」がからみあってだんだん自分もそれを受け入れられるようになっていた不思議。
    人の死って、知っている人間だけしか悼むことができないのだろうか。知りもしない人のことを悼んだら失礼なんだろうか。そんなことを考えさせられた。
    他人の死に自分はどれだけ向き合えるだろうか。自分の人生をかけて、消え行く命をどこまでも悼むことができるだろうか。とんでもないことをしている話だよ。

  • 主人公の行動に説得力がなく、本に入っていけない。そのため共感もできず、読まなくても良かったように思う。

  • 目の付け所はおもしろいと思った。静人のキャラがあまりに完成され過ぎていて浮世離れした感があること、マキノが静人に惹かれた理由がしっくりこないこと、凪とくっついてしまう予定調和感など、展開には多少、ウーンと思うところはあった。そして個人的には、何より、死というものが、基本的には「忘れてはならない悲しみ」としてしか描かれないことへの抵抗感があった。静人の行動についての賛否は出てくるが、死というものが何であるか、という問いが最後まで正面から扱われることはなく、どうしても片手落ち感があった。

  • 【善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する感動の直木賞受賞作!】全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる

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著者プロフィール

天童 荒太(てんどう・あらた):1960年、愛媛県生れ。1986 年、「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞、1993年、『孤独の歌声』が日本推理サスペンス大賞優秀作となる。1996 年、『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000 年、『永遠の仔』で日本推理作家協会賞、2009 年、『悼む人』で直木賞、2013 年、『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『静人日記』『ペインレス』『巡礼の家』『青嵐の旅人』『昭和探偵物語 平和村殺人事件』などがある。前作『包帯クラブ』は2006 年ベストセラーになり、映画化もされた。

「2025年 『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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