海軍さんの料理帖 明治~昭和まで 歴史で辿る日本海軍レシピ46品 [Kindle]
- ホビージャパン (2017年8月25日発売)
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みんなの感想まとめ
日本海軍の歴史を料理という視点から辿ることができる本書は、明治から昭和までのレシピ46品を通じて、旧日本海軍の食文化の変遷を描いています。特に、開国後の富国強兵の理念に基づく洋食の導入や、栄養学の発展...
感想・レビュー・書評
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近代以降、開国後の日本海軍のレシピ本。
そこから読み取れる、旧日本海軍の変遷。
明治期の富国強兵の理念の下、欧米のメニューに倣っていたメニューが、次第に栄養学や福利厚生の側面から充実してゆく様が見て取れる。
また、海軍という存在が武力以前に外交の最前線であり、テーブルマナーなども学ぶ必要があったことが判るのではないだろうか。
黎明期ごろはいきなり洋食は日本人の口に合わなかった事が読み取れて面白い。希少部位の牛タンを使ったタンシチューを前に、「士官たるもの牛(ベコ)の舌など食えるか!」と激高したという話が残されている話など、まだまだ馴染みや知識がなかったことを伺わせる。
明治期は肉料理が多い。保存の限界故だろう。次第に魚や野菜などが増えて、洋食だけでなく和食、中華料理などバリエーションが豊富になる。
不思議なのが、給糧艦「間宮」など、兵士の福利厚生に力を入れている一方で、旧日本海軍は太平洋戦争で戦闘での兵站を軽視しているような節があったこと。
それについては言及されていない。どちらにせよ、戦争末期には食料が豊かではなかったのは事実だが。
「日本海軍で曜日の感覚を失わないため毎週金曜日にはカレーを食べていた」という逸話がまったくのデタラメであることを明言していることに頷く。
最後は海上自衛隊の多用途支援艦「えんしゅう」の調理室。
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先ず海軍カレー思い浮かべるがそれらに纏わる噂はデタラメではあるが、西洋野菜が普及し、日本人の舌にも受け入れらてきて、さらに大量に居る搭乗人員分に配給する為の調理は時短、効率化が重要でその点カレーは適任といえ野菜は保存も効き、肉じゃがにも転用が出来と辿っていくとかなり理に適った料理へと変遷を遂げていくのが食を通して知れる。根菜類は強い。
そして、病院船として「氷川丸」の船舶としての一生とその役目を果たし、去りゆく迄はドラマ性があり胸に迫る。レシピを参考に調理してみて昔の人に想いを馳せながら食すそれも一興かと。
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