「働き方」の教科書―人生と仕事とお金の基本―(新潮文庫) [Kindle]

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  • 新潮社 (2017年4月1日発売)
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みんなの感想まとめ

働き方や人生の哲学に関する深い洞察が詰まった一冊で、仕事と人生のバランスについて新たな視点を提供します。著者は、仕事が人生の一部であることを認識しつつ、人生の豊かさを追求するための考え方を示しています...

感想・レビュー・書評

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  • 働き方に留まらず、人生の哲学と呼べるような内容が随所に散りばめられている。真実はわからないが、出口氏は若年層の提言を素直に受け入れる(出口氏曰く、年次が離れているからこそ受け入れやすい)など、柔軟さを持ち合わせ、かつ信念が非常に強い人物像だと感じた。何のために勉強をするのか、上司としての在り方、これからの日本社会等、様々なトピックスがあり面白い。

  • 仕事は人生の三割。仕事は人生の全てではない。人生は三割の時間でお金を稼ぎ、そのお金を使って食べたり遊んだりするもの。仕事は「どうでもいいこと」だという認識を持てば、自分を苦しめずにすむ。

    なるほど、肩の力が抜ける考え方だ。ただ著者はとても賢い人だし、仕事でも成果をあげている。決して適当にやれと言っているわけではない。「強い思い」と「数字・ファクト・ロジック」が大事だと繰り返し述べられており、現に著者は日本の現状と将来を冷静に分析し、そのうえで自分にできることを実行している。少子高齢化を嘆くばかりではない。賢い人には世界がどう見えているか、そういう人は何を考えてどう行動しているかがわかる本。

  • とあるセミナーで、出口さんの講演を聴き、考え方に感銘を受けた。生保の重鎮が定年を前に若い仲間と起業し、経験を活かして顧客視点で新しいビジネスを作っていく姿は憧れである。そんな出口さんの働き方に対する考え方をまとめたのが本書だ。20代から50代、各年代ごとの仕事への心構えのヒントを語っているが、特に50代へのエールが熱い。50代の私にはひとつひとつが響いた。

    「仕事は人生の3割、どうでもいいこと」だと割り切れというのは、無責任のようだが、とかく深刻になり過ぎて、過労してしまう仲間には声を大にして言いたい。それよりも、自分で考えて、工夫して、「元気に明るく楽しく」毎日を過ごす。「学び、知り、考えることは、人間に生きる力を与える」ことだから、いくつになっても学ぶ。本を読む。現場に行く。「何のために勉強するのか?ものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため」だ。

    講演でも強調していたのは、仕事は「数字・ファクト・ロジック」で進めるということ。日本人の好きな精神論は、今の時代には、機能しない。すべてがうまくいくことはない。全員が一丸となることはない。「2:6:2の法則を忘れない」。ダメな人を切っても、またダメな人が出てくるもの。阿吽の呼吸だなんて同質化すれば、遠慮も産まれ、組織は弱体化。「ダイバーシティが合理性を生み出す」。

    「50代は遺書を書く時代。仕事の本質の部分を次世代に伝える。成功体験は忘れ、普遍的なものを伝える」。50代は人生80年とすれば、20歳までは子ども時代なので、ちょうど折り返しの時。今まで来た道を折り返してゴールまで戻っていく。「人間は次の世代にバトンタッチするために生きている」。自分も、次の世代に貢献できるように生きていきたい。そして「死ぬ直前に「あれをやっておけばよかった」と悔いることのない生き方をする」ように心がけたい。

    次の世代に貢献し、後悔しない人生を。

    遺書の書き方
    1)Wikipediaで年次検索して記憶を呼び戻す
    2)変わらないもの(普遍)、変わったもの(特殊)に分類する
    3)普遍的なものを伝える

    「池に石を投げ入れれば必ず波紋が生じる」
    「人生は一期一会。次の機会はなかなか来ない。だから迷ったら、行動する」
    「人間の幸せは喜怒哀楽の総量」
    「トレードオフで大事なのは、選ぶより捨てること」
    「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ(山本五十六)」
    「工夫を凝らして従業員をびっくりさせる。びっくりすれば脳が活性化され、企業も活性化される」
    「強い思いを文書化。ミッション:何になるか、使命。コアバリュー:思いそのもの、どういうものになりたいか、行動指針。ビジョン:夢の姿」
    「今のあなたが残りの人生で一番若い」先送りしない。
    「世界経営計画のサブシステム」を担う。
    「機会があれば本を書き、年間300回ぐらいの辻説法をすれば、夢は叶う。」

  • 人間ちょぼちょぼ論が印象に残りました。人生自由に生きよーぜ!

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)名誉教授・学長特命補佐。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年~2023年、APU学長。2024年1月より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)、『逆境を生き抜くための教養』(幻冬舎新書)、『出口治明学長が語る 人生が楽しくなる世界の名画150』(星海社新書)、『働く君に伝えたい「考える」の始め方』(ポプラ社)等多数。

「2024年 『人類5000年史Ⅵ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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