劇場 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 火花もそうだが、人とは違う視点で世の中を見てしまう創作者のアンバランスな感じを存分に表現している。主人公には、なんでそんな不器用やねん、と思ってしまいながらも、愛すべき真っ直ぐさがあり、又吉さんもそういう部分があるのかな、と二作読んで感じた。

  • 甘く、切ない。
    半分、青い「感傷」というものに、恥ずかしがらずにちゃんと向き合った小説という気がする。少し回りくどいところもあるが、それは主人公が回りくどい性格でもあり、おそらく作者自身もそうなのだろうから仕方がない。けどそういう仕方がない状況の中で、登場人物の優しさが切ない。そのぶん、輝きも見せる。このふたりを、応援したくもなる。自分たちの過去と重ね合わせる人も多いだろう。夜、夜景を見るといろんなアパートやマンションの部屋に灯りが点いている。それぞれのカーテンの向こうで、小説にはならないストーリーが展開している。優劣はない。そういうことを思わせてくれる。

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著者プロフィール

又吉直樹(またよし なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。お笑いコンビ「ピース」のボケ担当。第153回芥川龍之介賞受賞作家。2009年6月せきしろとの共著、自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』を刊行し、これが初の書籍となる。2010年12月に続編である『まさかジープで来るとは』、2011年11月初の単著『第2図書係補佐』をそれぞれ刊行。2015年1月7日に『文學界』2月号に初の中篇小説『火花』を発表し、純文学作家としてデビュー。3月に文藝春秋から『火花』が単行本化。同作が第28回三島由紀夫賞候補となり、第153回芥川龍之介賞受賞に至る2016年にNetflixと吉本興業によってネット配信ドラマ化2017年板尾創路監督により映画化された。2017年『劇場』刊行。2018年9月、毎日新聞夕刊で新聞小説「人間」を連載し、毎日新聞出版から2019年秋に発売予定となる。

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