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感想・レビュー・書評
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ベリサリウスのペルシア戦線での奮闘、ペルシアの女将軍ペーローズが、行方知れずとなっていたテオドラの妹、シアの姉であったという展開、プロコピウスとの訣別、そして、ペルシアでの勝利から、命令にない、首都への行軍。自らもとって代われる機会に、皇帝に忠義を尽くしたという名声、最後はヴァンダル王国への遠征が示唆されて終わる。血湧き肉躍る冒険譚、戦陣譚。史実とファンタジーとうまく融合させ、ぐいぐいと読ませられた。当時のビザンツ、ササン朝の歴史を調べた区なってきた。/「戦争を理想的な形で終結させて、それによって達成した平和な体制をきちんと整備して、それを長期にわたって維持する。そういう人間をこそ最高の名将と呼ぶべきだ」/「貴様は神などという空虚なものを、愚かしくも信じている。自分には神の加護があると信じて、己の実力ではなく、信仰心によって私に勝とうなどと謝って考えている。私は神など信じない。いや、神などには頼らない。神が私に、一体何をしてくれたというのだ?」/「自分がこんなに愚かな人間であったとは、俺は思いもしなかった。これが、王になるということか。これが権力を握るということか。」/プロックスに参謀と言う地位を与え、歴史を書く目標を与えたのはあなたでしょう/「今は逃げるときではありません」
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