優れたリーダーはみな小心者である。 [Kindle]

  • ダイヤモンド社 (2017年9月21日発売)
4.16
  • (9)
  • (5)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (256ページ)

みんなの感想まとめ

リーダーシップの本質を探求する本書は、優れたリーダーが持つ特性や思考法を深く掘り下げています。著者は、現場の複雑さを理解し、そこに畏敬の念を持って向き合うことの重要性を説いており、綺麗なレポートや理想...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 別の本が目当てで行った書店で目についた1冊。心配性・すぐ不安になる私にとって、日々の仕事に活かせる点を発見できればと思い購入。
    【概要】
    ・リーダシップとは「指導者としての能力・素質」と意味づけれられています。それは目の前の困難を誰かのせいにしたり、環境のせいにしたりしないこと。解決策に知恵を絞り、率先して動くことが大切。
    ・「繊細さ」を束ねて、「強靭な」リーダーになる。そのための鉄則を著者の実体験を基に紹介。
    【感想】
    ・2年目の経験、社長秘書としての経験、社長としての経験。様々な立場や役職での業務を通してたどり着いたリーダーとしてのあり方は、社会人経験がまだまだ浅い私であっても、日々の仕事でも活かしたい・活かせると思える内容ばかりでした。
    ・項目は細かく分けられているが、それぞれに具体的なエピソードがあるため自分の業務であれば、こんな場面が当てはまるな、と想像しながら読み進めることができました。
    ・いま何かしらのリーダーである人も、今後リーダーになる人も、一人の担当者である人も、リーダーシップはいつからでも発揮することができます。いわゆるノウハウ本というよりは、リーダーとしての考え方に焦点を当てているため、精神論のような表現も多少ありますが、読めば「よし、頑張るぞ、やってやるぞ」と前向きな気持ちにさせてくれる力のある本書でした。
    【刺さったポイント】
    ■リーダーシップこそが仕事と人生を楽しくする(目指すべき姿)
    ・リーダーとして時には腹を据えた決断が必要になることもあれば、周囲の反対を押し切る豪胆さも必要なときもある。リスクを冒す勇気も必要。だからこそ楽しくなるし、面白くなる。勇気を出して一歩踏み出すことで人生がより豊かになる。
    ■逃げ道のない場所で鍛えられる
    ・自分の課題から決して逃げない、環境のせいにしない、知恵を絞り、率先して行動する姿に共感を寄せて「力になろう、「協力しよう」と思ってもらえたときに初めてリーダーシップは発揮される。逃げ道のない場面で一歩踏み出せたか。結果は気にしなくてよい。逃げたか・最後まで取り組んだか、その一点のみが問われる。リーダーシップが発揮されるには時間と苦労が付き物であるが、発揮されるタイミングは早い方がよい。なにも、苦労せずして得ることの出来るリーダーシップは存在しない。
    ■トラブル=順調に進んでいる・解決には繊細さが求められる
    ・リーダーの重要な役割のひとつはトラブルを解決すること。仕事にトラブルは付き物であるためトラブルが発生したときは、楽観的に考えて「やっぱり起きたか、順調だと思え」と言ってやることが大切。この点、すごく勇気づけれました。
    ・トラブルが起きたときは迅速に対応することが必要。相手の立場、利害、感情にリスペクトし、真摯に向き合う誠実さ・繊細さが求められる。ビジネスは人と人で成り立っていることを決して忘れてはいけない。
    ■仕事の所有権を決して手放さない
    ・これは「独りよがり=わがまま」であることとは違う。自身の意見を持ち、自身の責任で、周りの環境に言い訳せず、所有権を持ち続けることが大切。誰かにやってもらった場合、結果として上手く行っても、自らが得られる成長や達成感はなにもない。そのため、なんで自分が?と思うことにも愚直に取り組むことが必要なときもある。
    ■主体性は面白いと感じるときに磨かれる
    ・辛さに耐えてする仕事で得られるものは少ない。いつ主体性が身につくのか?それは決まって自身が面白いと感じるとき。繰り返しになるが、仕事が面白くなるまで、リーダーシップが発揮されるまでには困難や壁、苦しみは避けては通れない。面白いことをするために今がある(=主体性を身につけるために今がある)と考えてみることが発想の転換に繋がる。
    ■「言い出しっぺになること」と「やり切ること」
    ・成功しようが失敗しようが、主体的に動いた出た結果からは得られるものが必ずある。それを得るためにはやり切ることが大切。失敗しても、やり切りさえすれば「見どころのある人間」として評価される。挑戦無くして成功なし。
    ■リーダーシップがある人がいる会議室の雰囲気
    ・参加者全員が思ったことを言える、間違ったことも発言できる空気感がある。
    ・リーダーこそ、自分の考えが本当に正しいのか、実は間違っているのではないか。と自問自答し、他者に傾聴する姿勢を見せることが大切。
    ■リーダーにとって臆病さは美徳・考え続けることの重要性
    ・臆病さを無くしたリーダーは足元をすくわれる。世界は常に不確実で、一寸先は闇。そのため、臆病に、あらゆるリスクを想定し環境変化に敏感でなければ組織を継続させていくことはできない。だからこそ、リスクを最低限に抑えるためにも常に準備し、これ以上心配のしようがない。くらいにまで準備することが必要。
    ・そして、リーダーには大きな決断をしなければいけないときがある。一瞬の判断の精度を限りなく上げるためにも常に考え続ける必要がある。
    ■先の先を見通して動く
    ・ある事象が生じた際に、社内外に与える影響を予測し動くことが必要。先回りして動くからこそ、主導権を握ることができ、結果が出て、学びを得て、成長できる。
    ■厳しくあること、厳しいからこそ人が成長するということ
    ・厳しく接することが必要な場面もある。仕事とは厳しいものであり、簡単にはお客様を満足させられない。厳しく指導することにより、人が成長し、組織が成長することにもつながる。そして結果として、次の世代のリーダーシップが醸成される。

  • 1、綺麗なレポートは信用しない。複雑怪奇な現場へ畏敬の念を持ち、リーダーとして向き合え。

    2、自らの経験を次の世代に押し付けない。

    3、中期経営計画は、有事のときのための準備。

  • 世界一のタイヤメーカー「ブリジストン」の元CEO.
    Global経営を実践した日本人による経営書であり。類書にない内容は極めて本質的・高度だが文体は平易。
    日本の組織は、経営者の概念なく、育成も下手だが、本書を読むと「理想論が苦手で」「眼前の課題対応」に終始する、日本人の短視眼体質によると理解した。
    Global経営者のケーススタディを積み上げ、経営者の育成と経営改革を進めていかないと展望はない。

    2023/11/11「優れたリーダーはみな小心者である」荒川詔四☆ブリジストンCEO
    世界一のグローバル企業での実践に基づくリーダー論 余人には語れない
    「リーダーシップの基本」(P7)→世界中で変わらない
    魅力的なゴールを示して、メンバーの共感を集める
    ①誰もが共感する理想を掲げ
    ②メンバーの主体性を徹底的に尊重する
    「面白いこと」(P60)をするから、リーダーシップは育つ・・・子供の時の悪戯
    苦行=辛さに耐えてでは、むしろリーダーシップを殺してしまう 北洋銀行の企業文化
    若いときからチャレンジし、失敗を重ねる・・・これが良い経験・育成、私の経験
    似非エリートは守りに入る、挑戦できない・しないので成長しない
    「ファーストペンギン」(P70)リスクあるから面白い&組織戦略に長期的に合致している見通し
    「覚悟」(P82)が判断・決断するときの最大の決め手
    「現場」が基本(P152) 三現=現物・現場・現実
    知らない者には決断はできない・・・私は札幌駅前支店・平岸支店が原点
    総合企画部で現場感を失い、一色部長・星野さんに赤坂支店へ転出 感謝
    「考え抜く」(P179) 大河の流れのように=戦略ありき 小手先・思い付きを回避
    Ex家入社長 グローバルで勝ち抜く ファイアストンとの統合しかない→ブレない
     現実に統合の苦労は多いが、世界一の実は何ものにも代えられない☆
    「組織の改革」(P212)リーダーの役割 既得権益を壊し組織改革
    社会の変化→会社の戦略変化→組織も変化 現場は保守的 Exマッキンゼーの教えと同じ
    とにかく凄い。要再読なんども

  • 「合目的的かどうか?」という判断基準をもって自分の言動を定めるというのは、システマティックで分かりやすくもあり、実行するに簡単でない。
    相手のオーナーシップを持たせ、インセンティブが何かを明示することは重要。決して相手を動かそうとしては駄目。

    個人的には本書の本質は、この点に集約される思った。

  • 誠実であること。やりきること。これが大事。トライしてみるか。

  • 何を意識してリーダーや経営者をするべきかの心構えの本。具体的内容ほ、メーカーよりだが、参考になる。何度も時間を置いて読むべき本。

  • 当たり前といえば当たり前、それをいかに徹底できるかがとても重要ということ。常に先を読み、想像力を働かせることが違いを作っていくのだろう。

  • オフィスで回覧されていてふと手に取ってみたら、心に響く、いや刺さる言葉が並んでいて、一気に読んでしまった。巡り合わせというのだろうか、自分の置かれている状況が、たまたまこの本の内容とマッチしたのかもしれない。元ブリヂストンCEOによる現場主義のリーダーシップ。一番心に響いたのは「逃げない」こと。仕事のオーナーシップを逃さないこと。組織力学を見抜き、どうやったら人の気持ちを動かせるか。経験に基づく知見と平易な言葉が説得力を持つ。入社2年目でタイの工場で現地の社員と真摯に向き合ったことが、その原点にあるそうだ。

全8件中 1 - 8件を表示

荒川詔四の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×