SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 創業者の自叙伝。

  • 非常に面白くて示唆に富む自伝。東洋の靴メーカーの卸から初めてNikeを立ち上げ軌道に乗せるまで、が縦横に語られる。業績は驚異的だが資金繰りに困り、倒産スレスレの状態が長く続く、その綱渡り感がこのかなり長い本を一気に読ませる。まるで「破天荒フェニックス」のスケールの大きなグローバル版。
    読む前に少しの予備知識があって、フィル・ナイトがすごく日本と縁があるというのは前知識があったが、これほどだとは思わなかった。
    またアメリカの銀行が、現在日本の銀行が揶揄されているような非常に硬直した貸し出しの基準で、日本の商社である日商岩井が、ほとんどベンチャーキャピタルのような役割を背負っているのが驚いた。そしてニッショーの社員が決して会社の規則通りに動いていると言うのではなく、個人の判断であるときは越権行為をしながらNike支援に携わっていて、感慨深かった。

  • SHOE DOG最高だった。NIKEがこんなにも日本とゆかりがあったことを知らなかった。思わずオニツカタイガーをググった。日商岩井をググった。日商岩井の仕事がかっこよすぎた。震える。日本は、オニツカタイガー的な曖昧なコミュニケーションが批判されるけど、日商岩井のような血の通った判断もする。魂の息遣いを感じる。

    そもそも根本は在庫を抱えるからこその資金問題。規模の拡大とともに問題は想定を超えて大きくなっていく。精神をすり減らしながら、ギリギリの状態で前に進んでいく姿に、時に逃げたくなる自分を重ねた。

    ハードシングスは宿命。逃げるも逃げないも自由。

    #nike #読書記録2018 #読書記録

  • ナイキを創業したフィル・ナイトが、自らの人生を振り返って書いた、自伝。

    オレゴン大学を卒業し、スタンフォード大学でMBAを取得。
    前途有望な若者だった、フィル・ナイト。
    しかし自分の“馬鹿げた”アイデアに突き動かされ、日本に行くことを決意します。
    さらに世界各国をまわってから、オレゴンに戻った彼はさっそく、自分のアイデアを実行します。
    最初は“兼業”で、そして事業が忙しくなってからは専任で、自らが考える、シューズに関する事業を立ち上げていきます。
    その過程を、当事者ならではの生き生きとした筆致で、描いています。

    まずは恥ずかしながら、ナイキ社の創業に日本の会社が関係していたということを、初めて知りました。
    西海岸というロケーションも、ナイキ社の創業と発展の大きなポイントになっているのですね。

    そして今ではお馴染みとなったロゴや、製品の名前の決まり方、さらに“スパイ”のエピソードなど、今から振り返ると乱暴に感じる内容も盛り込まれています。
    逆に言うと、20世紀後半のビジネス界は、混沌とした中でのスピード感や熱気というものが、事業の行方を左右していたのだなと、受け取りました。

    会社が大きくなっても、大きいからこそ増える、さまざまなトラブル。
    そのトラブルに、持ち前の“負けず嫌い”の精神で立ち向かう、フィル・ナイト。
    読み物として面白いので、先へ先へと、ページをめくってしまいました。

    その中で随所に、事業を起こし大きくしていくことの面白さとそのポイントが、織り込まれています。
    事業成功者の自伝の中でも、独特の輝きを放つ一冊だと思います。

  • 10/30 読み終えて
    本文より
    2 0代半ばの若者たちに言いたいのは 、仕事や志す道を決めつけるなということだ 。天職を追い求めてほしい 。天職とはどういうものかわからずとも 、探すのだ 。天職を追い求めることによって 、疲労にも耐えられ 、失意をも燃料とし 、これまで感じられなかった高揚感を得られる 。権力を打破しようとする人たち 、世の中を変えようと思う人たちに言っておきたいのは 、背後で常に目を光らせている連中がいるということだ 。成功するほど 、その目も大きくなる 。これは私の意見ではなく 、自然界の法則だ 。


    この本は、私達若者に向けたメッセージだと、読み進めるうちに考えるようになりました。主人公は、自分の仕事が多くの人々の役に立つことを信じ、逆境にも負けず働き続けます。金のために、や、生きるために、ではなく自分の靴が人々のためになることに確信を持って働きます。
    本書の一節で、金は人間にとって必要だが人生の目的ではない、といった言葉があります。本当にその通りで、仕事の目的がお金になった途端、仕事の充実感は乏しくなります。
    人によって、ハマる仕事が違うのは当然のことで、そのハマる仕事=天職を追い求めることが大切なのだと説きます。

    尾原和啓さんの著作『モチベーション革命』において、「今の若い世代は、金や酒や車といった一世代上の方々が仕事の目的としたモノに満足感を得ることができない。人との繋がりや、役に立ったという感覚を求めている」という趣旨のことを書いていましたが、その価値観に通じるものがあります。

    いかに仕事に熱狂できるか。自分の仕事を遊びとできるか。これが主人公の仕事感なのかな、と読み取りました。
    マクドナルド創業者 レイ・クロック氏の自伝『成功はゴミ箱の中に』を『Shoe Dog』の前に読みましたが、その中にこんな言葉があります。

    「仕事ばかりして遊ばなければ人間ダメになる」という格言があるが、私はこれには同意しない。なぜなら、私にとっては、仕事が遊びそのものだったからだ。

    ここでも、仕事にハマることの大切さが説かれています。

    今、私は大学を卒業して4年。なんの理由もなく、なんとなく就いたツケで、今の職に全く満足することができていません。大学時代を「モラトリアム」なんて呼んで、仕事を嫌なものとみなし、休日を心待ちにするありがちな無気力社会人です。



    そんな私にとって、「仕事って楽しいんだぜ」「仕事がない人生はつまらないぜ」というような生き方をする主人公達は素直に眩しく、羨ましい。いつか私も、という気持ちにさせてくれる。
    しかし、そんな気持ちになって、いつもそのままになる。飛べないバンジージャンプはなく、飛ぶか、飛ばないかは自分が決めているだけだと誰かが言っていたが、この本を読んで行動を起こすか起こさないか決めているのも私だ。
    思い切って行動を起こしてみよう。そしてこのレビューに追記できるようにしよう。(ただこの本のレビューを求めている人には迷惑だと思いますがすみません。ただ、それだけの気持ちを生んでくれる私にとっての名著だと言うことはわかると思います。)

    とにかくこの本はおすすめです!いつかアメリカに行き、主人公の戦友ジェフ・ジョンソンのコレクション本が詰まったホーダーズにも行ってみよう。



    10/29日 途中記録------
    まだ進捗度16%ですが、思わず落涙。感想を書きます。

    実家暮らしの主人公フィル・ナイト。早朝のランニング中にふと閃いたアイディアがナイキブランドに繋がります。知見を広めることを目的に世界を周り、目的である日本 神戸のオニツカタイガーに向かいます。

    さて、一見行動的で社交的なイメージの主人公ですが、実は内気な性格であり、辞書の訪問販売などの仕事をしますが結果は奮いません。自分はこのように人とコミュニケーションを取ることには向いていないのだと考えます。

    その後、オニツカタイガーのシューズのアメリカ西部での専売特許を得るわけですが、ここでもシューズの売り方は訪問販売。ここでは以前していた辞書の訪問販売では考えられないぐらい得ることができます。なぜ辞書は売れず、シューズは売れたのか?主人公は考えます。そこでこのように考えました。本文より引用。

    ------
    ポ ートランドまでの帰りに 、私は商売が突然軌道に乗った理由について考えた 。百科事典は売れなかったし 、軽蔑もしていた 。ミュ ーチュアルファンドの売り込みはまだマシだったが 、内心では夢も希望もなかった 。シュ ーズの販売はなぜそれらと違ったのだろうか 。セ ールスではなかったからだ 。私は走ることを信じていた 。みんなが毎日数マイルを走れば 、世の中はもっと良くなると思っていたし 、このシュ ーズを履けば走りはもっと良くなると思っていた 。この私の信念を理解してくれた人たちが 、この思いを共有したいと思ったのだ 。信念だ 。信念こそは揺るがない 。
    -------

    これは、私の仕事観にも通じます。建前で相手を説き伏せることはできても心を動かすことはできません。真に心から信じていることだけが相手に通じると思うのです。作者の仕事への価値観に触れることができてよかったです。

    ところで、まだまだ読み応えのあるストーリーが沢山詰まっています。主人公がオニツカタイガーの専売特許契約を得るために父親に交渉をした際の、彼の母親の行動などもじーんとします。
    家族やコーチや友人を含めて様々な協力者に囲まれている主人公が羨ましくもあります。続きも期待!




    ところで、私はブルーノマーズにはまっていて、ナイキのコルテッツを購入して愛用しています。雨が多くて全然履けない!

  • 【この本を読んだきっかけ】
    ビル・ゲイツおすすめの本として紹介されていたため。

    【概要】
    ナイキの創設者、フィル・ナイトが24歳となる1962年に日本を訪れてナイキの前身会社となるブルーリボンを立ち上げてから、1980年にNIKEを株式公開するまでを描いたノンフィクション作品。

    【感想】
    世界を代表するブランドを立ち上げるまでの軌跡のなかで、当時の筆者の行動や考え方を知ることが出来るのが、単純にすごくおもしろかった。
    筆者の"強い信念"と"行動力"が特に桁違いだなと感じた。
    自分を信じ、どんなに周りからの風当たりが強くても信念を貫く生き様がかっこいい。
    また、自分と同じ年齢にして、世界を回り、日本企業に乗り込んでいく行動力に驚いた。
    読了までに9.5h程度を要し、和訳版なので少し日本語が不自然な箇所もあったため、なかなか労力を使ったが読み終わった後は達成感があった。
    また、資金調達で銀行と揉めるシーンが多く描かれており、「破天荒フェニックス」を読んだ後というのも影響し、少し飽きてしまった。

    【この本から得た学び】
    最終章から抜粋。
    ```
    みんなに言いたい。自分を信じろ。そして信念を貫けと。他人が決める信念ではない。自分で決める信念だ。心の中でこうと決めたことに対して信念を貫くのだ。
    ```

  • 購入本 ナイキ共同創業者のフィル・ナイトの自作の伝記。プロの書き手では無いので所々表現など統一していない処が有るが、一代起業家がここまで赤裸々に自分の人生を描くのも珍しい。失敗の連続、社員との喧嘩、金欠の連続、そして裁判。
    オニツカの靴を売ることから始めたとは、又法廷闘争までなったとは知らなかった。個人名を具体的に明記して悪者にしているがいいのだろうか???
    最後の章に、関わったすべての人に対する感謝が述べられていてすがすがしい気持ちになる。

  • おいおい!今年読んだ中で一番の本だぞ!
    全然知らなかった「ナイキの歴史」!
    こんなに日本と関わりが深かったなんて初耳!
    現アシックス(鬼塚タイガー)の米国への輸入取引が始まりとか。
    資金繰りを助けたのは商社の日商岩井だったとか。
    様々なエピソードは、意外性もあるけど、普遍的な話が根底に流れている。
    ナイキという会社は、今でこそ大企業だけど、始まりは完全にベンチャー企業。
    吹けば飛ぶような状況を、経営者の努力と根性で乗り切っていただけのこと。
    ただしそこで最も重要なのは「人との縁」だ。
    物語は小説風に描かれているので非常に読みやすい。
    そこで語られるエピソードは、ほとんど「人」に関することだ。
    従業員とのこと。
    取引先のオニツカとのこと。
    メイン銀行や日商岩井。
    シューズを履いてくれたアスリートのこと。
    (この辺は「陸王」と被る)
    そして家族とのこと。
    創業者フィル・ナイトは、人との縁を最も大事にしていたのだと読み解ける。
    時にはドライにならざるを得ないところもあるかもしれないが、基本的には心根の優しい人だ。
    そして特に他人に対しては。
    成功の要因はいくつかあるだろう。
    「運」もその内の一つかもしれない。
    しかし、やっぱり一番重要なのは「人」だ。
    人との出会いだ。
    これを大事にしない限りは、絶対に成功はない。
    マジでメチャクチャ熱い話!
    絶対に読んだ方がいい!そんな一冊!!
    (2017/12/19)

  • ただただ一つのことに情熱を傾けて、いや注いで、世界に冠たる企業を築いた話。スキャンダル後のタイガーウッズのスポンサー契約継続についてのエピソードといい情熱がすべてといった雰囲気がある。
    しかし、営業部長を解雇したり、創業以来の仲間を喧嘩別れすることをみるに、情熱とは「ほかのものを切り捨てる覚悟」であり、決して日本的な「情(なさけ)」ではないことにはっとさせられる。

  • ナイキがこんなに日本と繋がりがあるとは知らなかった。ずっと資金繰りに苦しみ、裁判を戦い、苦闘の連続であったという事実を初めて知った。

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著者プロフィール

フィル・ナイト
ナイキ創業者
世界最高のスポーツ用品メーカー、ナイキの創業者。1938年生まれ。オレゴン州ポートランド出身。オレゴン大学卒業。大学時代は陸上チームに所属。中距離ランナーとして、伝説のコーチ、ビル・バウワーマンの指導を受ける(バウワーマンは後にナイキの共同創業者となる)。1年間のアメリカ陸軍勤務を経て、スタンフォード大学大学院に進学。MBA(経営学修士号)取得。
1962年、オレゴンの「ブルーリボン・スポーツ」社の代表として日本のシューズ・メーカーであるオニツカを訪れ、同社の靴をアメリカで売るビジネスを始める。その後独自ブランドの「ナイキ」を立ち上げ、社名もナイキと変更。創業メンバーたちとともに、スポーツ用品界の巨人、アディダスとプーマをしのぐ企業へと同社を育て上げる。1964年から2004年まで同社のCEO、その後2016年まで会長を務める。妻ペニーとオレゴンに暮らす。

「2017年 『SHOE DOG(シュードッグ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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