英語語源が魔術に変わる世界では [Kindle]

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  • グローバリゼーションデザイン研究所
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感想・レビュー・書評

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  • 設定に作った情報を、そのまま丸写ししただけの表現が連なっています。名前を挙げないキャラクターに個性を持たせない、という文章作法ならば理解もできますが、名前の挙がるキャラクターにも個性が見受けられません。
    娯楽作品であるならそれに適した文章で世界の成り立ちを提示し、アイディア勝負がしたいなら設定資料集を作ってそのまま刊行するほうが良いと感じました。
    『退屈な授業』を地で行くような序盤です。
    そのため後段で発生する事件や陰謀も、単にそういう事態の流れでこうなった的な印象がぬぐえず、星1としました。
    魔術使える学園ものなのに、何故それを前フリ段階から活用なさらないんでしょう。
    例えば、「実習施設の大きさ」を情報提示するならこうでしょう。

    ”工業実習場は東西に25メートル、南北に20メートルほどの広さがある。”
    上から5メートルほどの位置に、見学用通路が壁に沿ってぐるりと取り囲んでおり、休憩時間だというのに男女あわせて6人の学生がたむろって居た。雑談しながらも、外を気にしている。うち二人は通路の床に膝をついて語根石を握りしめていた。二人とも、膝の間には小さな偶像がある。
    大きな窓の側で待機していた女子が、さっと振り向いた。
    「今よ!」
    言葉が終わる前に、術が発動される。
    『”pro-” "ceed"、proceed (前進せよ)!』
    二人の声がほぼ完ぺきなユニゾンで響く。偶像の急発進と同時に、遠くからの鐘の音が響き渡る。3限目実習の予鈴だ。
    『ベルが5音二回響きおえるまでに、実習場回廊を偶像で一周できたら、好きな語根石を与える。Aグレードだ。俺はできたぞ』
    語根術を維持集中する1年生の脳裏に、戦闘科教官の不敵な笑みがよみがえった。
    (先生にできたのなら、自分にだって)

    注:上記のような活写的描写は、本作品中には登場しません。私ならこう提示する、の例文です。
    でもって『ベルの音波にディレイ術かけて成功した先生&現役一年生』と、『回廊部分の空気に放逐術かけて空気抵抗をゼロにして成功した一年生』でも登場させ、前者を準主人公/少年探偵団役、後者を危険な天才として動かすもよし、とか私は考えるんですけどね!
    本作がとにかく、『お話として面白くなかった』んですよ!

    アイディアは良いです。そこに尽きてしまうので、面白おかしく書くエンタメ特化型のライターと組んで、同じネタを書きなおした作品が読みたいと感じました。

  • ・7/31 読了.なんだか結局良く分からない物語だったし、語源がこじつけに見えてあまり納得感が無かった.そんなに面白くも無かったし.

  • 何かのお勉強になるかなあ、と思って読んでみました。

    正直なところ、小説としても、学習教材としても散漫な印象。全然ダメではないが、何かの新しい世界が開かれた感もなし。

    石と言葉の作りでは、感じの部首と旁ぽく、
    ああ、こういう成り立ちもあるのかと面白いところもあり、
    で、これをストーリー仕立てにすると、間口を広げるのでないかと思われたのかどうか。

    あまりこれを掘り下げてもしょうがないとは思うのですが、
    石がいずれ枯渇するだろうがどうするか、とか、
    独立派は結局独立して何がしたかったのか、とか、

    妙なところが気になりました。

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著者プロフィール

翻訳者。訳書に『血と汗とピクセル』(グローバリゼーションデザイン研究所)、著書に『アプリケーションをつくる英語』(達人出版会/インプレス)、『ITエンジニアのための英語リーディング』(翔泳社)などがある。『アプリケーションをつくる英語』で第4回ブクログ大賞(電子書籍部門)を受賞。産業技術大学院大学修了、東京工業大学博士課程単位取得退学。

「2022年 『リセットを押せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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