卍 [Kindle]

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  • 2017年9月28日発売
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (171ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 読むのは大変だったけど、ドキッとする結末だった

  • 残り15%くらいからの展開が半端ない。世界仰天ニュースで取り上げられそうなレベル。
    もう、誰も信じられない、的な。

    神に崇拝するってこんな感じなのかなぁ。観音様、と光子が妙な伏線となって最後まで展開されていく。人の気持ちなんて詮索したところでそれが真実とは限らない、けど自分の中で相手に期待するものって少なからずあって、そうさせるためにいろいろボロを隠しながら操っていくけど、相手も相手なりに狡猾なこと考えてて、結局嘘を上塗りしていくような。

  • 光子は何も考えていない。
    すごい。

  • 主な登場人物は、美術学校に通う園子、その夫で弁護士の幸太郎、園子と美術学校で知り合った光子、光子の恋人である綿貫。
    園子が作家である「先生」に過去に起こった出来事を関西弁で告白する話だが、助詞の「に」を「い」で表記していたりして、関西人の私でも若干読みにくかった。
    園子と光子の同性愛が中心となって物語が進んでいくが、二人が親密になっていく過程、綿貫の登場による二人の絶縁、関係修復のための一芝居、綿貫から園子への奇妙な申し出、自殺騒ぎ、光子と幸太郎との間の出来事、光子による支配、破局へと波乱万丈の展開を見せる。
    同性愛自体、私には理解できない感情なのだが、物語の中身にもいろいろと理解できない事柄があるし、特に光子の気持ちや考えが謎。
    登場人物はみんな感情が理性を凌駕してしまっており、お互いに騙し騙されしながらも、騙されるのを承知のうえでその役割に満足して、ひとつの劇を演じているように感じた。

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著者プロフィール

明治十九年(一八八六)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治四十三年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和四十年(一九六五)七月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和二十四年には、第八回文化勲章を受けた。昭和三十九年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。

「2018年 『父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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