銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 文庫 (上)(下)巻セット

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感想・レビュー・書評

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  • 自分なりの解釈


    大きな疑問として、なぜヨーロッパの人達に今現在の形で富や権力が集中しているのか?

    それは本の題名になっているとおり、最初に銃・病原菌・鉄を持っていたから。

    では、なぜヨーロッパの人達が最初にそれをもてたのか?

    すごく簡単に言えば、いろいろな面(栽培可能な植物、家畜可能な動物、伝播しやすい大陸など)で地理的環境が良かった。
    つまり運が良かっただけじゃねーの?って話しだった。


    感想

    上・下巻合わせて、約800ページは長いと思うがとても面白い。
    やっぱり、食べ物は大事だなと思った。




  • 有史以前〜現代に至る壮大なスケールで、世界の様々な地域の栄枯盛衰や発展を“どうしてそうなったのか”考察した本です。
    とっても読み応えがありました。

    帝国主義の時代に流行った(?)
    “強い地域、発展した地域は、そこに住む人々が優秀だからそうなったのだ”
    みたいな、植民地化や人種差別を補強してきた論説に、真っ向から反対する内容になっています。


    それぞれの大陸の広さやそこに住む生物種の多様性、土壌や気候、そして病原菌に対する免疫や地下資源などが、そこで生まれた文明がどう発展するかを規定してきた。別に、そこに住む人々の優秀さ(?)に差があったわけではないよ。と言うのが筆者の主張です。


    アジア人の私としては、そりゃそうだろ〜 みたいな内容でしたが、ともすると西洋中心史観になりがちなヨーロッパやアメリカにとっては意義のある本なのかなと思いました。


    このままだとちょっと読み応えがありすぎるので、これをもっと簡単に要約して、世界中の高校の教科書とかにしたら、人種差別がちょっと減る気がします。

    海外に行った時、アジア人の私は、人種差別を感じることがあります。
    『あなたたち(の人種)は私たち(の人種)より劣っているでしょ?』という考えが根底にあるんですよね。悲しいですが。

    そんな幻想をぶっ壊してくれるこの本、ぜひ世界中の人が読んでほしいなと思います。


    筆者の考察の中に、中国や日本を含む東アジア、東南アジアの部分があまり触れられていないのが残念だったので、星をマイナス2してしまいました。

  • 集中して読めるところもあれば冗長でつまらないところも多かった。だが総合的にみれば良い本だった。

    訳者あとがきでも書かれているように、我々が持っている歴史観は一握りの英雄や戦争を中心に展開されることが多いのであまり病原菌に関する知識はない。病原菌が人類史に影響を与えて、恐ろしい数のインディアンを殺したということはこの本で初めて知った。アメリカに渡ったヨーロッパ人は病原菌のことなどおそらく想定せずに先住民を排除していった。

    そのような当時の人たちの想定外の事態(良い悪いは置いておいて)は人類史では何度も起こり、嬉しい誤算で勝利する度に「あの民族より私たちの方が優れていなかった」と勘違いし続けたのだろう。そして何十年後、何百年後にに「私たち自身(あるいは私たちの祖先)は特に優れていなかった。運が良かった」と結論づける。このように人種による能力の差はなくほとんどは環境的地理的要因で文明の差が開いたという結論は人を謙虚にさせる。

    また本書のように壮大な人類史、文明史を紐解こうとれば様々な学問を駆使しなければならず、著者の知識量には驚かされる。やはり広い知識持たなければ見えてこないものも多いんだろうな、と感じる。

    歴史を学ぶことがすぐ実生活で役に立つとは思わないが、長期的に見ればこのような教養を身につけてよかっと思える日がくるだろう(私はそのような読書体験をいくつかしてきた)。読書による教養のアドバンテージが読書している時には想定していなかったタイミングで効果を発揮することがよくある。環境に影響されてきた文明の遍歴を辿ることは現在のような国のパワーバランスが作られた理由を知ることにも繋がる。いつかオーストラリアのアボリジニの歴史に関する知識が役に立つ時がくるだろう。

    知的好奇心をくすぐる良い本でした。

  •  ジャレド・ダイアモンド/倉骨 彰・訳《銃・病原菌・鉄
    1万3000年にわたる人類史の謎(上・下)20120202 草思社文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B075GNQ6WT
     
     Diamond, Jared Mason 19370910 America /
     
    (20250823)

  • 20年以上前に書かれた歴史学者じゃない人が書いた人類史の本
    食料の栽培化、動物の家畜化、社会の形成などなど「何故、社会の発展に1万3000年もの時間がかかっているのか?」という自分の疑問が少し解決した
    あらためて、今現在の社会の新しい技術の発展や流れが早すぎることを痛感した

    人類史って面白いですね

  • 銃病原菌鉄を読むことにより、なぜ白人が世界を支配していったのか理解できた。横長の大陸にいたから勝てた。このシンプルな結論から理解できることは、結局勝利のために必要なことは個人的な才能以上にどの場所に居たかなんだなと考えることが出来た。

  • 先生のおすすめ
    生まれた場所で全てが決まる
    過酷な環境かそうでないかの違いである

  • タイトルが印象的だが銃や鉄を言及することはほとんどなかったので少し違和感が残った
    ただ、中身はとても興味深かった
    ヨーロッパがアメリカ大陸を征服できた例などで説明されていたように、直接の要因と究極の要因分けて考察されていることが学びになった
    台湾からマダガスカルまで民族が広がっていった話はとても驚きがあった

  • 読むの疲れた。でも読んだ後はちょっと賢くなった感でる。

  • ひろゆきが強く薦めているので読んでみた。非常に難しく、なかなか頭に入らず苦しかったが何とか読み終えた。各大陸の間で何故文明等に差が広がったのかを解き明かした本。各大陸に存在する動植物園の差、大陸が東西に長いか南北に長いかで文明等の伝達速度にかなりの差があり、文明の発達に大きな差ができた事が解った。変わった視点で考察されており、文明の差ができた理由が理解できたが、ひろゆきが言う程面白いとは思えなかった。

  • 世の中の作り
    なぜヨーロッパ社会が世界を征服したのかを詳しく書いてある良書であった。
    なぜ、数ある動物の中から家畜になれた動物達がいたのか...
    銃・病原菌・鉄が世界を征服できたのか詳しく書いてあります。

  • プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
    ・なぜ、文字、産業、農耕、地域の差異が生まれたのか?いまだ明らかになっていない
    ヤリ「私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

    第1章 1万3000年前のスタートライン
     しかし、ユーラシア大陸において人間社会が急速な発展を遂げた。その理由を2章以降で探求していきたい。
    第2章 平和の民と戦う民の分かれ道
    ・人口密度のちがい →政治的なまとまり →密のところ、農業を営んでいない人が族長や僧侶、役人、戦士 →族長の権力増大、政治単位が大きく、密の島
    第3章 スペイン人とインカ帝国の激突
    ・1532年、スペインの征服者ピサロとインカ皇帝アタワルパが出会う →捕らえる、約束を破り処刑。
    ・ピサロはキリスト教の教えに従い、スペイン王に使えるよう要求。アタワルパに聖書を渡すが開き方がわからず、投げ捨ててしまった。→銃撃を加える
    ・馬や銃器をはじめてみた衝撃
    第4章 食料生産と征服戦争
    ・馬は大量輸送に、兵器に、農耕の道具になる
    第5章 持てるものと持たざるものの歴史
    ・つまり、食料生産を他の地域に先んじてはじめた人々は、他の地域の人たちより一歩先に銃器や鉄鋼製造の技術を発展させ、疫病に対する免疫を発達させる過程へと歩みだした
    第6章 農耕を始めた人と始めなかった人
    ・ヨーロッパで食料生産が広まったのは、この地で狩猟採集生活の生産性が高くなかったから。
    ・日本、集約的食料生産がアジア大陸から、おそらく海産物など豊富で、狩猟採集生活より生産性が高かったから
    第7章 毒のないアーモンドのつくり方
    ・野生のアーモンドは有毒、しかし栽培種は無毒
    ・アーモンドの突然変異、たまたま見つかった苦くないアーモンドの木のみだけ採集。=人為的淘汰
    第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか
    ・リンゴは接ぎ木という難しい技術がないと増やすことが難しい。北米でリンゴ栽培がはじまらなかったのは人のせいではない。栽培化や家畜化が可能な動植物が少なかったから
    第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか
    ・家畜にならなかった動物に共通する点→餌の問題(量)、成長速度の問題、繁殖上の問題、気性の問題、パニックになりやすい性格の問題、序列のある集団を形成しない問題
    ・シマウマは歳をとると気性が荒くなる、噛みついたら離さない。
    ・ユーラシア大陸は面積が広く、生態系が多様、大型哺乳類が多かった
    第10章 大地の広がる方向と住民の運命
    ・ユーラシア大陸、東西に広がる=同じ緯度=気温。家畜、農産物が広がる。「車輪」といった技術も広がる
    ・アメリカ大陸、アフリカ大陸は南北に。途中に山脈など
    第11章 家畜がくれた死の贈り物
    ・病原菌も子孫を残す。しかし宿主を殺してしまうと自分も死ぬ。コレラは、患者が生きている間、下痢→下水で大量に広がる。宿主が死んでも、その間に大量に子孫を残している
    ・突然流行する感染症の共通点 →感染が非常に速い、短期間で集団感染。十分か和の人口が必要
    下巻
    第12章 文字をつくった人と借りた人
    ・メソポタミア地方のシュメール人、紀元前3000年前。人類最古の楔形文字
    ・シュメール以外ではメキシコ南部のマヤ文明
    ・文字と言語は別のもの、世界には文字のない言語が存在する
    ・文字が使えるのは余剰食糧で支えられる官吏だけでよかった。階層的社会が成立した地域
    第13章 発明は必要の母である
    ・人の脳に差異がない、技術に発展が大陸ごとに異なるのはどうしてか?
    ・天才発明家はいない。あのとき、あの人がいなけらば発明はない、といったこと。発明家とは、既存の技術を改良して提供できた人。
    ○日本。1600年には世界でもっとも高性能な銃をどこよりも所有。抵抗する日本の武士社会。銃を撃つ足軽たちの餌食。所持が軽蔑されるようになり、幕府が規制。
    →強力な軍事技術を拒否つづけられたのは人口が多く、孤立した島国だから
    →ペリー艦隊、銃再開の必要性を悟る

    第14章 平等な社会から集権的な社会へ
    ・小規模血縁集団と部族社会。どちらも官僚システムがない。税金もない。
    ・首長社会。いざこざを問題化せずに解決。首長へ捧げもの→税金→富の分配
    ・首長社会から国家へ。初期の国家は奴隷制度採用。奴隷にやらせる仕事がたくさんあった。日本語には、天皇に対してだけ使われる二人称があった。
    第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー
    ・ニューギニアの食料と利用可能な土地の問題 →人口が増えない→地形が複雑→多数の部族に分かれたまま →言語が多数ある
    ・オーストラリア、農業おこらず。乾燥した土地。栽培可能な野生植物が不足。
    ・ニューギニアの熱帯病でヨーロッパ人が住めない。ヨーロッパの家畜、農作物が適合しない。
    ・しかしオーストラリアにはそのようなことがなく白人が入植。
    第16章 中国はいかにして中国になったのか
    ・紀元前1000年前、中国民族が他民族を野蛮人とみなす。北部の人が南部の人を見下す傾向。焚書。
    ・朝鮮半島と日本、中国の影響受けたが、距離の問題あり。言語の入れ替えがなかった。
    ・東アジアの文化、すべてが中国発祥ではない。世界最古の土器をつくりだしたのは古代日本人。
    ・しかし、日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用をやめようとしていない。
    ・秦王朝、成立前の歴史書を焼け
    第17章 太平洋に広がっていった人々
    ・オーストロネシア人の拡散
    第18章 旧世界と新世界の遭遇
    第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったのか
    エピローグ
    大陸ごとに異なることになった4つの要因
    ①栽培化や家畜化の候補となりうる動植物種の分布状況の差
    ②伝搬や拡販速度の違い=山脈、東西と南北
    ③地理的に孤立している大陸がある
    ④それぞれの大陸の大きさ、総人口の違い
    なぜ中国ではなくヨーロッパが主導権を握ったのか?
    ・船団派遣の中止。中国宮廷内の権力闘争のため、外洋禁止。中国は国家統一、ただ一つの決定で動く。中国全土から造船所がなくなる。
    ・ヨーロッパは複数国家、複数の王様。コロンブスは三人の君主に仕え、4番目の君主によって願いがかなう。
    ・ヨーロッパ、海岸線が入り組み。統一を嫌う伝統。独自の言語、独自の民族、独自の政府。

  • 【文章】
    とても読み易い
    【ハマり】
     ★★★・・
    【気付き】
     ★★★★・

    なぜ地球には、技術が発達している地域とそうでない地域があるのか。
    偶然そうなったわけではなく、人類や地球の歴史を遡ってみると、地形と生態系などの環境によってこのような結果になったとのことらしい。

    農耕に適した地域では、リソースを農耕以外の事に割くことができるため、政治、軍事、科学技術などの面で、より優位な立場に立ちやすかった。

    農耕に適した地域とは、土地が東西方向に広がって(緯度の差が少ない)おり、家畜化や栽培しやすい動植物が生息していた地域。

  •  これは名作である。危機と人類も

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