機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド) [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (547ページ)

感想・レビュー・書評

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  • もはやジャンル分け不明の小説。
    設定は近未来で、戦闘用スーツ(機龍)を装備した警察庁特捜班の闘いがメインではあるが、今までのように1話(冊)完結の物語とはなっていない。

    機龍(量子結合をしたニューロン?)を巡る”敵”(国内および中国の産軍複合体)との死闘がテーマとなる。

    それも表面的には謎の殺し屋”狼眼殺手”との戦いがメインプロットになるが、特捜だけでなく捜査一課、二課、組対、公安、国税、検察、さらには中国の殺し屋集団、宿敵のフォンコーポレーションの面々・・・、もはや敵味方の区別のつかない中での暗闘は複雑怪奇。

    政治経済小説で、警察小説で、さらには特捜面々の切ない人間ドラマでもあり読み応え満点。
    ただし、シリーズを一作目から読んでいないと全く面白くない、という意味ではハードルが高いかも。

    しかし、これだけ濃厚で緻密な小説を書ける作家は日本にはあまりいないのでは?軽く一読出来る作品からここまで濃密な作品まで、月村氏の筆力はスゴイ。
    次作を早く読みたい!!

  • なんと機龍が全く出てこない最新作。
    これで小説が廻るのか心配したが、ちゃんと廻るのね。感心しきりです。
    突入隊員の中で一番ややこしい立ち位置のラードナー警部と、深い根っこの部分で繋がりのある鈴石警部との心理的葛藤が読みどころ。
    警察小説としても良く出来ているし、アクション小説としても良く出来ている。テーマも深い。
    次作が楽しみ。次は思いっきり機龍を暴れさせて欲しい。

  • 今回はメカメカしてない一品。
    作者のライザ愛をそこここで感じる。バックストーリーが好きなんだろうなあ。そして使いやすいんだろうなあ。
    沖津部長のスーパー(神的たちふるまい)も、好きなんだろうなあ、使いやすいんだろうなあ、と感じるわけで。

    物語を物語としてたのしむまえに、そういうところが目につくシリーズ。

    とはいえ、〈敵〉の存在と目的がおぼろげながらも見えてきたところでまた終わり。〈敵〉が倒される?までに、いったいどれだけ日本は攻撃されるんだろう(笑)

  • 警察がロボット(失礼)を使う。で、その部署は警察内部ではアウトサイダー。切れ者のトップ。で、江東区にあるといえば、パトレーバーではないですか!

  • うーん。面白いけど。

    ある意味、普通の警察小説になってしまっている。
    機龍はどこへ行った。

    出てくるけど、戦闘は一切ない。
    なんか残念。
    そこがポイントでしょって思っているので。

  • 経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警視庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは――生々しいまでに今という時代を反映する究極の警察小説シリーズ、激闘と悲哀の第5弾。

    龍機兵の出番なしで、ここまで読ませるとは予想外。スパイものの要素も含んでおり、楽しめます。

  • 良かった。キャラクターも展開も文句無し。

  • シリーズ5作。機龍兵を登場させないでストーリーが展開する。前作までのプロットの延長の話であるため、この本から読み始める人には薦められない。次作が楽しみな終わり方。長梅雨の東京の描写が秀逸だった。

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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