漫画 君たちはどう生きるか [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 漫画と文章の形式だったので 読みやすいような気がしました。

    一人の少年が成長していく過程を描いていますが 実際はこういうおじさんはいないだろうから この本が おじさんの役目を果たして 子供たちがまっすぐに 育っていく 道標の本になると良いですね〜

    大人はこれを読んで このおじさんのように 子供たちの心の成長を伸ばせるように アドバイスできるようになれば良いですね。

  • てっきり、ジブリの映画はこの物語を描いているかと思ったら、この本に感銘を受けて作った映画だったんだね。
    ジブリの映画も見たけれど、まぁそれはそれとして。

    君たちはどう生きるか?自分自身に問いただしたくなる。この本を読んだところでその答えは出ないけれど、自分に問うてみる価値はあるのだろうなと。

    今思うと、子供の頃にこんな風に色々と考えていたのだろうか。何だかそんなことは無いように思えて、実はしっかり考えていたのかもしれない。
    そんな考えが今の僕を作っているのだろうな。

    何かに立ち向かおうとする経験は大切なんだろうな。仮に何かに立ち向かえず逃げてしまったとしても、その時の気持を胸に立ち向かえることがあるから。

    小説の方も読んでみたくなったかな。

  • スタジオジブリの『君たちはどう生きるか』を鑑賞後、慌てて読みました。
    映画では原作・脚本・監督 宮崎駿になっていたのでどれほど違うものかと気になり手にとりました。
    漫画にインサートされる随筆形式の文章があったことで理解を深くすることができました。
    こんどは岩波文庫版を読みたいとそそられる名作です!

  • 今を生きている全ての人にオススメしたい。
    この本は、小説が漫画化された物であり、
    主人公はコペル君こと潤一だ。

    あらすじ

    ある日、コペル君は、コペル君の叔父さんと一緒に
    銀座の街に来ていた。コペル君はそこで、
    「人間は実は分子なのかもしれない」という。
    叔父さんがコペル君のためにノートを書き始めたのはその日からだ……

    漫画の部分と小説(叔父さんのノート)の部分があり、どれもとても良い言葉が書いてある。

    341p 原作 吉野源三郎(よしのげんざぶろう)
        漫画 羽賀翔一(はがしょういち)

    • ちーママさん
      今再びプロフィールを読んでみると、もしかしたらゆいりんさん本人が書いているという可能性もあるなあと思い始めました
      それなら本当に失礼なことお...
      今再びプロフィールを読んでみると、もしかしたらゆいりんさん本人が書いているという可能性もあるなあと思い始めました
      それなら本当に失礼なことお尋ねしてますよね
      すみません
      2022/09/25
    • ゆいりんさん
      一応言っとくと、全部自分で書いてます。
      まぁ、内容はいい内容書いてる前提でやってるので全然大丈夫ですよ!
      一応言っとくと、全部自分で書いてます。
      まぁ、内容はいい内容書いてる前提でやってるので全然大丈夫ですよ!
      2022/09/25
    • ちーママさん
      答えてくれてありがとうございます
      小学校3年生でこれだけの文章を書けるのはすごいとまたまた感心してしまいました
      「良い内容を書いてる前提」が...
      答えてくれてありがとうございます
      小学校3年生でこれだけの文章を書けるのはすごいとまたまた感心してしまいました
      「良い内容を書いてる前提」が面白いですね
      ゆいりんさんの表現が面白いのでこれからも時々本棚を覗かせてもらいます
      よろしくお願いします
      2022/09/25
  • 漫画だからさらっと読めるだろうと思っていた自分が間違っていた。コペル君の言葉、おじさんのノートをじっくり読んで考える。その根っこを考えることを勝手にさせてくれるような一冊であった。
    ナポレオンの経歴からナポレオンがなぜすごいのかを考える場面が一番印象に残っている。偉人の歴史という具体例から抽象化された「すごさの根源」を出してきて人生の教訓にすることをしていかなければ、と思った。
    自分も、時代の大きな波に乗っかるだけの人間ではなく、「自分」を持って世の中とあたっていきたい

  • 読み終えて…
    「うん すっきりと解決するわけじゃない。」っていうのが今の感想(なんのこっちゃだけど…)
    でも この本に触れたことで読者の中に「何か」が残る。
    その「何か」を言葉にするのは難しいかも…でも きっと「何か」が残る それが結構大切な気がする


    「王位を失った国王でなかったら 誰が王位にいないことを悲しむものがあろう」
    正しい道に従って歩いてゆく力があるから こんな苦しみもなめるのだと

    いままでの人生で「後悔」はたくさんある その「しまった」は結構辛い 思い出すたびに苦しい  
    戻れるものなら その時に戻ってやり直したいくらい。

    でも その時の「後悔」のおかげで自分の愚かさを知った。自分のあたりまえが偏っていたことも。人も自分も苦しめていたことにも気が付けた。
    そして「今」がある。

    君たちはどう生きるか… 
    読み終えて 私たちは 私はどう生きるか… 
    ずっと続く「問い」なのかもしれない

  • 中学生コペルくんと、おじさんのお話し。
    漫画がベースだが、おじさんからの手紙という長文が間にはさまれていて、その部分は読み応えがある。

    行動指針
    ①後悔ばかりが押し寄せるときは、一度考えるのをやめる。そして、今しなければいけないことをする。
    ②苦しくてもやるべきことをできなかった経験を忘れてはいけない。
    ③心が感じる苦しさや辛さは、人間が人間として正常な状態にいないことを知らせてくれるもの。

    コペルくんは、上級生ににらまれている友人が危ない目に遭ったら、必ず助けると約束をした。
    しかし、実際に上級生に殴られる事態になると、怖くなって、その場から逃げてしまった。
    このことから、激しく自分がした行いを後悔し、学校に行けなくなってしまう。

    おじさんにその話を打ち明ける。
    でもね、わかってもらいたいんだ。僕のしたことはほんとうに悪いことだけど、思い出しては死んでしまいたい気持ちになる。この気持ちをおじさんが話してくれたら、みんなは許してくれるかもしれない。

    おじさんはいう。
    そうなるかはわからない。
    後悔ばかりが押し寄せる。自分がしてしまったことをいくら思い返したって、友人がどう思っているかをいくら考えたって、それは君に帰られることではない。
    だったら、一度考えるのをやめてごらんよ。

    考えるのをやめる。これは、夫がいっていたことと同じ言葉だと思った。

    変えられないことを考えるのをやめれば、余計な感情に足をとられない。
    いま自分がしなければならないことに、まっすぐにむかっていける。

    そのために、考えをやめるということか。そこには気づかなかった。

    お母さんの言葉。
    神社の石段を登るおばあさんの荷物を持ってあげられなかった。
    それを忘れられなくて、嫌な気持ちになるか?というコペルくんの問いかけに対して、そんな自分にお礼をいいたいくらいだという。
    そのことを踏まえて、背中を押してくれることがあるからだそうだ。

    もっともっと大きなことで、やるべきことをできずに後悔することがあるかもしれない。
    たとえそのときは苦しくても、その経験を忘れてはいけない。
    これからの長い道のりの中で、きっと何度も背中をおしてくれるから。

    この経験は、本当に生きるだろうか。
    また同じ失敗をしていないだろうか。

    おじさんのノート。
    からだに故障ができて、おなかが痛み出すとかすると、はじめてからだに故障ができたことを知る。
    痛みを感じるのは故障ができたからだけど、それに気づくのは苦痛のおかげ。

    苦痛を感じ、それによってからだの故障を知るということは、からだが正常でないということを、苦痛が僕たちに知らせてくれるということ。
    からだの痛みは誰だって御免被りたいものに相違ないけれど、この意味では、僕たちにとってありがたいもの、なくてはならないものなんだ。

    心に感じる苦しみや辛さは、人間が人間として正常な状態にないことから生じて、そのことを僕たちに知らせてくれるものだ。僕たちは、その苦痛のおかげで、人間が本来どういうものであるべきかということを、しっかりと心にとらえることができる。

    苦しみの意味がわかった気がする。ここでの苦しみは、心の苦しみ。
    自分はこんな人間ではなかったという苦しみ。

    なぜそれほど苦しまなければならないのか。
    それは、君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。

    なるほど。納得。

    宇宙が地球を中心に回っていないように、世の中が自分中心に回っているわけではない。
    世の中を回している中心なんて、もしかしたらないのかもしれない。
    誰かのためにっていう小さな意志が、ひとつひとつつながって、僕たちの生きる世界は動いている。

  • こんな本、私が学生のときあっただろうか。
    似たような本はあったんだろうな。
    その時読むのと今読むのとで違うんだろうな。

    将来を、生き方を考えるきっかけになる本。
    大人になっても原点はここで、
    今この平和な世の中で、その原点を忘れてしまった大人も多いのだと思う。だから流行ったんじゃないかな。

    道徳の教科書。正に、です。

  • 『君たちはどう生きるか』の漫画版、半分くらい読んだけど、なんか「うるせえ〜〜〜!」と思ってしまった。「立派な大人」とか「よい人間」とか、そういう美辞麗句が多すぎるし、押し付けがましい。なんで流行ってるのかわからない。自分には全然不要な本だった。

  • 漫画が入っている分読みやすかった。
    子供の頃に、善い行いをしようとするけど足が動かなかったこと…手が届かなかったこと…。
    大なり小なり、多くの人が経験してるんじゃないかなぁ?
    私もコペル君と同じように、子供の頃関わった大人達から色々学んで来たなぁと思い返した。自分の中にある正しく、善い人として生きていきたいと思った。
    語彙力がなくて、文字に起こすと薄っぺらいないようだけど、学生の頃読んでいたら、今とはまた違う感想を持って、もっと積極的な人生を歩んだ気もするなぁ。

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著者プロフィール

編集者・児童文学者。1899(明治32)年〜1981(昭和56)年。
雑誌『世界』初代編集長。岩波少年文庫の創設にも尽力。


「2017年 『漫画 君たちはどう生きるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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