2010年前後にアイドル妄想と芸能スキャンダル漫画の仕事を最大で3誌でやらせていただいていて、とても楽しくやらせていただいていた。ところが、昨今のリテラシーの配慮でそんな雑誌はどんどんなくなってしまい、書籍化も不可能とされ、不寛容時代の到来を痛感していたのだが、人物名を吉田豪さん以外ほぼ全て伏字にすることでこの度電子書籍化していただいた。なぜ吉田豪さんは大丈夫という判断がくだったのだろう?同じブレイクマックスで仕事していた仲間だからかな。
中島知子さんの事件でセロテープが重要だったことなど一体誰が覚えているのだろう。描いたオレも忘れていた。たかみなの髪が燃えたこともすっかり忘れていた。
アイドル妄想漫画のはTBSラジオの爆笑問題カーボーイのハガキ職人の藤田ハルさんの一連の投稿が元になっている。その当時童貞であった藤田さんの妄想がとても楽しくて、現実ではあり得ないことを自分に言い聞かせているような、現実を自力で捻じ曲げようとしているような感じが素晴らしくて、そういった表現を漫画でしてみようと思った。
読み返してみて、あまりにくだらなくて腰が抜けそうだった。出版社の皆様、このようなちょっとした賑やかしのような漫画ぜひまた描かせてください!