閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書) [Kindle]

紙の本

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 集英社 (2017年5月22日発売)
3.55
  • (2)
  • (4)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 46
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (243ページ)

みんなの感想まとめ

経済の変遷と将来についての深い洞察が展開される本書は、資本主義の終焉をテーマにしています。著者は、過去の経済成長のメカニズムを見直し、現在のゼロ金利やブロック経済といった現象を通じて、今後の経済の行く...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  『資本主義の終焉と歴史の危機』(2014年5月)と同じ著者による経済書で、基本的な論調は変わらない。中世から近代へ移行する「長い16世紀」に資本主義が始まったように、我々が生きる「長い21世紀」は資本主義が終わろうとしているというのが著者の見方だ。これまでのシステムはもう続けられないという点ではより一層悲観的になったとも感じられる。

     本書で著者はしきりに経済成長を否定している。実際、日本の金利がほぼゼロになっている状態は成長が止まっているに等しいが、それが一時的な政策の問題ではなく、原理的あるいは構造的にこれ以上の成長は不可能になったというものだ。その理由としてフロンティアの消滅やエネルギー価格の高騰などをあげており、いずれもそれなりに説得力がある。

     ただ、前著もそうだったが本書も結局、今後どうなるのか、どうしたらいいのかについては答えられていない。むしろ、そんなの分かるわけないという開き直った結論になっている。それはそうかもしれないが、それでも私たちは生きていかなければならない。分からないでは済まないと思うのだが、それは政治家の仕事ということなのかもしれない。

  • 以前この本を手に取って読んだが、その時には内容がよく理解できなかった。
    今回再び読んで感銘。素晴らしい本である。時代が進み、社会の変貌が見えてくるほど、本書の内容が分かりやすくなってくると思えた。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

水野 和夫(みずの・かずお):1953年生まれ。博士(経済学)。早稲田大学政治経済学部卒業。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)、法政大学法学部教授などを歴任。著書に『次なる100年:歴史の危機から学ぶこと』(東洋経済新報社)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義の終焉と歴史の危機』『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(以上、集英社新書)など多数。

「2024年 『世界経済史講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水野和夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×