知性の核心は知覚にある DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2017年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (48ページ)
感想・レビュー・書評
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人生の指針にしたいと思うほど感激した。こういう興奮は久々。
●知覚とは
対象の意味を認識し、理解すること。自分の周りの環境を理解するために知覚情報を統合し、解釈すること。
●理解とは
マイクロレベルでは神経間のつなぎに由来する。つまり、既知の情報と新情報がつなかることが理解。
●知覚はなぜ重要か
「意義のある問を立てる」=「イシューを見極める」ために必須。見極めができるかどうかは、問題の性質と置かれた文脈から問題を正しく理解する深い知覚の力が必要だから。
イシューを見極めるのがそもそも重要なのは、それこそが人間にしか出せないバリューにつながるものだから。 -
石川さんとの対談記事をtwitter経由で読んだら紹介されていたので読んだ。
イシューから始めよ、を補完する内容としてこれも読むべきだと思う。
マネージャーから口酸っぱく仕事とは問題解決である、と言われる中で疑問だった2点①問題意識はどこから生まれるのか②イシューを分解する力はどうつければいいのかに対する安宅さんの答えがこの論文で出てくる「知覚」ということになるのかなと思った。
弊社といえば「イノベーションは現場から」が有名だが、ただ現場に行くだけではだめ、そこで何を知覚するのかが核心であると理解した。 -
知覚という聞き慣れない、かつ抽象概念に感じられる言葉を見事に言語化されており、腑に落ちた。
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安宅さん文科省有識者会議資料に掲載されていた記事。
> AI×データ時代、これまで知的作業といわれてきた多くのものが機械に置き代わる。では、人間がなすべき仕事とは何か。
まさになテーマ。具体の経験とメタ認知を行き来することがより大切になっていくなあ。 -
色々と考えを整理できた。
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感覚(本書では知覚)と論理(本書では知性)、真逆にすら思われた2つのかなり密接な関係。
繊細な感性は知性にも繋がるものだと説得力を持って教えてもらったことで、自信を持って、今後も自分の感性を磨いていこうと思えた本でした。
電子書籍で購入したら短くて驚きました。
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知性と知覚を言語化した名著だと思います。
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AI x データの時代、知的作業の多くが機械に置き代わる。では人間のなすべき仕事とは何か。そもそも知性とは何か、知的作業とは何か。人の思考は情報を処理するだけにとどまらず、そもそも何を「知覚」するかこそ、知性の核心である。知覚とはインプットとも感覚とも異なる概念であり、知覚の質こそが、課題解決の質を決める。豊かな知覚を持ち、課題解決を行うためには、できるだけ多くのファーストハンドな経験を積むべきと説く。
安宅さんと言えば、経産省の「"シン・ニホン" AIxデータ時代における日本の再生と人材育成」という提言のプレゼンテーションに衝撃を受けた。
そして、その仕事の進め方について記したベストセラー『イシューからはじめよ』で、ロジカル思考というだけでなく、アウトプットの「絵コンテ」を作るというビジュアルなアプローチが新鮮だった。この論文は『イシューからはじめよ』の続編にも位置づけられよう。