CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見 (文春e-book) [Kindle]
- 文藝春秋 (2017年10月4日発売)


- Amazon.co.jp ・電子書籍 (350ページ)
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遺伝子編集技術の革命となるクリスパーを開発した技術者による
開発物語と、その技術による影響が爆発的に伝播することへの危惧
究極的には、人は遺伝子を編集して新人類を誕生させることができる環境が整いつつある
そういった中で、科学者でだけでなく、広く一般に技術を知ってもらい
様々な議論が建設的に出来るようにするべき -
遺伝子編集それ自体は特に目新しいものではないことは皆さんご存知だと思う。
本書の著者であるJennifer Anne DoudnaはNovel賞の最有力とされているが、彼女の業績で最も特筆すべきことは、遺伝子編集の新規性ではなく、効率性の手法の開発である。
一昔前は遺伝子編集というと莫大な費用と専門家が数人がかりで研究開発していたそうだが、彼女の開発したCRISPR-cas9という方法を使用することで、本書によれば高校生が自宅でできるくらい簡単に遺伝子編集が可能となったそうだ。
本書は2部構成で成り立っており、一部はこのCRISPR-Cas9の物理学的な説明。CRSPR-Cas9とは何かとかどのように遺伝子編集が可能となるのかがメインテーマである。
2部目は、彼女の手法によって簡単に遺伝子編集が可能となったわけであるが、この倫理的な側面からの議論である。
人間に胚を遺伝子編集(操作)して、例えば筋肉が人より多くなるように編集するのは良いことだろうか?
また、難病をかかえる人をなくすために、その病気の原因となる遺伝子を編集して、そのような子供を生まれなくすることは良いことだろうか?
前者がだめで、後者が良いことならば一体、線引はどこでできるのか、という議論である。
後者が遺伝子編集技術がある時代からされてきたので、それほど新しいトピックはない。
やはり、本書の価値は第一部のCRSPR-Cas9の革命的な発見である。 -
【ノーベル化学賞最有力。高校生でも遺伝子を編集できる時代が来た】アジアゾウの遺伝子を改変しマンモスを生み出し、遺伝性疾患を根本的に治療。進化を人間が変えうる技術を生んだ科学者の手記。
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