孫子の兵法―――考え抜かれた「人生戦略の書」の読み方 (知的生きかた文庫) [Kindle]
- 三笠書房 (2017年10月2日発売)


- Amazon.co.jp ・電子書籍 (195ページ)
感想・レビュー・書評
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【目的】
①多くの文献で引用文されているので、これを理解して他の読書の効率を上げるため。
②ビジネスで活かすため。
【概要】
孫子が書いた「国家間で相手を征服するための方法、戦争での戦術、将軍の人心掌握など」を、著者が解説して現代でどう転用できるかを書いている。
【感想】
・現代でも多々転用できることがある。孫子を一度は読むことを勧めたい。本書のように解説が有ったほうがあった方が最初は良いと思う。
【要点】
・孫子「戦争はやむを得ず行うものだが、やるからには勝たねばならない」
・勝算がなければ、戦ってはならない。
・兵は拙速を聞く → 戦いは短期で終わらせるべし。
・長期戦で国益を得ることはない。
・敵を痛めつけずに降伏させるのがベスト。戦争で勝つのは次善にすぎない。
・「戦争は手段にすぎず、何らかの政治的意図が目的」戦争論
・玉砕は、孫子的にはありえない。
・勝利が見えない場合、守るか逃げるかしかない。
・ロシアは孫子を重視している。
・人の気力は、夜<昼<朝。
・賞状、賞金を乱発するのは行き詰まっている証拠。罰を乱発するのも同じ。末期の日本軍もそう。
・諸葛孔明は、賞罰のケジメを徹底し、恐れられながらも慕われた。
・スパイを重視したことが秦が中国統一した一つの要因。 -
簡潔でわかりやすかった。もうちょっと孫子を読み込んでみよう。
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ビジネスでも充分に参考になる内容が多くありました。
ただ読むんだけならそんなに時間かかりませんが、1つずつ自分の置かれている環境で考えるとどうだろうと想像すると結構時間かかりましたが、とても参考になりました。
情報を多く入手し戦略をたて、勝てる状況を作ってから戦いを挑む。
あまり今まで持っていなかった考え方でした。
戦略や虚を突くのは自分としては得意な方でありませんが、
今後ビジネスする上で必要なのだと理解し、学んでいこうと思います。
将、リーダーとしてあり方も参考になることが多くかれており
現場に任せたら口を出さない。責任感が大きくなれば権限も大きくなるの下りが特に印象的でした。「将士は功績をあげても名誉を求めず、敗北しても責任を回避してはならない。ひたすら人民の安全を願い、君主の利益を図るべき」
置き換えると、業績があがっても自分の手柄とはせず、失敗や失態があっても人の性にせず、メンバーの成長や教育を考え、会社の利益を考える。
どんなに業績をあげれたとしても、この心を忘れないように肝に銘じます。 -
解説だけでなく歴史上の事例を交えて説明されているのが分かりやすい。
具体的、簡潔に戦で負けないためにはどうするかが書かれている。人間、組織に対する深い洞察も含まれていて、現代にも通じる部分があると感じた。 -
論語と兵法
孔子と孫子
政治経済に争いはつきもの。つまり,どちらも必要な教養か。 -
上手く自分の人生に応用できる人は、素晴らしいのでしょうが、本書では、その具体的な落とし込みはなく、歴史書として楽しむ本という位置付けかとおもいます。
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中国春秋時代の軍事思想家・孫武の作とされる『孫子』。長く読み継がれてきた兵法書の中から、現在のビジネス社会に生きる智恵を中国文学の第一人者が紹介する。
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何人かの経営者がおすすめしていたので、手にしてみた本。本の前半は解釈の仕方によっては、確かに経営というか、リーダーというか、物事を進めるうえで役に立ちそうな感じはした。
ただ、後半はどちらかというと、結構軍隊ものというか、うーん、どうやってこの内容を活かせばいいのかイメージが湧きにくかったかな。同じようなことを違う言葉で言っているような印象。 -
孫氏のごく簡単な解説。余計なこと書かずにサクッと読めていいと思う。具体例の説明として八路軍を随分評価していてほんとかいなと思うところはある。
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