エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く (角川新書) [Kindle]

  • KADOKAWA (2017年10月10日発売)
3.57
  • (4)
  • (17)
  • (14)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 121
感想 : 16
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (182ページ)

みんなの感想まとめ

売れる小説を書くための基本が詰まった一冊で、著者は自身の経験を基に、エンタテインメント小説の本質を探求しています。特に「面白さ」と「わかりやすさ」が重要であり、読者の視点に立つことが成功の鍵だと説いて...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新人賞出身の作家であり、新人賞の選考委員を務める著者が、新人賞に挑戦する小説家の卵達向けに売れる小説を書くためのイロハを綴った書。著者の作品が結構好きなので(特に、SFファンタジー「新世界より」はよかった)、著者が奇想天外な作品の数々を一体どうやって生み出しているのか、覗いてみた。

    「優れたエンタテインメント小説は、「面白い」こと、加えて「わかりやすい」ことが肝である」、そしてそれは「結局のところ、どれだけ読者の身になって考えられるか、ということである」と言う著者。確かに、著者の作品はストレスなくスムーズに読める作品ばかりだ。

    そして、「小説の本質は妄想であると、私は思う。いかに詳細に説得力を持って妄想できるかが、勝負の分かれ目なのだ。そして、もうひとつ。どこまでオリジナリティのある、つまり異様な妄想を紡げるかが重要である」、とも宣っている。日頃思いついたアイデアをマメにメモし、アイデアノートにストック。「日常生活のなかにある普通の出来事を〝ひとひねり〟してみる」思考訓練も行っているとのこと。著者の作品のアイデアの多くは、日常生活の出来事に捻りを加えたものだったのだ。

    「〝知っていることを書く〟のではなく、〝知っているから書くことができる〟こと」を書く、というのはなかなか蘊蓄のある言葉。

    全編にわたり、極めてオーソドックスな執筆手法が紹介されていて、そのすべてに納得参考出来た(自分は小説家志望ではないので、実践しようとは思わないが…)。

    著者が小説を書く際のヒントを得たという、山本周五郎『五瓣の椿』、フレデリック・フォーサイス『ジャッカルの日』、筒井康隆『虚航船団』、チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』、山田風太郎『甲賀忍法帖』、シオドア・スタージョンの『人間以上』、グレッグ・ベア『ブラッド・ミュージック』等、読んでみたいと思った。もちろん、著者の「雀蜂」や「ダークゾーン」も。

  • 全体的に「分かる」と思う部分に加えて「言われてみれば確かにもっと意識したい」と思う部分もあってとても勉強になった。ところどころ、書く時に気をつけていたい。

  • 2025/7/2 Amazon Kindle UnlimitedでDL。
    2025/7/9〜7/10

    貴志祐介さんの小説の書き方講座。アイデアの活かし方や、文書修行の方法、受賞するためのコツ、などいろいろ裏話を書いてくれている。
    やっぱり、私は読むほうがいいや。

  • 京大だったんだ。知らなかった。

  • 再読。

  • 本書では、作品を創作するうえで著者が心がけていることを読者に分かりやすく書かれている。まず、「アイデアというものは。じっと待っていれば天啓のように降ってくるものではない、ということだ」と著者は述べている。閑話休題。ここで私は星新一先生のエッセイを彷彿とした。何事も受け身ではいけないということであろう。
     話を戻すが、作者は、アイデアを得るためにメモを欠かさないという。私もメモ魔なので、その習慣が何かに活きてくれればと思う。また、私も自分の書いた文章の推敲に力を入れようと思った。ネタバレには配慮されてあるので、著者の作品を未読の方でもお楽しみいただけることうけあいである。
    本書を読んで、noteの閲覧者さんに楽しんでいただけるよう、頑張っていきたい次第である。

  • 貴志祐介さんの本が好きなら、読んで損はない本。
    作中で色々と今までの著作についての言及があるから、小説家を目指していなくても聞いていて面白い。
    黒い家や悪の経典、新世界よりや天使の囀りなどの有名作の執筆時の話などがきける。私の大好きなクリムゾンの話がなかったのが残念。
    意外だったのは『レットゾーン』についてはご本人も読者を選ぶ作品だとおっしゃっていたこと。
    そう、私は貴志作品大好きですが、レッドゾーンには選ばれなかった人間でした。

    他にも同じような本は何冊か読んだけど、すべからく言われるのは「とにかく本を読め、映画、音楽を観ろ、聴け、それもジャンルを問わず」

  • 再読。好きな作家さんが作品を作る際に考えていたことやアイデアなどを存分に堪能できる作品。思えば新世界よりを読んだことから大人になって読書するようになったんだよなー。今でも大好きな作品だ。

  • (Kindle Unlimited30冊目)

    小説の書き方の技法について書かれた作品。
    自身の作品がサンプルによく登場している。もともとの貴志ファン向けかなと思って読んでたけど、純粋に、小説家を目指している人も読んだりするのかな。
    そういう意味では、とても基本的でシンプルなセオリーなので勉強にはなるかなと思う。
    少なくとも、これを読んで、自分には小説は書けないなと思った。それより、新世界とか色々、貴志作品を読み返したくなりました。

  • 『黒い家』『悪の教典』などの作品を生み出した人気小説家・貴志祐介さんが、自身の小説技法をあますところなく開示した本。

    『黒い家』や『悪の教典』などの人気作品が生み出された舞台裏を知ることができます。賞に応募する際の注意点なども書かれており、小説を書きたい人は一読の価値ありだと思います。

  • 黒い家の貴志祐介さんの著書。
    小説の書き方、持つべき視点が参考となる。

  • 貴志祐介の大ファンだがその発想の源が少しだけわかった気がして興味深かった。天才だと思っていたが、努力もものすごくされているとわかった。

全12件中 1 - 12件を表示

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

貴志祐介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×