- Amazon.co.jp ・電子書籍 (196ページ)
感想・レビュー・書評
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いま話題の藤井聡太7段(きっともうすぐ棋聖!)。
彼の生い立ちと、どうやって将棋を覚えて、どうやって強くなっていったのかが書かれています。
意外なことに、子供の頃は今ほど突出して強いわけではなかったそうです。
わりと負けて、よく泣く子だったと。
そして、さらに意外(?)なことに、あの笑顔に反してかなりの負けず嫌いだそうです。
負けたらわんわん泣き、悔しがり、次は負けまいと闘争心を燃やす。
こうして将棋により多くの時間を費やすようになり、研修会(小学生の頃)の辺りでその才能は開花します。
彼が特別な才能を持っているのは間違いないでしょう。
しかし、才能だけで勝っているわけではないのもまた事実です。
彼はインタビューで記録について聞かれると、よくこう答えています。
「将棋が好きで続けているだけですから」
天才とは何か。
その答えがここにあると思います。
この本は将棋を知らない人でも読めるように書かれてます。
藤井ブームの今だからこそ読んでみてほしいです。
「天才!天才!」と手放しで持ち上げるだけでなく、その源泉を知ることは、とても価値があることだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤井聡太の小さなころから29連勝が止まるまでを時系列でまとめた本。
〇目標を段々と具体化して細かくしていることが大切。
「倉敷王将戦に優勝できて、それからちょっと、『奨励会を目指す』というようなことを言っていたと思うんです。最初は何となく、『名人になりたい』と言っていたので、それがだんだん具体化していったんですね」(裕子)
〇奨励会を突破できるのは2割程度という現実
四段になれるのは、基本的には、半年に二人。一年に四人だけである。最初のセレクションを通過して、奨励会に入会してくる少年少女は、東西合わせて年に二〇人前後。それを考えれば、卒業できるのは、二割程度という計算になる。